国家戦略特区「家事支援外国人受入事業」の実施について

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国家戦略特区「家事支援外国人受入事業」の実施について 特区推進課 (2016.1.27)

事業実施の意義・目的 1. 事業の概要 現在、外交官や高度人材などの外国人に雇用される場合にのみ入国・在留が認められている外国人家事支援  現在、外交官や高度人材などの外国人に雇用される場合にのみ入国・在留が認められている外国人家事支援 人材について、国家戦略特区の規制改革事項として、入管法上の在留資格(特定活動)とみなして入国を認め、 一定の要件を満たす特定機関(家事サービス事業者等)がフルタイムで雇用し、特区内の利用世帯において、 家事支援サービスを実施する事業。          【 国家特区法第16条の3「出入国管理及び難民認定法の特例」 】 2. 事業実施の意義・目的 ○ 経済のグローバル化や人口減少、少子高齢化の中で、今後、経済を新たな成長軌道に乗せるためには、    女性・高齢者・若者など、より多くの人々が、その能力を存分に発揮できる社会を構築することが重要。 ○ しかし、それを阻む要因の一つとして、家事・育児等の負担により「家庭を離れ辛い」、「働きたくても働けない」   といった状況が挙げられる。 ○ そうした中、女性はもとより、家事の負担を抱える方々の支援ニーズに応えることで、働き方の幅を広げる方策    として、今後大きな市場拡大も期待される家事支援サービスの活用は、有効な手段の一つ。 ○ ついては、多様なニーズに応えるサービスの選択肢を提供する観点から「家事支援外国人受入事業」を推進し、 関西圏国家戦略特区の目標である“チャレンジングな人材が集まる都市”への環境整備を図る。 3. スケジュールと事業実施区域 ○ 今後、区域計画の認定を経て、国と細部を詰めたうえで、早ければ4月の事業開始を予定。     (※ 神奈川県は、昨年12月に計画認定、本年3月実施予定) ○ 事業実施区域は、当面「大阪市」とする。 ⇒府内の他市町村での実施は、区域計画認定後、改めて市町村の意向を確認したうえで進める。

事業のスキーム 2 国家戦略特区 国家戦略特別区域会議 第三者管理協議会 内閣府地方創生推進室、地方入国管理局、 関係自治体 内閣府地方創生推進室、地方入国管理局、      都道府県労働局、地方経済産業局 区域会議の下に設置 連携 ・特定機関の基準  適合性の確認 ・年1回の監査 ・定期報告 ・重大問題発生時には 速やかに報告 苦情 相談 特定機関(受入企業) 利用世帯 家事支援活動の提供 に係る請負契約 (住込み不可) ◆ 特定機関(受入企業)の要件【政令】   指針に即した措置の実施/経済的基礎/   我が国の事業実績3年以上/欠格要件の   非該当(法令違反、暴力団など) ◆ 家事支援活動の業務範囲【政令】   ・炊事、洗濯、掃除、買物等の家事一般   ・上記と併せて実施される児童の日常生活上の   世話及び必要な保護 ◆ 家事支援を行う外国人の要件【政令】   満18歳以上/実務経験1年以上/家事支援   活動の知識・技能(送り出し国における一定の 研修の終了)/必要最低限の日本語能力 外国人家事支援人材 雇用契約 ・日本人と同等額以上の報酬額 ・保証金の徴収等の禁止 ・必要な研修を実施 ・家事支援活動は3年以上  行うことができない  等 ○帰国担保措置  外国人家事支援人材がやむを得ない理由により 帰国旅費を支弁できないときは、当該旅費を負担 ○雇用の継続が不可能となった場合の措置  本人に責がなく、継続して本事業による在留を希望 するときは、新たな特定機関を確保するよう努める

府の役割と想定される主な指摘、それへの対応・考え方 府の役割と想定される主な指摘、それへの対応・考え方  3 【 府の役割 ~「第三者管理協議会」の構成員として~ 】 内閣府 法務省 (入管局) 厚労省 (労働局) 経済産業省 (経産局) 大阪府 大阪市 【第三者管理協議会】 事務局 事業を適正かつ確実に実施するため、国家戦略特別区域会議の下に、関係自治体  と国の機関(内閣府、入国管理局、労働局、経済産業局)により構成する「第三者  管理協議会」を設置。府は主に以下の役割を担う。  ■ 内閣府とともに、府が「第三者管理協議会」の代表を担う  ■ 大阪市と共同で第三者管理協議会の事務局を運営する。  ■ 第三者管理協議会の構成機関の一つとして、次の取組みを行う。    「特定機関の基準適合性確認」、「特定機関の監査」、「自治体相談窓口設置」等 想定される主な指摘 対応・考え方 ・日本人でなく、なぜ外国人の家事支援人材を受け入れる必要があるのか。 ・家事は単純労働ではないのか。移民の受入につながらないか。 ・「家事は女性」という誤った固定観念を広めてしまうこととならないか。 ・外国人を安い賃金で働かせ、日本人の雇用にも影響がでるのではないか。 ・パワハラ、セクハラ、金銭搾取など、海外のような人権侵害の懸念は。 ・家事支援には外国人が不可欠という趣旨ではなく、利用者の多様な選択肢を  広げるもの。 ・外国人家事支援人材の要件として、1年以上の実務経験や、出身国が認定 する機関での研修の修了、当該国政府の認定資格の保有と国外就業許可が 求められている。また、家事支援活動は3年以上行うことができない。 ・そういった固定観念に基づくものではない。女性に限らず、家庭の中にいる 人が  外で能力を発揮できるよう、また、働き方の幅が広がることを期待。 ・外国人家事支援人材は、特定機関にフルタイムで雇用され、労働関係法令も 適用対象。報酬額は、日本人が従事する場合の報酬と同額以上。また、事業 実施により相当数の日本人の解雇がないことが要件となっている。 ・本サービスは、特定機関と利用世帯の請負契約に基づくもので、住込みは不  可。特定機関等による財産管理や財産移転契約等も一切禁止。  また、家事支援人材からの相談・苦情は、特定機関、第三者管理協議会が  窓口を設置。法令違反等の場合の確認(認定)の取り消し措置あり。