28 梁の振動制御系における移動可能なアクチュエータの検討

Slides:



Advertisements
Similar presentations
1 設計基礎コース もう一度学ぶ材料力学の基礎 座屈 ( Buckling ) 長軸に軸方向圧縮力を作用させると、ある荷 重で急に軸が曲がる。 この急に曲がる荷重条件を探る。 X の位置での曲げモーメントは たわみの微分方程式は.
Advertisements

リスーピアシンポジウム 「いま必要な科学教育と は」 パナソニックセンター東京 10 周年記念 教育シンポジウム 2012 年 10 月 28 日 東京理科大学 川村 康文.
磁歪素子を用いた3軸球面モータの 駆動原理と特性評価
前時の確認 身のまわりで電波が使われているものは?
第4章 ねじを使う設計技術 ね じ ★ねじを使わない機械はほとんどない。 ★ねじにはどのような種類があるのか? ★ねじを使うときの注意点は?
磁気トルカ較正試験結果 宇宙機ダイナミクス研究室 D2 宮田 喜久子.
24 両端単純支持梁に対する外乱抑制制御系の製作
フィードバック制御に基づく 定在波型熱音響エンジンにおける 自励発振条件の特徴付け
超磁歪アクチュエータを用いた キャビテーション発生機構における 機械的特性の解析
減衰自由振動の測定 実験装置と実験方法.
磁歪式振動発電の 高出力化と発電床への応用
3.8 m望遠鏡主鏡エッジセンサ 開発進捗 京都大学 理学研究科 M2 河端 洋人.
京大岡山3.8 m望遠鏡計画: 分割主鏡制御エッジセンサの開発
サーボ機構製作 ~マイコンカーのステアリング機構~
不安定な補償器を用いた 低剛性・高慣性比の 二慣性ねじり振動系における 外乱抑制制御性能の改善
直流電圧計,直流電流計 例えば,電流Iを測定したい E R I E R A 電流計の読みが 電流 I を示すだろうか 電気電子基礎実験.
プロジェクト研究 中間発表 マイコンによる    蛍光灯の自動点灯回路の製作 T22R004 中島 章良 
   電気回路について学習する。        (センサを使用した電気回路) 〇 めあて トランジスタを使った、電気回路を つくろう。
京大岡山 3.8m 望遠鏡 分割鏡制御に用いる アクチュエータの特性評価
低周波重力波探査のための ねじれ振り子型重力波検出器
機械創造工学課程 08104288 鈴木翔 担当教員 小林泰秀 准教授
情報電子実験Ⅰ-説明 測定器の使い方.
・コンピュータのアナログデータの 扱いについて ・制御
25 ロバスト制御に基づく柔軟ベルト駆動二慣性系の外乱抑制制御 機械創造工学課程 西村光博 担当教員 小林泰秀 准教授
中性原子磁気トラップの製作 担当大学院生 矢萩 智彦 ( 物理工学科 M1) 指導教員 熊倉 光孝 ( 物理工学科 )
学籍番号:   氏名:新保尚敬  指導教員:小林泰秀 准教授
28 PICマイコンを用いた能動騒音制御系の制御性能
坂本彰弘(岡山天体物理観測所) 栗田光樹夫(京都大学)
ロボット工学 第6回 ロボット用アクチュエータ
電力 P ( Power ) 単位 ワット W = J / sec
コイルのはたらき コイルの5つのはたらきについて説明.
31 ループ管熱音響システムにおける管内圧力の可視化 長岡技術科学大学 機械創造工学課程 梅本康平 担当教員 小林泰秀 准教授
機械創造工学課程 西久保智昭 担当教員 小林泰秀 准教授
制御系における指向性アクチュエータの効果
プラズモン共鳴を用いたC-dot-Ag ナノ粒子-シリカコンポジット 薄膜蛍光増強
27 共鳴管付ループ管型熱音響冷凍機の製作と ナイキストの安定判別に基づく発振条件の解析
26ロバスト制御に基づく片持ち梁の外乱抑制制御系の設計
大阪大学理学研究科 物理学専攻 久野研究室 M1 中丘末広
エレベータの振動解析 (ロープ・かご) 富山大学 大学院理工学研究部(工学) 木村弘之 台北101国際金融センター.
ディジタル信号処理 Digital Signal Processing
C4 能動騒音制御を用いたループ管熱音響冷却機の製作
DPFのマスモジュールにおける残留ガス雑音の研究II
22 物理パラメータに陽に依存する補償器を用いた低剛性二慣性系の速度制御実験 高山誠 指導教員 小林泰秀
7.一次元ダクトの消音制御系における低コスト化
30 両端単純支持梁に対する外乱抑制制御系の製作 機械創造工学課程 11307489 古澤大輔 担当教員 小林泰秀 准教授
両端単純支持梁の フィードフォワード外乱抑制制御系における 指向性アクチュエータの効果
受動歩行ロボットの作り方.
21 柔軟片持ち梁の振動制御における移動可能なアクチュエータの製作
オームの法則 電子の目で法則を考える 電子 + e i 電流.
創造実習 (自由課題成果発表会) 障害物回避ロボット 10S6001 青森 太郎 10S6002 弘前 弘子.
ドラッグフリー技術の検討状況 2006.5.11 JAXA 石川 毅彦.
ナイキストの安定判別に基づく熱音響システムの自励発振解析における発振余裕と 定常発振状態における圧力振幅の関係
フィードバック制御に基づく 熱音響発電システムの検討
低剛性・高慣性比の二慣性系の 外乱抑制制御問題に対して 任意の制御性能を達成する 不安定な補償器
34 PICマイコンを用いた能動騒音制御系の製作
第4班 王 健強 倉本吉和 須賀孝太郎 和田英志 服部修策 池内 玄
超音波センサのコンパクト化 T19E003  工藤 裕介 T19E013  田中 慶太郎 T19E026  松浦 孝輝 担当教員  杉本 恒美.
振動体の振幅を一定とする 振動発電機負荷のフィードバック制御系の 安定性解析 長岡技術科学大学 ○ 永井 和貴 稲田 千翔之 小林 泰秀
外部共振器型半導体レーザー装置の製作 物理工学専攻 小菅 洋介 (M1) 〔指導教員: 熊倉 光孝〕
磁気浮上システムの製作と PID制御による制御系設計 に関する研究
PI補償器の出力を時変係数とする 定常発振制御系の安定性解析
31 ループ管熱音響システムにおける管内圧力計測系の製作 機械創造工学課程 梅本康平 担当教員 小林泰秀 准教授
23 造波機構における水位計の製作 1 はじめに 4 再現性の低下要因の実験 水位計の再現性の向上を目的としている. 2 実験装置
学籍番号: 氏名:峯村孝征 指導教員:小林泰秀 准教授
振動体の振幅を一定とする 振動発電機負荷のフィードバック制御 長岡技術科学大学 ○ 永井 和貴 齋藤 浄 小林 泰秀
長岡技術科学大学 大学院 工学研究科 機械創造工学専攻 髙山 誠 指導教員 小林 泰秀 准教授
圧電素子を用いた 高エネルギー素粒子実験用小型電源の開発
PRISM-FFAG電磁石の開発 大阪大学 久野研究室 中丘末広.
臨界温度比推定のために熱音響エンジンを 定常発振させる時変ゲインを用いた 定エネルギー制御系の安定性解析
平成15年度情報システム工学序論 Inside of the Black Box 電子レンジ
Presentation transcript:

