平日夜間(17時から翌朝9時) 休日(朝9時から翌朝9時)

Slides:



Advertisements
Similar presentations
何でもおたずねください 長崎がん相談支援センター 長崎がん相談支援センター 吉原律子・平山美香・木場英郎 緩和ケア普及のための地域プロジェクト 野田剛稔・藤井 卓 白髭 豊・ 鳥山ふみ子 長崎がん相談支援センター.
Advertisements

医療計画(精神疾患)について (平成24年10月9日説明会資料) 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部 精神・障害保健課 1.
ブルーカードシステムの導入の背景 日田市では医師会を中心に在宅医療連携事業に取り組んで いるが、訪問診療医師の不足やバックアップ病院の未整備 などのため、その目的は達成されていない。 今回在宅患者の情報をクラウド化し、急変時スムーズに救 急病院へ搬送できるような IT 連携ツールとして 「ブルーカードシステム」を導入することを計画した。
日本産科婦人科学会 産婦人科医療提供体制検討委員会 の活動概要
目次 1 精神科病院等に対する指導監督体制の見直し ○改善命令等に従わない精神科病院に関する公表制度等の導入 ・・・・・・1
(提案者名を記載) ○○○○ 平成22年度「医療情報化促進事業」 提案書 (様式8) 提案書雛型ア、イ及びウ
1.医療機関とその役割 2.医療サービスの活用
デイケアの施設基準 リハビリテーションを目的とした医療機関です Heart land
市町村による精神障がい者の地域移行を進めるための支援策について(案)
平成26年度 診療報酬改定への要望 (精神科専門領域) 【資料】
桑 名 市    市議会定例会[6月] 提出議案の概要について.
〜 iPad と iPod touchを用いて 〜
自殺未遂者・遺族ケア に関する研究について
愛知県統一がん地域連携パス プロジェクト ~がんの地域連携確立にむけて~
地域医療構想策定にかかる構想区域での検討機関(案)
愛知県統一がん地域連携パス プロジェクト ~がんの地域連携確立にむけて~
【チーム及び必要に応じて、対象者情報に詳しい者】
平成25年度 堺ブロック 合同総会報告.
臨床研修医募集定員の決定方法について 【平成27年度に研修を開始する研修医から適用】
②不妊に悩む方への支援について 都城保健所における不妊に悩む方への支援についてご説明します。.
小松市民病院     臨床研修プログラム.
健康寿命延伸産業分野における新事業活動のガイドライン(概要)
「就労支援に係る相談支援機関」 障害者就業・生活支援センター 障がい者 自立・安定した職業生活の実現 雇用と福祉のネットワーク 福祉施設等
自治医科大学附属 さいたま医療センター 救急部 2014年8月 八坂 剛一.
独立行政法人国立病院機構 舞鶴医療センター認知症疾患医療センター 川島 佳苗
高齢者の救急搬送に係る意見交換会 資料7 1 意見交換会開催に至る経緯と今年度の取り組み  平成26年度    病院連絡会議にて,高齢者の救急搬送に関して,患者及び家族の延命治   療の希望確認ができているかの課題提起がなされた。  平成27年度   (1)介護サービス事業者協議会主催研修会および施設ごとの講演会の開催.
精神疾患に関する医療計画 目指すべき方向 【「医療計画について」(平成24年3月30日付け医政発第0330第28号) 抜粋】
原子力災害に係る避難先施設の登録について
緩和ケアチームの立ち上げ ー緩和ケア医の立場からー
(5)地域で活躍する薬剤師 《地域医療・地域福祉》 LS 到達目標(SBOs) 学習方法 P503
若年性認知症支援コーディネーター設置等事業
保 健 医 療 連 携 室  北海道立江差病院では、患者さまやご家族の皆様に、より良い医療・看護を効率的に提供できるように、地域における医療、介護福祉施設、関係機関と連携し、各機関・施設の機能と役割を最大限に発揮できるように、調整していくための窓口です。 ○ 診察療予約受付の流れ 報告書 □ 保健医療連携室 
厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部 精神・障害保健課 医療観察法医療体制整備推進室
【チーム員及び必要に応じて、対象者情報に詳しい者】
2015年症例報告 地域がん診療連携拠点病院 水戸医療センター
夜間・休日 精神科合併症支援システム 利用状況(※)
「インバウンド緊急医療対応多言語コールセンター事業」
名古屋市の救急搬送システム  と119番通報時のお願い ~救命率の向上のために~ 平成21年6月26日 消防局救急対策室.
トータス往診クリニック 国立がん研究センター東病院 血液腫瘍科 大橋 晃太
東京都自殺相談ダイヤル報告 (平成25年度9月特別期間)
【「患者のための薬局ビジョン」における薬剤師・薬局の機能概要】
平成30年8月 府中地区ケアマネジマント モデル 有地.
平成30年度に新たに設置する精神医療懇話会について
2015年症例報告 地域がん診療連携拠点病院 水戸医療センター
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 2 計画作成③ 重症心身障害児者等の ニーズ把握事例 ~久留米市のコーディネートの現状~
資料②-1 資料3 在宅医療を支える   後方支援体制について 地方独立行政法人 りんくう総合医療センター 地域医療連携室長  中西 賢.
医療機関における電波利活用推進のための取組事例の調査について(依頼)
オフィス藤田 グループホーム燦々(さんさん) 看護師 介護支援専門員 古城順子
我が国の自殺死亡の推移 率を実数で見ると: 出典:警察庁「自殺の概要」
今後めざすべき基本目標 ―「ケアの流れ」を変える―
外来化学療法室におけるSTAS‐Jの活用と今後の課題
みんなで守りたい 奈良の救急医療 9月9日は 救急の日 <奈良県救急安心センター相談ダイヤル> <こども救急電話相談>
他施設からの針刺・血液曝露に関する抗体検査等問い合わせに対する対応
大阪市の依存症対策 現状と課題 H29事業 共通 アルコール依存 薬物依存 ギャンブル等依存 治療が長期間に及ぶ-薬物治療の効果は限定的
在宅医療施策の取組状況と今後の展開(案)
高齢者の救急搬送に係る意見交換会 資料7-1 1  意見交換会開催に至る経緯  平成26年度    病院連絡会議にて,高齢者の救急搬送に関して,患者及び家族の延命治療 に関する意向確認ができているかという課題提起がなされた。  平成27年度   (1) 介護サービス事業者協議会主催研修会・施設ごとの講演会(救急課)                  
発 達 障 が い 児 者 総 合 支 援 事 業 平成29年度予算 218,128千円
四日市市 産後ケア訪問事業  出産後、自宅に帰っても手伝ってくれる人がいなくて不安、授乳がうまくいかない、赤ちゃんのお世話の仕方がわからない、などの育児不安や負担を軽減するため、母子のケアや、授乳指導・育児相談等を自宅で受けることができます。(※利用にあたっては、一部負担金が必要です) 四日市市に住所がある、産後4か月未満の赤ちゃんとお母さんで、次の項目すべてに該当する人。
若年性認知症の人への支援 若年性認知症支援コーディネーター これらの支援を一体的に行うために を各都道府県に配置
がん地域連携パスについて (連携医療機関向け) 連絡先・お問合せ先 徳島大学病院 がん診療連携センター 担当:宮越・兼子
在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
目 次 第1章 大阪府保健医療計画について 1.医療計画とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
( 平成29年6月30日時点精神科病院長期入院者数[暫定値] )
大阪府在宅医療体制強化事業(機能強化支援事業)<事業概要>
入退院時の多職種連携 医療機関の立場から 安佐北区介護支援専門員連絡協議会 定例研修会 2019年1月16日(水)
在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
退院後支援事業における手順 ⑧退院後支援計画による支援の終了 ⑦退院後支援計画に基づいたサービスの利用 ⑥退院後支援計画の決定・交付
健康サポート薬局に求められる機能 健康サポート薬局について かかりつけ薬局の基本的機能 健康サポート機能 【背景・課題】
~「依存症対策のあり方について(提言)」(平成29年3月)と府の対応~
私のカルテ 発熱性好中球減少に対する予防的G-CSF製剤使用のための地域連携パス(通称:G連携)
Presentation transcript:

