健康サービス産業創出支援事業 平成16年3月 商務情報政策局 サービス産業課.

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受付番号 平成 23 年度 東北復興に向けた地域ヘルスケア構築推進事業 (被災地域における医療・介護周辺サービスの提供拠点整備の推進及び医療情報 等の共有システムの推進のための調査事業) 提案書 事業区分 イ-2:被災地における医療情報等の共有等を可能にするシステム の推進の調査事業 (被災地での地域医療提供体制の再構築のための情報通信技術の活用の在り方、
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1 経済学-第 9 回 医療保険① 2008 年 6 月 6 日. 2 日本の公的医療保険  制度の目的  制度体系  給付と負担.
(社)日本画像医療システム工業会 会長 桂田 昌生
安心おたっしゃ訪問事業 杉並区保健福祉部 高齢者在宅支援課.
もう一つのクラスター ~医療と介護を統合した地域づくり~
ノーマライゼーションかしわプラン策定に向けた基礎調査について
高齢期に向けた住まいの充実と多機能化の推進
地質地盤情報協議会案 仮称・地質地盤情報協議会の提案
高齢者にやさしいまちづくりのモデル調査・研究
豊四季台地域高齢社会総合研究会について 高齢化率40%を超える豊四季台団地の課題解決を通じて,
4 第3次障害者基本計画の特徴 障害者基本計画 経緯等 概要(特徴) 障害者基本法に基づき政府が策定する障害者施策に関する基本計画
低炭素社会創出ファイナンス・イニシアティブ
大阪バイオ戦略2014のポイント 重点取組 ○ 関西イノベーション国際戦略総合特区による規制改革等を活用した先進的な医薬
連合が提案する「子育て基金(仮称)」 現行の次世代育成支援制度の課題 1 日本労働組合総連合会(連合)
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 3 支援体制整備④ 資源開拓・創出方法
Ⅲ.サービス開発の方法.
第2次総合計画 【H22~H26】 ~本市の基本的な計画
未定稿 資料2-4 主な「政策課題」の整理(全体像) 世界をリードする大阪産業 水とみどり豊かな新エネルギー都市大阪 ミュージアム都市大阪
健康寿命延伸産業分野における新事業活動のガイドライン(概要)
「就労支援に係る相談支援機関」 障害者就業・生活支援センター 障がい者 自立・安定した職業生活の実現 雇用と福祉のネットワーク 福祉施設等
海外展開支援 事業承継支援 中小企業庁と愛媛県等の連携協定概要 県内中小企業等の 海外展開促進 円滑な事業承継の 実現
資料2 介護保険制度改革の方向.
奈良県スポーツアカデミーの検討経緯 資料2-1 1 平成26年度の取組 3 平成28年度の取組 2 平成27年度の取組
「運営協議会」の設置及び施策の推進のための要請
●●●●●●●●●●●●●●●●事業【医療】
都道府県も国民健康保険制度を担うことになりました
地域ネットワークを構築 相談支援事業が核 甲賀地域障害児・者サービス調整会議(甲賀地域自立支援協議会)の運営 図3 約80機関で構成
「沖縄におけるスポーツサイエンスの拠点化に向けた
実践型地域雇用創造事業 ≪概要≫ 実施スキーム 事業内容 厚生労働省 地域雇用創造協議会 外部有識者等 都道府県 地域の経済団体 市町村
大阪府健康づくり推進条例の概要について (1) 条例制定の背景・必要性 (3) 条例案の概要 (2) 条例制定のポイント
長期滞在型テレワークの誘致及び導入検討調査
【「患者のための薬局ビジョン」における薬剤師・薬局の機能概要】
平成29年度 WPI新規拠点公募のポイント (採択数・支援規模・ホスト機関の要件 等) (研究領域) (ミッション) (その他) 1
財政-第26講 6.社会保障財政(7) 2008年7月8日 第2限.
「沖縄におけるスポーツサイエンスの拠点化に向けた
健康企業宣言®は全国健康保険協会の登録商標です。
Mappin’ Drop 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 Mappin’ Drop 誕生の キッカケ
介護分野における人材確保のための雇用管理改善推進事業
大阪バイオ戦略2017のポイント 重点取組 主な取組 オール大阪で事業推進 規制改革 治験促進
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 2 計画作成③ 重症心身障害児者等の ニーズ把握事例 ~久留米市のコーディネートの現状~
スポーツ医科学に基づく「奈良メソッド」確立に向けたプログラムづくり
しごと創生:農林水産品の輸出拡大等の農林水産分野
「地域経済産業活性化対策調査(沖縄市が整備するアリーナ施設を核としたまちづくり等に関する基礎調査)」
地方公共団体実行計画を核とした地域の低炭素化 基盤整備事業
生活支援 中央研修 H26.9.4(木)~5(金) 品川フロントビル会議室 H26.9.6(土)~7(日) JA共済ビルカンファレンスホール
事業区分: 課題調査事業 コンソーシアム等名称: ○○ 事業名: △△ 代表団体名: □□ 参加団体: ▲▲、■■ 協力団体: ●●、◎◎
地方公共団体オープンデータ推進ガイドラインの概要
今後めざすべき基本目標 ―「ケアの流れ」を変える―
単独事業者での応募にあたっては、コンソーシアム等名称、参加団体の記入は必要ありません。 事業区分: 課題調査事業 コンソーシアム等名称:
背景・目的 事業内容 事業スキーム 事業概要 期待される効果 公共交通機関の低炭素化と利用促進に向けた設備整備事業 (国土交通省連携事業)
財政-第25講 6.社会保障財政(6) 2008年7月8日 第1限.
「雇用と社会保障の密接な連携」を通じた介護分野の成長戦略
【バリアフリー対応のバス(リフト付バス)】
資料3 誰もが親しめる 市民スポーツの充実 佐賀市教育委員会 スポーツ振興課.
地方創生に向けた自治体SDGs推進事業 平成30年度予算案5億円(平成30年度からの新規事業) 実施期間:平成30年度~(新規)
5本柱 運動推進の 時代の変化に即応した、金属運動のさらなる強化と発展の追求 勤労者に安心・安定をもたらす雇用をはじめとする生活基盤の確立
平成31年度 環境保全基金を活用して実施する事業(案) 府民がつくる暮らしやすい、環境・エネルギー先進都市
地域創生人材育成事業 公的職業訓練の標準モデルとして活用
資料2 立地推進体制について(案) 平成23年7月26日.
在宅医療施策の取組状況と今後の展開(案)
地域の多様な課題に応える低炭素な都市・地域 づくりモデル形成事業
発 達 障 が い 児 者 支 援 に 関 す る 主 な 取 組 平成30年度当初予算 218,554千円
発 達 障 が い 児 者 総 合 支 援 事 業 平成29年度予算 218,128千円
平成31年度 みどりの基金を活用して実施する事業(案)
大阪府健康づくり支援プラットフォーム整備等事業(概要) ~府全域版健康マイレージシステムの構築~
(別紙1) 提案書雛型 令和元年度 沖縄型テレワーク実装推進調査 ー提案書ー                        (日付)                        (企業名)                        (連絡先等)
調査項目:(事業環境/健康投資/品質評価から選択) コンソーシアム等名称:
健康サポート薬局に求められる機能 健康サポート薬局について かかりつけ薬局の基本的機能 健康サポート機能 【背景・課題】
~「依存症対策のあり方について(提言)」(平成29年3月)と府の対応~
健康再生療養型リゾート計画.
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健康サービス産業創出支援事業 平成16年3月 商務情報政策局 サービス産業課

