コンテンツ・クリエイティビティ・ビジネス 2012年6月19日 廣瀬 禎彦 http://www.hirose-sadahiko.com/
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Huffington Post アメリカのインタネット新聞 Huffington Post アメリカのインタネット新聞 Arianna Huffington が2005年に創設。A.Huffingtonはジャーナリスト。 2011年、AOLが3億1500万ドルで買収。この頃、月間で 5,000万人を越えるユニークユーザー(全米第6位)。 2012年、ピュリツアー賞を受賞 ブログメディア コラムニストの書くブログ 各種オンラインメディアからのニュースの紹介 所属ジャーナリストの書く企画ニュース 政治、社会、ビジネス、エンタテインメント、ライフスタイル、環境活動、などなど、広範囲
Arianna Huffington 1950年ギリシャ生まれ、 イギリスのケンブリッジ大学で修士を取得後、アメリカへ。 選挙活動の支援などから社会活動へ コラムニスト。著書、‘誰が中流を殺すのか‘阪急コム。 2006年、2011年、タイム誌の‘世界でもっとも影響力のある100人‘に選出される。 2005年、社会運動のひとつとしてネットメディアを立ち上げる。 2011年、AOLに売却し、AOLのグループ企業であるハフィントンポストメディアグループの社長兼編集長。 2012年、ネットメディアとして、二番目にピュリッツアー賞を得る。 利益を出している数少ないネットメディアの経営者
ブログ メディア Huffington Postのひとつの特徴は、1000人をはるかに越えるブロガーが書くブログを紹介していること。 ブログ メディア Huffington Postのひとつの特徴は、1000人をはるかに越えるブロガーが書くブログを紹介していること。 ブロガーは政治家からアーティスト、芸能人まで数多くの著名人。オバマは大統領になる前からここのブログ寄稿者であり、クリントンもおなじくHuffington Poastのブロガー。 ここのブロガーの書く内容には特徴がある。日本のブログのほとんどは日記だが、Huffington Postのブロガーはオピニオンを書き、発信する。 ブロガーを単に数多く集めただけではブログメディアにはならない。ブログメディアを作るにはそれなりの著名人をあつめること。 もうひとつ、重要なことはオピニオンを書けるブロガーをあつめること。
アグリゲーションからキューレーションへ アグリゲーション サービス ニュースまとめサービス Yahooニュース、Googleニュース、、、 アグリゲーション サービス ニュースまとめサービス Yahooニュース、Googleニュース、、、 ネット上にあるニュース情報を収集し、選別し、共有化 自分に代わって、あちこちからニュースを集めてくれる。 キューレーション サービス ニュースの収集、選別だけでなく、その選別したニュースに 意味づけをしている。 たとえば、関連サイトへのリンク情報の提供、選別した ニュースの元ネタになっている参照サイトの紹介など 選別されたニュースにさらに付加価値情報を追加。
ジャーナリズムの価値ー発信から交信へ 提供情報の基本は既存メディア、ほかのネットメディアの発信する情報の収集、選別 選別した情報に対する編集局メンバー、ブロガー、著名人などが意味づけし、情報として再発信 コメント欄で議論を行える場を用意、そのコメントが選別されたニュースにニュース以上の新たな価値を付ける 発信される情報にユニークな価値があるから購読者が増える Huffington Postとして編集の立場を‘リベラル‘と明確にしているので、購読者はアメリカ社会のリベラルを代表するオピニオンとして受け取りコメントする
ソーシャルネットワークとの連携 Facebook,Twitterなどのソーシャルネットワークと積極的に関係付け(コネクトボタンの設置) サイトへのアクセスを増やす効果を狙う サイトへの人は人を経由して集めてもらう Huffington Postの発信する情報が広がるだけでなく、Huffington Postに入ってくる情報が増大する リベラル派の社会的オピニオンが複数のコミュニティで形成される
なぜピュリツアー賞を獲得できたのか ピュリツアー賞 アメリカのメディアの賞の中でもっとも権威のある賞 ピュリツアー賞 アメリカのメディアの賞の中でもっとも権威のある賞 ネットメディアが受賞したのは二社目(最初の受賞はプロパブリカ(NPO)) 受賞対象はデビッド・ウッド氏の‘戦場を越えて‘。イラク、アフガン戦争の参戦した軍人、その家族に対してのインタビューから構成される8ヶ月間連載の企画記事 デビッド・ウッド氏はHuffington Postの編集局の社員で、ブロガーでもフリーランスのニュース寄稿者でもない Huffington Postが何百人もの(400人?)の規模の編集局を保有していることがこのような記事につながっている
安価で集めたネット上のニュースにコメントで付加価値を 大規模な編集局を持てる理由 ブログ メディア ブログの記事には原稿料は払っていない。 たとえ有名人でも本業ではないから。 キューレーション メディア 安価で集めたネット上のニュースにコメントで付加価値を 付けるのでコストは低い。 SEO(Search Engine Optimkization) 人は有名人、かわいい猫、子犬、芸能人のゴシップなど に引き寄せられる。ニュースのアグリゲーションの際には このような検索したがるテーマのニュースを集める。 多くの人に検索されると、広告収入が増える
Huffington Postの価格設定 AOLはHuffington Post を3億1500万ドルで買収 AOLはHuffington Post を3億1500万ドルで買収 そのときの月間ユニークユーザーは5000万人 5000万人のユーザーを300億円で買ったとすると、ユーザーあたりの価格は600円 安いか、高いか? その理由は?