脂肪の消化吸収 【3】グループ  09210221~09210230.

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(厚生労働省:人口動態統計より) 主要死因別粗死亡率の年次推移( 1925 年~ 2005 年)
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Q:今日のあなたは昨日のあなたと同じか?
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消化器系のしくみと働き.
解剖生理学 12月16日(木) 炭水化物の消化・吸収 食環境デザインコース 3年 09210211~09210220.
ビタミン (2)-イ-aーJ.
 脂質異常症における   食事療法の基本 管理栄養士 森 律子.
脂質代謝.
中性脂肪(トリグリセライド、トリアシルグリセロール)
果物は1日200g程度食べましょう D-5 果物100gの目安 エネルギー量:約50Kcal(バナナは約100Kcal) グレープフルーツ
栄養療法の基礎.
生物学 第8回 代謝経路のネットワーク 和田 勝.
飲酒による人体への影響 市村 将 参考・引用文献:Yahoo!ニュース 未成年の飲酒問題
無機質 (2)-イ-aーH.
チョコレートの健康効果 2013‐04‐25 MR1051  アキ.
脂質 細胞や組織から無極性有機溶媒で抽出することにより単離される天然有機化合物 エステル結合を有し,加水分解できるもの 脂肪,ワックスなど
研究テーマ 福山大学 薬学部 生化学研究室 1) 脂質代謝を調節するメカニズムに関する研究 2) がん細胞の特徴と
骨格筋のインスリン抵抗性が肥満の引き金 1 参考 最近、エール大学のグループは、骨格筋のインスリン抵抗性がメタボリック症候群を引き起こす最初のステップであることを報告した。BMIが22-24の男性をインスリン感受性度で2グループに分け、食事(55%炭水化物、10%蛋白質、35%脂肪)を摂取してから、筋肉のグリコーゲン量をMRI(核磁気共鳴画像法)で調べたところ、インスリン感受性群に比べて、抵抗性群ではグリコーゲン生成が61%減少していた。肝臓のグリコーゲン量は2群間で有意差はみられなかった。しかし、肝臓の
活性化エネルギー.
肝炎の知識 担当:唐沢 治.
野菜は1日350g食べましょう 料理例 D-4 野菜350gの目安 80g 85g 100g 100g 75g 80g 140g 75g
出願者:国立大学法人長崎大学、ウサイエン製薬㈱、㈱アミノアップ化学
外膜 内膜 R- (CH2)n -COOH R-(CH2)n-CO-S-CoA R-(CH2)n-CO-S-CoA CoA-SH
1)解糖系はほとんどすべての生物に共通に存在する糖の代謝経路である。 2)反応は細胞質で行われる。
栄養と栄養素 三大栄養素 炭水化物(糖質・繊維) 脂質 たんぱく質 プラス五大栄養素 ビタミン 無機質.
今日の目標 ・家畜の成長について ・家畜の飼料栄養について ・家畜の消化吸収について ・家畜の飼育環境について
好気呼吸 解糖系 クエン酸回路 水素伝達系.
代謝経路の有機化学 細胞内で行われている反応→代謝 大きな分子を小さな分子に分解→異化作用 第一段階 消化→加水分解
緩衝作用.
8章 食と健康 今日のポイント 1.食べるとは 何のために食べるのか? 食べたものはどうなるのか? 2.消化と吸収 3.代謝の基本経路
輸血の生理学 大阪大学輸血部 倉田義之.
3)たんぱく質中に存在するアミノ酸のほとんどが(L-α-アミノ酸)である。
「コーヒーの上手な飲み方」です。 夏でも手足が冷えます。コーヒーを飲むと、身体が冷えると言いますが・・・? コーヒーの上手な飲み方は?
たんぱく質 (2)-イ-aーF.
生体分子を構成している元素 有機分子   C, H, O, N, P, S(C, H, O, N で99%) 単原子イオン 
社会システム論 第5回 生態系(エコシステム).
Β酸化 1班:相川、青木、石井、石井、伊藤.
メタボリックシンドロームはなぜ重要か A-5 不健康な生活習慣 内臓脂肪の蓄積 高血糖 脂質異常 高血圧 血管変化の進行 動脈硬化
