鴨川の生き物 1班 芦谷初樹 安達温 稲本太地 岩越丈京
はじめに~鴨川とは?~ 鴨川上流は賀茂川とも表記される。下流では桂川に合流し、大阪湾まで続いています。 1980年代までは工場や生活排水の影響で水質汚濁がひどかったが、近年では行政や地域住民の取り組みにより改善されてきています。 僕たちの班は鴨川流域の生き物について、現状と課題について調べました。
鴨川の魚 これまでに鴨川では約40種類もの魚が確認されてきた。 アユ、サツキマス(アマゴ)、アブラハヤ、オイカワ(ハエ)、カワムツ、カジカ、ギギ、カワヨシノボリ、ジモロコ、タナゴ、ナマズ、ドジョウ、メダカなど カワヨシノボリ アユ オイカワ ナマズ http://naiki.daa.jp/kyotokamogawagyokyo/より www.kc-center.co.jp/suishitsu/column/kamogawa/?cat=4より
外来魚の侵入 最近では、ブルーギルやブラックバス(オオクチバス)などの外来魚も確認されている。 こういった外来魚は増水時に琵琶湖疏水を通って丸太町通りから二条通りあたりから入ってきていると考えられている。
落差工の問題点 ・上流に住む魚が増水したときに落差工を落ちた魚が元の場所に戻れなくなっている。特に、清流に住むオイカワはいったん上流から離れると生き残ることができない ・アユやサツキマス(アマゴ)などの大阪湾から遡上してくる魚の壁になっている。特に、アユは小型の魚であり、落差が0.6mを超えると上ることが困難になる。 アユとサツキマスの遡上の様子 http://www.miyako-eco.jp/ecocen/activity/2012/es/kamogawa.pdfより
解決への取り組み1 三条大橋前の魚道 http://ameblo.jp/taka-hannari/entry-11546759945.htmlより
解決に向けての取り組み2 丸太町橋前の魚道 http://ameblo.jp/taka-hannari/entry-11546759945.htmlより
鴨川の野鳥 鴨川で1年間に観測された野鳥は年々増え続けている。 →10年前の2倍以上 ・よく見られる鳥は →10年前の2倍以上 ・よく見られる鳥は ダイサギ、コサギ、アオサギ、カルガモなど 冬になるとユリカモメ、コガモ、ヒドリガモなど
鴨川にいるサギ アオサギ ダイサギ コサギ ・大型 ・白いサギ ・春から夏にかけては黄色い部分がピンク色になる ・アオサギとほぼ同じ大きさ くちばしは夏は黒色(根元は黄色)、冬は黄色 コサギ ・白いサギ ・ダイサギと比べるとやや小柄 ・くちばしは黒色。 ・足指が黄色 http://tokyobat.jp/heron.htm
鴨川でよく見られる冬鳥 ユリカモメ ・足とくちばしは赤色。夏羽は頭部が黒褐色になる。 ・夜は海に戻り、沖合のいかだなどをねぐらとする。 鴨川のユリカモメは… ・比叡山上空を通過し、琵琶湖で夜を過ごす。 ・ロシアのカムチャツカ半島沿岸の湿地帯で繁殖しているが、35年前から京都にやってくるようになった鴨川の人気者。今では「冬の使者」として京都の風物詩ともなっている。 http://www.pref.kyoto.jp/kamogawa/1231487014735.html
鴨川で少なくなってきている冬鳥 ハマシギ ヨシガモ ハシビロガモ ○減っているのは、鴨川だけでない 保全状況・・・ある生物の種が現在、または将来的に存在している見込みを表す指標で、 評価した有名なものの一つにレッドリスト レッドリストによると、ヨシガモは準絶滅危惧、ハマシギ、ハシビロガモは軽度懸念
ハマシギ 名のとおり干潟や砂砂浜、河口、水田等に生息する。数万羽に及ぶ大群を作る習性がある。 名のとおり干潟や砂砂浜、河口、水田等に生息する。数万羽に及ぶ大群を作る習性がある。 大群は毎年ほぼ同じ個体で構成されており、群れの間での交流はほとんどない。 国際自然保護連合により、レッドリストの軽度懸念の指定を受けている。 日本では飛来数が減少傾向にあり、環境省および一部の都道府県によりレッドリストの指定を受けている。 http://www.pref.kyoto.jp/kamogawa/1231487014735.html
ハマシギ 鴨川のハマシギは・・・ 河川や湖沼では、10年くらい前な ら数百羽のハマシギが観察できた。 繁殖地の環境の変化が原因などか ら、最近では数が少なくなってきて いるが、見ることができる。
マコモやホテイアオイといった水生植物を食べる ヌートリア 南アメリカ原産の外来種 マコモやホテイアオイといった水生植物を食べる 戦前、毛皮用として持ち込まれたものが戦後に放棄され帰化した
ヌートリアの被害 農作物、特に水稲の被害報告が多い。 農林水産省HPより抜粋
ヌートリアを見ても餌を与えないようにしましょう 鴨川のヌートリア 出町柳や北山大橋あたりで生息が確認されている。 京都府では14年度以降捕獲を本格化するとの事。 ヌートリアを見ても餌を与えないようにしましょう
オオサンショウウオ チュウゴクオオサンショウウオと並び世界最大の両生類 夜行性で、昼間は水辺の穴に住む。 野生個体 全長 50-70cm (最大150cm) チュウゴクオオサンショウウオと並び世界最大の両生類 夜行性で、昼間は水辺の穴に住む。
山椒魚と書く由来 ―山椒魚を裂くと、山椒の香りがする― ―すっぽんと河豚の合の子と言ったら妙な比喩で ―山椒魚を裂くと、山椒の香りがする― ―すっぽんと河豚の合の子と言ったら妙な比喩で あるが、まあそのくらいの位置にある美味ということができようか― (「山椒魚」魯迅)
特別天然記念物の個体を減らす行為は5年以下の懲役 若しくは禁錮又は30万円以下の罰金 文化財保護法(196条)
鴨川のオオサンショウウオ
まとめ ・鴨川の流域には、貴重な自然環境が残されている。 ・外来種の侵入は人間に責任がある。 ・自然を守るのも壊すのも人間である。
ご清聴ありがとうございました