平日夜間(17時から翌朝9時) 休日(朝9時から翌朝9時) 新しい「精神科合併症の救急医療システム」イメージ図 ~夜間・休日精神科合併症支援システム~ 精神科病院 (合併症支援病院) 二次救急病院 救命救急センター この精神症状には どう対応したらいいの? ※輪番制で府内2病院 ? コンサルを行う 精神科医師の配置 ①電話コンサル依頼 身体的な処置 ②精神科電話コンサル そのような場合には ○○するのがいいですよ。 受入先の精神科病院が見つからない・・・ 2病院×1床= 合計2床 転院受入の ベッド・スタッフの 確保 ③受入れ依頼 支援病院へFAX ・システム利用(受診)   依頼書(様式1) ・身体治療状況等    確認シート(様式2) ・精神科病院へ転院すること への同意書(様式3) ・診療情報提供書 サポートのための 身体科医師が待機 ④精神科病院への転院 病状悪化時等は「戻しあり」 報告 様式5・6 課題の集約・改善方策の検討 報告 バックアップ 消防等 検証会議 (行政・精神科・救命救急センターや二次救急病院・医師会) 報 告 様式4 (事例あれば) 救命救急C 大阪精神科 病院協会 <システム運用時間> 平日夜間(17時から翌朝9時)  休日(朝9時から翌朝9時) *休日とは土日・祝・年末年始