栄養成分表示は、 健康づくりに役立つ重要な情報源 栄養成分表示ってなに? 栄養成分表示を活用しよう① 〈留意事項〉
脂質異常症.
コレステロール その生合成の調節について 家政学部 通信教育課程 食物学科 4年 大橋 万里子 佐藤 由美子 鷲見 由紀子 堀田 晴 子
炭水化物 (2)-イ-aーB.
高脂血症の恐怖 胃 基礎細胞生物学 第14回(1/22) 2. 胃酸の分泌 1. 胃 3. 消化管(小腸)上皮細胞の更新
たんぱく質、脂質、炭水化物をバランスよくとる
すずかけの木通信 平成29年 11月号 糖質制限は体に良いのか 糖質の問題点 糖化反応 血糖値の上昇
農学部 資源生物科学科 加藤直樹 北村尚也 菰田浩哉
4.生活習慣病と日常の生活行動 PET/CT検査の画像 素材集-生活習慣病 「がん治療の総合情報センターAMIY」 PET/CT検査の画像
コレステロールの合成 と 脂肪酸の合成 これからコレステロールの合成と脂肪酸の合成についての説明をはじめます。★
体活動別ブドウ糖酸化率.
2 物質の膜透過機構  吸収・分布・代謝・排泄の過程は、生体膜を透過することが基本.
高脂血症.
特論B 細胞の生物学 第5回 エネルギー代謝 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
No.1 三原 恵利香 No.2 傍嶋 元美 No.3 中村 槙吾 サポート 高橋 一朗
脂質異常症 7月 疾患別研修.
トリグリセリドの吸収、合成 佐藤、神保、鈴木、諏訪、田中.
大豆 栄 養 と 薬 効 たんぱく質、脂質、ビタミンB群が多いなど、その栄養の豊かさから「畑の肉」と呼ばれている栄養食品です。動脈硬化予防や肥満をコントロールする働きがあります。大豆の脂質の多くはリノール酸で、コレステロールを洗い流す作用があり、脂肪異常症の予防に有効です。 注目されている栄養素は大豆サポニンとレシチンです。前者は、血管にこびりついたコレステロールや中性脂肪を洗い流す作用があり、高血圧・動脈硬化・認知症などの予防に役立ちます。
モデル体型ダイエット塾® ワンデーセミナー (社)日本栄養バランスダイエット協会.
カルビンーベンソン回路 CO23分子が回路を一回りすると 1分子のC3ができ、9分子のATPと 6分子の(NADH+H+)消費される.
5大栄養素と水 (2)-イ-aーA.
アミノ酸の分解とアンモニアの代謝 タンパク質やアミノ酸はどこにでもあるありふれた食材ですが、実は分解されるとアンモニアという、体に非常に有害な物質を産生します。これは、普段われわれが何も気にせずに飲んでいる水が、実はH+(酸)とOH-(アルカリ)で出来ているのと似ているように感じます。今回、アミノ酸の分解に伴って産生されるアンモニアを、生体はどのようにして無毒化しているかを考えましょう。
生物学 第7回 エネルギー代謝 和田 勝.
細胞の膜構造について.
タンパク質.
●食物の消化と吸収 デンプン ブドウ糖 (だ液中の消化酵素…アミラーゼ) (すい液中の消化酵素) (小腸の壁の消化酵素)
消化器の解剖 消化器系とは、食物を摂取し、分解し、腸管で吸収した後、食物残渣を排泄する器官である。
学習目標 1.栄養代謝機能に影響を及ぼす要因について説明することができる. 2.栄養代謝機能の障害による影響を,身体,精神機能,社会活動の三側面から説明することができる. 3.栄養状態をアセスメントする視点を挙げることができる. 4.栄養状態の管理方法について説明することができる. SAMPLE 板書.
物質とエネルギーの変換 代謝 生物体を中心とした物質の変化      物質の合成、物質の分解 同化  複雑な物質を合成する反応 異化  物質を分解する反応 
特論B 細胞の生物学 第6回 エネルギーはどこから 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
内分泌攪乱物質の環境リスク -何がわかっていて、何がわかっていないのか-
青い目玉やき 卵を割って、白身だけとりだしてカップに入れる。 そこにレッドキャベツの煮た汁をスプーン1杯加える。 スプーンで軽くかき混ぜる。
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脂肪の消化吸収 【3】グループ  09210221~09210230

