「日本の銀行のシステム破綻と 新たな銀行の取り組み」 第1章 「都市銀行の破綻について」 長谷川明日香 第2章 「日本の金融市場」 松村篤 第1章 「都市銀行の破綻について」 長谷川明日香 第2章 「日本の金融市場」 松村篤 第3章 「中国金融市場」 マバヤラ 第4章 「会計の視点から」 篠原義宜 第5章 「新たな銀行の取り組み~地方銀行~」瀬川辰大
1. 北海道拓殖銀行の歩み 2. 融資先と損害内容 3. りそな銀行の歩み 4. 公的資金について 5. 最後に 第1章 1. 北海道拓殖銀行の歩み 2. 融資先と損害内容 3. りそな銀行の歩み 4. 公的資金について 5. 最後に 第1章 都市銀行の破綻について
2、北海道拓殖銀行の歩み 1900年4月、長期資金を融資する国策的な銀行として設立 1955年、全国基盤の大手行が属する都市銀行に加入 1997年11月、資金ショート 1998年11月13日、終幕
3、融資先と損害内容 カブトデコム(建設・不動産業)・・・➀う回融資などの表面化をおそれて融資した685億円、②第三者割当増資を引き受けた法人12社への融資192億円が回収不能 エスコリース(ノンバンク)へは、エスコの債務肩代わりなどを目的に融資し、約137億円 が回収不能
4、りそな銀行の歩み 2003年3月1日大和銀行、あさひ銀行が合併して設立 同年5月17日預金保険機構に対して 1兆9,600億円の公的資金を申請
5(1) 助成金 メリット・・・ 事業に際して利用した経費の一部を国から補助してもらい、その補助金は返す必要が無いということである。 5(1) 助成金 メリット・・・ 事業に際して利用した経費の一部を国から補助してもらい、その補助金は返す必要が無いということである。 デメリット・・・国からのお金なので、大変形式を重視する。国への様々な提出書類の作成においては、場合によっては本業を圧迫することさえもある。
5(2) 公的融資 メリット・・・借入期間が長期間に亘っていることと利子が民間金融機関の融資に比べて低いことが挙げられる。 5(2) 公的融資 メリット・・・借入期間が長期間に亘っていることと利子が民間金融機関の融資に比べて低いことが挙げられる。 デメリット・・・融資の審査に多少時間がかかる。
6、最後に 国有化銀行となったりそな銀行の一番の使命は銀行の収益をあげることである。 今後、公的資金再注入によって金融システムが安定するのなら、他の銀行グループにも再注入してしまうべきだという考えもでてくるだろう。 銀行救済のために公的資金を投入するなら、今後からは強制調査権を持った第3者機関をつくって調査させる必要があるのではないだろうか。