システムの概要 システムの概要 システムの稼働時間 輪番の精神科病院(合併症支援病院)数及びベッド数  1 精神科合併症患者を受け入れた二次救急病院や救命救急センター(以    下「二次救急病院等」という。)が、精神科病院(合併症支援病院)    から精神科領域の電話コンサルテーションを受けられる。  2 二次救急病院等で身体的な処置を終えた患者のうち、精神科治療が必    要な患者を精神科病院(合併症支援病院)へつなぐ。  *精神科合併症患者:精神疾患と身体疾患を併せ持つ患者 システムの稼働時間 平日夜間(午後5時から翌朝9時まで)及び休日(土・日曜日、祝日、年始・年末) 輪番の精神科病院(合併症支援病院)数及びベッド数 2病院、ベッド数2床(各病院1床ずつ)

精神科病院(合併症支援病院)が確保する体制 基本的な体制 精神科病院(合併症支援病院)は、二次救急病院等への電話コンサルテーション及び転院等を受け入れるための体制を確保し、併せて、身体科医師によるサポートも受けられる体制も確保。 この身体科医師によるサポートは、『自院で身体科医師を雇用』もしくは『近隣の病院と連携し、二次救急病院等から患者を受け入れられる体制を確保すること』を基本とする。(身体科医師が常駐することが好ましいがオンコール対応も可。)

電話コンサルテーションを受ける際のアクセス方法 精神科合併症患者の受入れ 精神科領域の電話コンサルテーション 二次救急病院等がナビダイヤルに電話 案内された精神科病院(合併症支援病院)2病院のいずれかを二次救急病院等が選択し、電話コンサルテーションを受ける。 電話コンサルテーションにおける相談内容について特段の制限を設けないが、その提案・助言に従うか否かについては、二次救急病院等の判断による。 電話コンサルテーションを受けた後に対診を行うことについては、本システムを検証する中で引き続き検討していく。

精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づく入院形態について 1 措置入院/緊急措置入院(法第29条/法第29条の2)  【対 象】入院させなければ自傷他害のおそれのある精神障がい者  【要件等】精神保健指定医2名の診断の結果が一致した場合に都道府県知事が措置       (緊急措置入院は、急速な入院の必要性があることが条件で、指定医の診察は1名で        足りるが、入院期間は72時間以内に制限される) 2 医療保護入院(法第33条)  【対 象】入院を必要とする精神障がい者で、自傷他害のおそれはないが、任意入院を行う状態       にない者  【要件等】精神保健指定医(又は特定医師)の診察及び家族等の同意が必要       (特定医師による診察の場合は12時間まで) 3 応急入院(法第33条の7)  【対 象】入院を必要とする精神障がい者で、任意入院を行う状態になく、急速を要し、家族等       の同意が得られない者  【要件等】精神保健指定医(又は特定医師)の診察が必要であり、入院期間は72時間以内に制       限される。(特定医師による診察の場合は12時間まで) 4 任意入院(法第20条)  【対 象】入院を必要とする精神障がい者で、入院について、本人の同意がある者  【要件等】精神保健指定医の診察は不要

電話コンサルテーションの結果、転院となった際の転院方法 ナビダイヤルにより転院について十分に情報交換を行った後、二次救急病院等は次の書類を精神科病院(合併症支援病院)へファックス送信する。 『ファックス送信書(夜間・休日精神科合併症支援システム利用(受診)依頼書)』(様式1) 『身体治療状況等確認シート』(様式2) 『精神科病院へ転院することの同意書』(様式3) 『診療情報提供書』(各病院の様式) 家族がおらず本人の意識もなく同意書に署名ができない患者に対しては、応急入院で対応する場合もある。

身体疾患を治療した後、二次救急病院等から精神科病院(合併症支援病院)へ搬送する際の患者(状態)  酸素吸入器を外して少なくとも30分以上SpO2が正常に保たれており、概ね次の患者(状態)とする。  なお、身体症状の急変等により二次救急病院等へ(戻し)搬送する場合(依頼した担当医が不在になった場合においても病院として責任を持って対応)もある。 リストカット後で縫合済み オーバードーズ後で意識はほぼ回復している(しばらく静脈確保のための点滴が必要な場合も含む。) 骨折をギブスにより固定済み 次の場合は、個別に判断・対応する 救急疾患は処置済で、その他に内臓疾患がある場合 救急疾患は処置済で、妊婦である場合 等