脂肪とは 食品中の脂質の大部分はトリアシルグリセロール 高エネルギーの栄養素 重要な生理作用 →必須脂肪酸の供給源  →必須脂肪酸の供給源  →脂溶性ビタミンの吸収や輸送を助ける  →リン脂質とコレステロールの構成成分  →生体調節物質 脂肪摂取の増加による疾患  →動脈硬化・冠動脈疾患・がん  →適正な摂取がQOLの向上につながる

脂肪の消化・吸収の概要 グリセロールと 食餌中の脂肪 可溶性脂肪酸は血流に入る 口と胃 小腸 未消化の顆粒 不溶性アシルグリセロールと 脂肪酸はミセルに 取り込まれる 胆汁酸と膵リパーゼ 小腸内膜から吸収 各細胞へ輸送 カイロミクロン中の トリアシルグリセロール リンパ系へ吸収→血流へ輸送

脂肪の消化・吸収

カイロミクロンの生成

リポタンパク質 主なリポタンパク質 リポタンパク質の構造 ・カイロミクロン(0.95g/㎤) ・VLDL(0.96~1.006g/㎤) ・IDL(1.006~1.019g/㎤) ・LDL(1.019~1.063g/㎤) ・HDL(1.063~1.210g/㎤) リポタンパク質の構造

リポタンパク質の役割 脂肪組織からの脂肪酸 肝臓で合成された コレステロール 肝臓で 合成された脂肪 食餌中の脂肪 死細胞の コレステロール 消化と胆汁酸による 乳化 血流 カイロミクロン で輸送 血清アルブミン による輸送 VLDL による輸送 LDL による輸送 HDL による輸送

中鎖脂肪酸(MCFA) 炭素数8~12個の脂肪酸 MCFAで構成されたトリアシルグリセロール(MCT) 門脈を経由して肝臓に運ばれる  (トリアシルグリセロールに再合成されない)

カルニチン

代謝経路

ケトン体

脂肪分解の促進 脂肪の役割はエネルギーの貯蓄 →必要に迫られなければなかなか使われない →利用されるには、十分な有酸素運動が必要  →必要に迫られなければなかなか使われない  →利用されるには、十分な有酸素運動が必要 体脂肪燃焼開始時に「脂肪分解リパーゼ」が働く →アミノ酸などで活性化  →より多くの脂肪を分解 脂肪燃焼を促進するサプリメントとして ■アミノ酸 ■L-カルニチン ■αリポ酸 ■カプサイシン

参考文献 『栄養科学イラストレイテッド生化学』 編:薗田勝 (株)羊土社 『スタンダード栄養・食物シリーズ9基礎栄養学(第2版)』  編:薗田勝 (株)羊土社  『スタンダード栄養・食物シリーズ9基礎栄養学(第2版)』  編:倉田忠男 他 (株)東京化学同人 『マクマリー生物有機化学 生化学編(第2版)』   監訳:菅原二三男  丸善株式会社 ニュートリー  http://www.nutri.co.jp/dic/ 日清オイリオ  http://www.nisshin-oillio.com/healthy/tyusa01.shtml 財団法人日本食肉消費総合センター  http://www.jmi.or.jp/qanda/bunrui3/q_054.html 脂肪燃焼ガイド  http://www.paaak.com/shibo42.html