28 梁の振動制御系における移動可能なアクチュエータの検討 28 梁の振動制御系における移動可能なアクチュエータの検討 機械創造工学課程 13304486  島村健太  (指導教員:小林泰秀 准教授) 1.研究背景 2.電磁式・圧電式加振器  ・電磁式加振器   コイルに電流が流れると磁場が発生   ⇒永久磁石を取り付けた鉄芯を駆動  ・圧電式加振器   圧電セラミックスディスクを使用   ⇒電圧変化で加振力変化   ねじではりに固定する   ⇒自由に加振点を移動できる   値段が数十万円   ⇒圧電素子を張り替えて使うほうが安い 3.モーメントアクチュエータ  圧電素子の伸縮で発生する力をコラム(土台)に伝える  ⇒曲げモーメントを梁に作用させることで、梁が振動する  電圧変化で圧電素子の伸縮を調整できる  ⇒梁に作用させる曲げモーメントが制御できる  立体物を取り付ける  ⇒柔軟梁の動特性に影響が出る 柔軟梁の振動抑制に関する研究を行っている 梁の加振点を移動させることで、振動制御に どのような影響が起こるかを調べたい 圧電素子で直接梁を加振させるには取り外し 不可能になる接着剤を使用しなければならない 加振点の移動が自由にできない Fig.6 電磁式 加振器  Fig.7 圧電式 加振器  Fig.1 両端固定梁 Fig.2 現在の圧電素子 アクチュエータを移動可能にすることで 加振点を移動させることができる Fig.8 モーメントアクチュエータ  Fig.3 移動可能なアクチュエータ Fig.9 取り付け図  ポスター発表までの目的 条件に合うアクチュエータを調べる Table.1 条件との比較  名称\条件 ① ② ③ 電磁アクチュエータ ○ × 電磁式・圧電式 加振器 △ モーメント アクチュエータ 2.アクチュエータの検討 アクチュエータの選定条件 ①簡単に加振点を移動できる  ②力を変化させるために制御システムを組まない ③圧電素子を剥がして捨て、別の場所に新しく貼り直す   より低コストであるもの(現在の圧電素子:約7000円) 3.まとめ 1.電磁アクチュエータ  電磁石を用いて磁力で梁を交互に引っ張って梁を加振する   ⇒非接触なので加振点の移動が簡単  梁と電磁石との距離によって磁力を制御する必要がある   ⇒センサを用いた磁力の制御システムが必要  5.今後の予定  自由に加振点を移動できるアクチュエータを 探し、それらを使用する際のメリット・デメリットを 調べた 4.今後の予定 1.選定条件に合うアクチュエータを選定し、仕様を決めて  設計を行う 2.設計したアクチュエータを作製し、アクチュエータが  与える力で梁が振動できることを確認する Fig.4 電磁石  Fig.5 取り付け予想図 

