第2部: (下水汚泥から得られた)炭化物利用のための 技術提携戦略

Slides:



Advertisements
Similar presentations
株式投資とは 2013 年 6 月 27 日 そうへい. 目次  株式とは  投資方法  株式投資の良いところ  投資方法  注意点  考察  参考文献.
Advertisements

5.資源の循環.
π電子自由自在 -C≡C- ポリジアセチレン ナノワイヤー FET素子 結晶工学 ナノ複合体 結晶内反応 イナミン化合物 環状化合物
超臨界二酸化炭素を用いて作製した水素同位体交換反応用の 白金担持撥水性触媒
中日発展商事は、 日本と中国の架け橋として・・・
Solid-in-oil(S/O®)化技術を利用した医薬品・化粧品に関する研究
Electrospinning method
将来の太陽電池の廃棄量の 予測と処理について
アルギン酸 アルギン酸とは‥ 化学構造 ・昆布、わかめに代表される褐藻類の細胞間物質の主成分
大成企業株式会社 環境事業部 新活性汚泥技術研究会会員 〒 東京都府中市八幡町2-7-2
研究紹介 岡山理科大学 理学部 化学科 固体表面化学研究室 橘高茂治 ・ 高原周一.
活性化エネルギー.
NTS「ナノ・トリートメント・システム」
セラミックス 第2回目 4月 22日(水)  担当教員:永山 勝久.
特許戦略 2002.10.18.
液体との接触系 ナノメディシン課題解決実習.
固体電解コンデンサの耐電圧と漏れ電流 -アノード酸化皮膜の表面欠陥とカソード材料の接触界面-
福井工業大学 工学部 環境生命化学科 原 道寛 名列____ 氏名________
ベルリン青染色 Berlin blue stain (Prussian blue stain)
地球環境科学総論 地球環境の修復のための 科学と技術
電力自由化の是非 肯定派.
クラスターダイヤモンドの研究開発 精製プロセスの再検討 付加価値付与のための検討 マーケット調査とサンプル出荷状況 →小倉
塩化銅(Ⅱ)CuCl2水溶液の電気分解 (1)陰極で銅が析出 陰極:還元反応 Cu2+ + 2e- → Cu (2)陽極で塩素が発生 陽極:酸化反応 2Cl- → Cl2 + 2e-
有害廃棄物管理棟(旧廃棄物管理施設) 指導教官: 町田 基(教授),天野 佳正(助教),鮫島 隆行(技官) 研究分野:
自動車産業:補足 2002年度企業論.
本業を凌駕する新規事業を興せ! 2014年3月26日 KMコンサルティング株式会社.
本業を凌駕する新規事業を興せ! 2014年3月26日 KMコンサルティング株式会社.
4.イオン結合と共有結合 セラミックスの結合様式 [定義] (1)イオン結合・・・
光触媒を用いた 効率的発生源対策技術の検討 金沢大学大学院 大気環境工学研究室 M1 吉田充宏.
ボルタ電池 (-)Zn|H2SO4aq|Cu(+)
●電極での化学変化 電子が移動するから 電子が移動するから 電流が流れる! 電流が流れる! 水素原子が 2個結びつく
Thanks to Klaus Lips, Prof. Thomas Moore
色素増感太陽電池を作って 発電実験をしてみよう ーSPPでの授業実践を通してー
総合商社 について 04w193 ハンフンス 04w178 野村朋克 04w122 田中学
コンビニ向け省エネ対策システム (提案事例)
9 水環境(4)水質汚濁指標 環境基本法(水質汚濁防止法) ・人の健康の保護に関する環境基準 (健康26項目) 
9 水環境(4)水質汚濁指標 ・人の健康の保護に関する環境基準 (健康26項目) 環境基本法 地下水を含む全公共用水域について適用
新潟大学工学部化学システム工学科 教授 金 熙濬
静電気学会のプラズマ研究と 学会連携への期待
リチウムイオン内包フラーレン修飾体の13C NMR測定
多元物質科学研究所 素材工学研究棟3号館 多元ナノ材料研究センター (HyNaMセンター) ハイブリッドナノ粒子研究部
持続可能社会実現にむけた現実的なシナリオ
考えよう!地球温暖化エネルギー ~伝え、広げ、そして行動しよう~
情報化社会を支える量子ビームと化学 大阪大学産業科学研究所 古澤孝弘 ナノサイエンス・ナノテクノロジー高度学際教育研究訓練プログラム
東北大学「学際研究重点プログラム」セミナー
Chemistry and Biotechnology
似非科学商品とは?.
現在の環境問題の特色 ● 環境問題の第一の波: 1960年代の公害 (水俣病、イタイイタイ病、四日市・川崎喘息など)
超低コスト型色素増感太陽電池 非白金対極を使用 色素増感太陽電池 Dye-sensitized solar cells (DSSCs)
B A B S の ご 提 案 環境改善と省エネルギー効果 ~バイオの力で地球を守る~
日本の土壌汚染の現状 June, 11th, 2003 飯塚、大矢、加藤、深井
第8回東邦大学複合物性研究センターシンポジウム 「機能性材料の最前線」
大成企業株式会社 環境事業部 新活性汚泥技術研究会会員 〒 東京都府中市八幡町2-7-2
得意用途を見出し、その分野の潜在ユーザを紹介、テストマーケティングを行って、事業拡大への戦略を決める
環境・エネルギー工学 アウトライン 序 章 環境・エネルギー問題と工学の役割 第1章 バイオ技術を使った環境技術
第12回わかしゃち奨励賞 受賞一覧 基礎研究部門 応用研究部門 ライダー応用向け磁気光学効果を使った薄膜Qスイッチレーザー
化学1 第12回講義        玉置信之 反応速度、酸・塩基、酸化還元.
ナノサイズの孔の作り方・使い方 岡山理科大学 理学部 化学科 高原 周一.
Department of Neurogenomics
省CO2かつ低環境負荷なバイオマス利活用モデルを確立し、低炭素社会と循環型社会の同時達成に貢献
廃PVC中有害金属の 最適な処理方法の評価
色素増感太陽電池を作って発電実験をしてみよう ーSPPでの授業実践を通してー 川村 康文 「遺伝 2005年11月号」掲載
電子システム専攻2年 遠藤圭斗 指導教官 木下祥次 教授
CO2大幅削減のためのCNF導入拡大戦略の立案 (3)バイオマスプラスチックによるCO2削減効果の検証
講義の目的 講義の方法 講義予定 「生物リサイクル工学特論」について 2019年4月19日 大学院生命体工学研究科 生体機能専攻 白井義人
物質とエネルギーの変換 代謝 生物体を中心とした物質の変化      物質の合成、物質の分解 同化  複雑な物質を合成する反応 異化  物質を分解する反応 
薄膜フッ素、ガラスコーティングの特性と適用事例
産学官連携フェア2016みやぎ「ビジネスマッチング展示会」
フィルター利用 対象物は何か? 細胞をフィルターにかけるという従来技術は? どういった点で勝てそうか?夢ある応用は?
滋賀県立大学 工学部 材料科学科 金属材料研究室 B4 和田光平
Presentation transcript:

第2部: (下水汚泥から得られた)炭化物利用のための 技術提携戦略 株式会社大木工藝 様 2008 / 12 / 07 第2部: (下水汚泥から得られた)炭化物利用のための                           技術提携戦略 京都大学大学院 医学研究科 知的財産経営学コース  阿閉 宏明 京都大学 経営管理大学院                   伊藤 知之 同志社大学 法科大学院 甚野 貴史 立命館大学大学院 テクノロジー・マネジメント研究科   竹岡 紫陽

(株)大木工藝は、炭化物からの製品化技術を多数保有している 1. 特開2008-16771  遊技機用ハンドル 2. 特開2007-239326 融雪材およびその製造方法 3. 特開2007-023553 舗装体 4. 特開2006-022144 炭含有タック紙 5. 特開2001-120057 微生物用の担持体 6. 特開2001-032195 炭含有紙 7. 特開2000-128731 皮膚の脂取り・汚れ取り用抗菌・消臭・吸着性 8. 特開2000-128731 化粧料 9. 特開2000-000294 脱臭剤とその脱臭剤を具備した臭気除去用                シート及び汗取り用シート 10. 特開平11-332535 鮮度保持剤とその保持剤を具備した鮮度保持                シート及びトレー

(参)下水汚泥炭化処理事業プロジェクトの事業フロー 下水処理施設 下水汚泥 (天日乾燥) 乾燥汚泥 (自然式炭化炉) (株)大木工藝担当 炭化物 緑化用資材 土壌改良材 覆土材 燃料

炭化物からの製品化技術をさらに向上化するための 技術提携先を紹介する。 今回の提案の目的 炭化物からの製品化技術をさらに向上化するための 技術提携先を紹介する。 紹介企業・大学 1. 総合環境企業ミヤマ株式会社 2. 岡山大学 工学部 物質応用科学科 触媒機能化学研究室 3. フロンティアカーボン株式会社 4. 京都大学大学院 工学研究科 分子工学専攻                    光有機化学分野 今掘研究室 ふろ

‘Recoflo Technology’ を利用すると、溶解金属塩と酸の 分離回収が出来る 1. 総合環境企業ミヤマ株式会社 ‘Recoflo Technology’ を利用すると、溶解金属塩と酸の 分離回収が出来る - APU (Acid Purification Unit) : 酸の効率的回収 水 分離廃液 廃液中に溶け込んだ金属分 を連続的に分離除去すること によって、未反応の酸を再利用 可能にする。 イオン交換樹脂 回収酸(遊離酸) 供給原液 ~ミヤマ株式会社 HPを参照~ - DPU (Decationize Unit) : 濃厚廃液・水洗液からの無機酸 金属資源又は酸をイオン交換樹脂により回収し、再び循環すること が可能。回収率95%。