システム開始後の事例蓄積 精神科病院(合併症支援病院)は電話コンサルテーション・転院等について報告書(様式5-1,5-2,6)を作成し、大阪精神科病院協会が取りまとめ大阪府へ提出することにより事例を蓄積する。 二次救急病院等は、『転院できなかった事例』や『電話コンサルテーションにおける問題事例』等について、報告書(様式4)を作成し、大阪府へファックス送信することにより事例を蓄積する。

システム開始後の事例検証 蓄積した事例により本システムを検証するための検証会議を設置し、概ね2ケ月ごとに検証作業を行い、その結果を関係機関において情報共有する。 検証会議のメンバーは、関係機関から推薦された新精神科救急医療体制検討会委員とし、代理出席も可とする。

関係機関 次の者は、本システムが円滑に稼働するため、協力するものとする。 【精神科病院】 大阪精神科病院協会 【二次救急病院等】  【精神科病院】    大阪精神科病院協会  【二次救急病院等】    大阪府病院協会    大阪府私立病院協会    大阪府救急医療機関連絡協議会  【医師会】    大阪府医師会  【行政】    大阪府・大阪市・堺市   

大阪府の精神科救急医療システム 新設 医療機関 本人・家族 消 防 警 察 二次救急病院等 専用 ナビダイヤル おおさか精神科救急ダイヤル    医療機関 本人・家族 消 防 警  察 二次救急病院等 自傷他害の恐れのある場合 新設 専用 ナビダイヤル おおさか精神科救急ダイヤル (民間団体に委託) おおさか精神科救急 医療情報センター 緊急措置診察 受付窓口 精神科の救急医療に関する 本人・家族等からの相談窓口 精神科救急医療受診 にかかる調整窓口 緊急措置診察 実施の判断窓口 診察要件の有無 合併症支援病院 (輪番) 精神科救急診療所 (大阪市内) 無し 有り 救急病院(輪番) 緊急措置 システム ・ 精神科コンサルテーション ・ 患者受け入れ体制確保 ・ 一般科サポート医の配置 救急医療システム 公的病院 合併症支援システム 緊急病院(輪番) 平日昼間等 入院中に身体科治療が 必要になった場合 救急医療情報センターと緊急措置診察受付窓口は大阪府こころの健康総合センター内に設置 精神科病床のある一般病院

二次救急病院等への説明会における質疑応答 Q:合併症支援病院へつなぐ患者は、リストカットやオーバードーズに限定するのか、   それとも拡大していく方針か。 A:リストカット等に限定する方針でないので、つなぐことが可能な症状であるか否    かなど合併症支援病院と電話コンサルテーションで十分に相談してほしい。   今後については、検証会議で検討していく。 Q:本システムと精神科救急システムの違いは? A:精神科救急システムは、概ね身体症状がなく救急対応が必要な精神症状がある患   者が対象、本システムは精神科合併症患者が対象。 Q:救命救急センターなので、リストカットの処置後の抜糸、ギブスの切除、軽度の   身体症状により『再度の受け入れ』を行うことはできない。 A:本システムでは『再度の受け入れ』が前提。しかし、抜糸やギブスの切除につい   ては合併症支援病院もしくは近隣の医療機関で実施できないかなど電話コンサル   テーションで十分に相談してほしい。

二次救急病院等への説明会における質疑応答 Q:本システムの対象は、救急車で二次救急病院等に搬送された患者に限る    のか、家族の自動車等で来院された救急患者は対象外か。 A:家族の自動車等で来院した救急患者も含む。 Q:合併症支援病院からの『再度の受け入れ』について、患者の状態が重篤   で二次救急病院で対応できない状態の場合であっても、『再度の受け   入れ』を求められるのか。 A:患者の状態により、救命救急センターへの搬送も検討すべき場合がある   と考える。 Q:二次救急病院等から合併症支援病院への搬送方法は。 A:特に定めていない。家族による搬送等、ケースバイケース。

二次救急病院等への説明会における質疑応答 Q:救急対応が終わり、一般病棟でせん妄などの精神症状がでた患者をこの   システムの対象と考えてよいか。 A:このシステムは夜間・休日における二次救急病院等の患者を対象として   おり、当該患者の事例については病病連携などで対応してほしい。 Q:精神科病院へのつなぎはなかなかスムーズに進まない。つなぎを行える   患者の状態を二次救急病院等と精神科病院で合わせてほしい。 A:今後の検証会議で調整していく予定。