健康サービス産業モデル事業 実施スキーム 経済産業省 民間法人等 経済産業局 審査委員会 健康サービス産業モデル事業 実施スキーム 経済産業省 民間法人等 委 託 設 置 ③とりまとめ・提出 ⑥採択決定 (6月下旬予定) ④審査依頼 経済産業局 審査委員会 ②応募(締切:4月20日) ⑦委託(6月下旬~予定) ①公募(3月18日) ⑤ヒアリング(5月下旬予定)                    地域活動組織 (保険者、企業、大学、医療・福祉機関、自治体等により組織されたコンソーシアム)

事業の狙い ● 健康作りプラットホームの構築 ○ 保健・医療・福祉の 連携不足 ○ 健康に関する根拠不足 ○ 保健・医療・福祉の  連携不足 ○ 健康に関する根拠不足 ○ 保険者機能の脆弱性 ○ 利用者の選択を通じた  競争を阻害する規制 ○ 予防インセンティブの  ない公的保険制度 ● 健康作りプラットホームの構築  (ネットワークの形成、情報化、技術開発) ● 根拠に基づく健康増進サービスの確立  (EBHの確立) ● 人材育成の推進 ● 個人のエージェントとしての保険者機  能の強化 ● 制度改革の推進 ※「骨太方針2003」「若者自立・挑戦プラン」「e-Japan重点計画2003」にも、健康サービス産業創出が位置づけられているところ。 公的保険医療費の増加の抑制 高齢者の社会参画の促進 産業・雇用の創出

健康サービス産業の発展に向けた環境整備 - 健康サービス産業の発展を促進していくためには、①保健・医療・福祉に加え、スポーツなどを含めた地域における幅広い健康サービス産業の連携の支援、②健康増進に係る研究活動の深化、健康関連技術開発の促進、③公的保険制度の在り方や医療・介護を含めた健康サービスの創出を阻害している規制の見直しなど、健康サービス産業創出に向けた総合的な取組が不可欠。 大学 医療機関 その他 連携 個人 健康づくり支援シス テムの開発、健康増 進に係る研究 <検査・健診センタ-> 健診情報 健康ICカ-ド(診療・健診 履歴、電子健康保険証等) <診療所、地域中核病院等> 診療情報 <地方自治体> 健診情報、健康管理情報 スポーツ施設 フィットネスクラブ リゾ-ト施設 健 康 指 導 健康プログラム 健康機器 地域給食 センタ- ウェルネス マネージャー 保健組合 個人健康DB 民間サービスの活用 制度改革