(参)下水汚泥炭化物からのリン回収方法例 (酸1) APU (酸2) 残渣 リン除去炭化物 (アルカリ1) リン酸アルミニウム (アルカリ2) 重金属含有物, リン酸塩 DPU 排水

③ 排水処理コストを低下させることができる (株)大木工藝 × ミヤマ(株)          ~より環境にやさしいリン回収が出来る~ ① 酸のリユースができる ⇒ 炭化物15t / 日。炭化物100gに対して硫酸を約40g使用した  とすると、必要な硫酸は約6t / 日。 ② リンの効率的回収ができる ⇒ 最初のアルカリ処理で回収できなかったリンを再回収できる  可能性。 ③ 排水処理コストを低下させることができる ⇒ 金属分を95%もの収集率で回収することにより、排水処理の負荷が減少する。

機能性炭素材料の作成技術を得ることが出来る 2. 岡山大学 工学部 物質応用科学科 触媒機能化学研究室 機能性炭素材料の作成技術を得ることが出来る 炭化物 (金属イオンを吸着させたイオン交換樹脂) ナノ金属化合物 – 細孔構造制御炭素の複合体 Ex) ナノサイズの各種金属化合物が高分散した球状炭素多孔体    磁性を帯びた炭素触媒 ・ 酸化、還元、光触媒などの高活性な炭素系触媒類 ・ 電波遮蔽材 ・ 面弾性を有する炭素球

炭化物からフラーレンを製造する 新たなナノテクノロジー素材フラーレン 炭化物からのフラーレン製造の可能性 3. フロンティアカーボン株式会社 ・ 高い電気抵抗(10^8 ~ 10^14Ω) ・ 有機溶媒に僅かに溶ける ・ 良好な熱安定(酸素存在下で約300℃まで安定) 炭化物からのフラーレン製造の可能性 ・ 中国精工株式会社 ⇒ フラーレンの製法(特開2000-219506)・・・拒絶査定 ・ フロンティアカーボン株式会社(三菱商事と三菱化学が設立) ⇒ 自社開発の分離、製造プロセスの技術を複数保有 ⇒ 京都大学大学院理学研究科 小松直樹助手が持つC60他単離 精製技術のライセンス契約締結

(株)大木工藝 × 岡山大学 触媒機能化学研究室 ~ 既存の炭化物製品に新たな広がりが生まれる ~ (株)大木工藝 × 岡山大学 触媒機能化学研究室      ~ 既存の炭化物製品に新たな広がりが生まれる ~ ① 企業や病院用の炭化物由来電磁波シールド ⇒ 新たな顧客層の開拓 ② 汚れや菌を分解する光触媒活性を持った舗装体 ⇒ 新たな機能の追加 ③ 炭素繊維技術を使用した靴、包帯 ⇒ 新たな商品の創造

(株)大木工藝 × フロンティアカーボン(株) ~ フラーレンの新たな可能性へ投資する ~         ~ フラーレンの新たな可能性へ投資する ~ フラーレンがもつ多数の使用用途 ⇒今までにない産業分野に進出できる ~フロンティアカーボン株式会社 HPより引用~

(株)大木工藝 × フロンティアカーボン(株) ~ フラーレンの新たな可能性へ投資する②~         ~ フラーレンの新たな可能性へ投資する②~ - フラーレンのその他の使用例 ・ 横浜ゴム(株) フラーレン入りシャフトを採用したゴルフクラブ ・ キャスコ(株) フラーレン入りゴルフクラブ ・ (株)ゴーセン フラーレン入り硬式テニスガット ・ ヨネックス(株) フラーレン入りバドミントンラケット ・ (株)長井 フラーレン入りメガネフレーム ・ (株)アメリカンボウリングサービス、日本エボナイト(株)           フラーレン入りボウリングボール

(参)フラーレンの世界市場規模 年平均成長率約70% 92 1,312 4,700 1,000 2,000 3,000 4,000 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 2006 2011 2016 (年) (億円) ~ BCC Research (2006) ~

ポリフィリン・フラーレン分子でエネルギー問題を解決する 4. 京都大学大学院 工学研究科                                          分子工学専攻光有機化学分野 今堀研究室 ポリフィリン・フラーレン分子でエネルギー問題を解決する - ポリフィリン・フラーレン分子で光合成再現 ~http://www.technoforum21.jp/prize/pro070412-02.htmlより引用~ - 使用用途  ・ 柔らくて軽い、使い勝手の良い太陽電池  ・ 光合成住宅

まとめ:(株)大木工藝のビジネス・コラボレーション展開案 下水汚泥から得られた炭化物 総合環境企業ミヤマ株式会社 リン除去炭化物 土壌改良材 etc 岡山大学 触媒機能化学研究室 フロンティアカーボン株式会社 機能性炭素材料を用いた製品 フラーレン 京都大学 今堀研究室 ポリフィリン・フラーレン分子を用いた画期的新商品