看護技術各論Ⅱ Positioning 体位変換.

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学習目標 1.急性期の意識障害患者の生命危機を回避するための看護がわかる. 2.慢性期の意識障害患者の回復に向けた看護がわかる. 3.片麻痺患者のADL獲得に向けた看護がわかる. 4.失行・失認の患者が生活に適応するための看護がわかる. 5.失語症の患者のコミュニケーション方法の確立に向けた看護がわかる.
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オフィス藤田 グループホーム燦々(さんさん) 看護師 介護支援専門員 古城順子
東北大学大学院医学系研究科保健学専攻緩和ケア看護学分野
     【症例2:91歳女性】  認知症、胆管がん 20XX年 1月(90歳): ・アルツハイマー型認知症の疑い、骨粗鬆症、変形性膝関節症で近医にて加療 ・黄疸のため近隣の病院にて入院加療。胆管ステント留置し退院 ⇒加療が奏功し、全身状態は比較的安定 ・サービス付き高齢者向け住宅に入所し療養 ・廃用により体幹・下肢筋力低下。ほぼベッド上での生活。移動はストレッチャ型車いす.
学習目標 1.栄養代謝機能に影響を及ぼす要因について説明することができる. 2.栄養代謝機能の障害による影響を,身体,精神機能,社会活動の三側面から説明することができる. 3.栄養状態をアセスメントする視点を挙げることができる. 4.栄養状態の管理方法について説明することができる. SAMPLE 板書.
宿題を提出し,宿題用解答用紙を 1人2枚まで必要に応じてとってください 配布物:ノート 2枚 (p.85~89), 小テスト用解答用紙 1枚
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キックバックに注意! 障害物に刈刃の右側が当たると 急に刈刃が跳ねてしまいます キックバックが起こる仕組み
1. ご高齢の糖尿病患者さんと 若い人との違いはなに? 2. ご高齢の糖尿病患者さんの 治療上の注意点 3. ご高齢の糖尿病患者さんの
南魚沼市民病院 リハビリテーション科 大西康史
訪問リハビリと地域連携 ~利用者様の夢の実現~
在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
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看護技術各論Ⅱ Positioning 体位変換

目的 長時間臥床や座位により発生する障害の… 「圧迫管理」 「緊張緩和」 「不良肢位の回避」

1.クライエントの身体機能・能力を引き出す ①説明と協力・アセスメント ②正常な運動パタ-ンの再現 病状・治療の許す範囲でクライエントの協力を得る ②正常な運動パタ-ンの再現

②正常な運動パタ-ンの再現 立ち上がり動作 頭部の軌跡 立ち上がり 足の動き 筋力低下時の立ち上がり

2.看護師、クライエントの負担を軽減するための基本動作 ①看護師のボディメカニクス 看護師は基底面を広くして立ち、対象に近づく 重心を低くした安定した姿勢 クライエントの移動は持ち上げないで水平移動する 正常作業域内で看護行為を行う

2.看護師、クライエントの負担を軽減するための基本動作 ①看護師のボディメカニクス 物体の持ち上げ1  物体の持ち上げ2 作業時の距離を近くにする 重心を低くする 基底面積を広くする 手を深く挿入する (水平移動)

2.看護師、クライエントの負担を軽減するための基本動作 ②クライエント 摩擦を少なくする ベッドの接触面積を小さくする 腕を組む 足を重ねる 膝を曲げる

2.看護師、クライエントの負担を軽減するための基本動作 ②クライエント クライエントのうでを組む クライエントのベッドへの接触面積を小さくする

3.動作を効率良く行うために てこの原理の利用 膝の高さ(低) 一連の動き 膝の高さ(高)

てこの支点

てこの支点

3.動作を効率良く行うために 作用・反作用の法則の利用 水平移動

4.適切な器具や道具を使う ベッドの柵の利用 ベッドに紐を取り付ける 布やバスタオルの利用

5.障害によるクライエントの残存機能を活用する 麻痺のある場合