機械創造工学課程 13304486 島村健太 (指導教員:小林泰秀 准教授) 28 梁の振動制御系における移動可能なアクチュエータの検討 機械創造工学課程 13304486  島村健太  (指導教員:小林泰秀 准教授) 1.研究背景 3.モーメントアクチュエータ 柔軟低剛性材料を用いた大型建造物の 振動を抑制したい 柔軟梁の振動制御実験を行う 装置概要 1.圧電素子の伸縮で発生する力をモーメント力として 梁に伝えることで、梁を振動させるアクチュエータ 2.圧電素子が十分な力を発生させるために、ボルトと   ナットを使用して圧電素子に予荷重を与える 梁の加振点を移動させることで、振動制御に どのような影響が起こるかを調べたい 圧電素子で直接梁を加振させるには取り外し 不可能になる接着剤を使用しなければならない 加振点の移動が自由にできない Fig.3 モーメントアクチュエータ&取り付け図 加振方法 1.2つの積層型圧電素子を直列に配置し電圧を作用   させることで、圧電素子が伸縮する   伸縮による力を利用して両端のコラムを加振する 2.コラム加振時に発生した力を曲げモーメントとして   梁に作用させることで梁を振動させる Fig.1 現在の圧電素子の状態 アクチュエータを移動可能にすることで 加振点を移動させることができる Fig.4 アクチュエータに加わる力 Fig.2 移動可能なアクチュエータ 4.まとめ 2.配属からの研究の流れ 1.自由に加振点を移動できるアクチュエータを  探し、それらを使用する際のメリット・デメリットを  調べた 2.探したアクチュエータの中から、デメリットを解  決できるモーメントアクチュエータを使用する  ことにした 3.梁の仕様に合わせたモーメントアクチュエータ  を設計し、梁の振動制御実験を行う アクチュエータの選定条件      ①簡単に加振点を移動できる  ②力を変化させるために制御システムを組まない 1.電磁アクチュエータ  Table.1 電磁アクチュエータのメリット・デメリット 2.電磁式・圧電式加振器  Table.2 加振器のメリット・デメリット 3.モーメントアクチュエータ  Table.3 モーメントアクチュエータのメリット・デメリット メリット 非接触で加振点を 変えることができる デメリット 電磁力を変えるにはセンサを 用いた制御システムが必要 メリット 電圧変化で加振力を 調整できる デメリット 値段が高く、圧電素子を 張り替えたほうが安い 5.今後の予定 1.モーメントアクチュエータの設計を行い、必要な部品   を発注し製作する 2.実際に梁に取り付けて加振し、梁が設計通り揺れるか   確認する 3.梁の振動制御実験を行う メリット 電圧変化で発生力を 調整できる デメリット 立体物を梁につけるので 柔軟梁の物理モデルと合わない