事業の概要 平成16年度予算案原案:19.8億円(新規)  健康増進・疾病予防への国民意識の高まり等を背景として、健康サービスに対する潜在的ニーズは極めて大きいものがある。しかしながら、こうしたニーズに応えられるサービスが十分提供されていないのが現状である。  このため、新たな健康サービスの創出を図るため、先進的な健康サービス提供体制構築支援を行う。  具体的には、地域住民等に対する新たな健康サービス提供のための事業構築プロジェクトを全国から発掘し、その中から、①事業の先進性・モデル性、②健康増進効果・医療費削減効果、③雇用創出効果、④事業の継続性等を総合的に判断した上で、特に優れたプロジェクトを選定し、先駆モデル事業として、その事業の具現化のための人材育成、情報システム開発、健康増進プログラムの開発等を実施するとともに、その成果の普及を図る。

モデル事業の例①:高齢者に対する地域コミュニティ総合健康支援システムの構築  高齢者は日常生活において精神面・肉体面で様々な支援を必要としている。地域コミュニティにおいて情報技術等を活用した高齢者の支援を総合的に行い、高齢者が生きがいをもって楽しい日々を送れる環境を整備していくことは、高齢者の健康寿命を延ばしていく上でも大きく寄与するものと考えられる。例えば、地域において高齢者に対する様々なケアサービスを提供する「高齢者支援センター」を整備し、本人またはその家族が、これを容易に利用できれば、高齢者にとって安全・安心な地域コミュニティの形成が進むものと考えられる。

健保組合 健康サービス会社 福祉施設 フィットネス 連携 協力 産業 個人健康DB 医療機関 給食産業 大学・その他 住宅産業 対象者 モデル事業の例②:健保組合による健康サービスの提供  健保組合は拠出金の急増により、現在約9割が赤字財政となっている。今後、保健事業の内容を保養所運営等から、健康指導等、医療費削減に直接・間接に結びつく事業へとシフトすることが重要である。例えば、レセプト情報等を収集分析し、被保険者ひとりひとりの状態に即した健康指導を健康サービス会社等と連携して実施することにより、効果的な健康増進事業が提供できるものと考えられる。 健康サービス会社 福祉施設 フィットネス  連携 健保組合  協力 産業 個人健康DB 医療機関 給食産業 大学・その他 住宅産業 サービス提供 医療機器 対象者 メーカー

モデル事業の例③:情報技術を活用した広域ネットワークの構築  健康診断結果は自治体や職場などで管理されており、自己負担で受診する人間ドック等の情報を含めて個人の健康診断情報が散在している。さらに、これらの情報のポータビリティがないために、転出、転職すると過去情報の一貫性が保てないとの問題もある。  個人健康診断データベース(「私の健康履歴」)を作り、健康診断情報を個人単位で一貫して管理する仕組みを地方自治体レベルで構築することにより、健康診断結果を分析し、個人の健康状態を経年的に把握することが可能となる。  カルテ開示に積極的な医療機関は、診断結果、検査結果、画像写真等を記録・添付する「私のカルテ」を作成しているが、「私の健康履歴」と「私のカルテ」を一体的に管理することで個人の健康と疾病に関する情報全体を把握でき、診断や健康指導に反映できる。  さらに「私の健康履歴」「私のカルテ」の情報をベースに生活習慣、運動量、食生活等のデータを加えて、テーラーメイドの健康改善プログラムを作成し、フィットネスクラブ、健康指導、配食等の各種サービス事業者がそのプログラムの実施をサポートすることが考えられる。

モデル事業の例④:地域資源を活用した健康プログラムの提供  温泉、森林、海洋等の地域資源を活用した健康サービスを提供することで、新たな健康サービス産業の創出と当該地域の振興を図る事業が考えられる。例えば、温泉地では健康増進のための温泉プログラムに加え、タラソセラピー、森林浴等を提供することで観光振興を図るとともに、地域住民の健康増進にも寄与できる。国内リゾートや開発を中断したゴルフ場などを活用して健康プログラムを提供する民間サービス事業の形態も考えられる。  近年、X線CTやPET(陽電子放出断層像)を用いて部位精密健康診断を行う医療機関が増えており、中には受診までに数ヶ月待ちという施設もある。これらの高度健診プログラムを組み合わせ、最先端の健康診断とリラクゼーション、心身の健康づくりを同時に提供するサービスや、これに体験農業やエコツーリズム的要素を加えたり、公民一体となったコミュニティビジネスの仕組みにより低料金でサービス提供を行うことも考えられる。

支援事業の内容 ① 事業化基本計画策定事業    健康サービス提供体制の構築の具現化に向けた実施計画の策定 ② コンソーシアム基盤整備事業(事業具現化事業)    健康サービス提供の中核となるコンソーシアム(企業、大学、保険者   等)による人材育成・指導、情報システム開発等の実施 ・プロジェクト事業の選定基準    ①事業の新規性、②産業・雇用創出効果、③事業の継続性、④他地域                       への波及効果等を総合的に判断。