「大阪府南部と和歌山市の中学校・高等学校の地学(天文分野)に関する意識調査、 およびその考察」 「大阪府南部と和歌山市の中学校・高等学校の地学(天文分野)に関する意識調査、 およびその考察」 学校教育 教員養成課程 理科専攻 三木誠
はじめに 理科離れについては様々なことが議論されている しかし 「科学技術社会に関する世論調査2004」 「学校および理科に関する子どもの意識調査」(2005) 「中学生の学習に関する意識・実態」(2002) ・和歌山のマリーナシティで行われる「おもしろ科学まつり」 ・キャラバン隊の出動要請数
・もっとやりたかったことはなんだったのか 理科の授業内容の興味≠理科への興味 そこで、大阪府南部および和歌山市の中学生・高校生を対象として ・理科の好き嫌いのきっかけ、理由 ・今現在興味のある内容が学べているのか ・もっとやりたかったことはなんだったのか ・高校の科目選択時に興味のある内容を選択できているのか ・もし、興味だけなら理科という科目をどうしたか
3年生全員に アンケート配布 方法・手段 ・大阪府南部の公立中学校(A・B)・・2校 ・和歌山市の公立中学校(C・D)・・2校 ・和歌山の県立高校(C・D・E)・・3校 各学校の生徒数、回収率 中学校 高等学校
結果 大阪・和歌山 理科好き嫌い どちらも『好き』『どちらかというと好き』と答えたのが 70%近くあった。 が、 大阪・和歌山 理科好き嫌い どちらも『好き』『どちらかというと好き』と答えたのが 70%近くあった。 が、 大阪と和歌山では『好き』と答えた割合に 大きな差が出ている
大阪・和歌山好き嫌いのきっかけ 上位3つ 大阪 % テレビ・本を見て 19% おもしろい 16% 実験が好き 7% 大阪と和歌山では1位と3位 に差が出ている 和歌山 % 実験が好き 17% おもしろい 15% 身近・役に立つ 8%
中学校宇宙の話が好きか嫌いか 大阪・和歌山共に好きな理由 大阪・和歌山共に嫌いな理由 ・ 宇宙は不思議 ・難しい、興味がない 大阪・和歌山共に嫌いな理由 ・ 宇宙は不思議 ・難しい、興味がない ・ 星を見ることが好き ・ 星に興味がある がほぼ大半を占めていた。
・星座・星についてというのは星の動きというのではなく 四季の星についてや、恒星のなまえ名前についてである。 中学校 興味があるところ ・大阪・和歌山共通してほかの惑星にというのが多い ・星座・星についてというのは星の動きというのではなく 四季の星についてや、恒星のなまえ名前についてである。
中学校天文分野で難しかったところ 大阪・和歌山 上位 ・両地域共に日周運動、自転・公転が苦手というのが多い。 ・計算をするのが苦手というのが和歌山より大阪の方が強い
和歌山の方が授業後に興味が増した割合が高い 授業後天文分野の興味は増したか 和歌山の方が授業後に興味が増した割合が高い 元々の興味にも差があるために、更に和歌山と大阪の差が開く
高校科目選択の理由 大阪の方が受験に対する意識が強い? ・ 大阪・・・ 受験のため ・ 和歌山・・・ 学校からの指定 ・大阪は強制的なものが自主的なものを 上回っている ・ 大阪・・・ 受験のため ・ 和歌山・・・ 学校からの指定 が目立った 大阪の方が受験に対する意識が強い?
現在選択しているものと、興味だけで選択するものの一致率 物理だけを選択したものは 大阪で2人 和歌山も1人 なので数値が高くなっている どの科目も一致率が低くなっている。 大阪・和歌山で高い割合の『生物』でも40%程度である。 また、物理・化学選択者は一致率が大阪・和歌山共に最下位 どの選択者からも選択したいと多く出たのが『生物』『地学』である。
地学不選択の理由として 1、 学校で開講されていない この二つが殆どであった。 2、 受験でつかえない また、「学校側からとらないようにという指導があった。」 全体の流れとして 受験で『地学』は使えないので選択しない・させない では、実際受験で『地学』はどの程度使える、 使えないのか?
国立法人前期入学試験において ・ センター試験で地学は98%使用することができる (2%は工学系) ・ 2次の各大学による個別学力試験で理科が必要な場合 203/571 で使え、およそ36%である。 ( 医学系、工学系はほぼ無理) やはり 文系では問題ないが、やはり理系では不利といえる。 地学は文系の学生向け科目になる では、文系の人の勉強したいことは何なのか?
文系のための理科 『地学』 『生物』 分野になる。 文系で興味があり、勉強してみたいこと 上位をあげた。 大阪・和歌山共に上位に入る内容は同じ 『地学』 『生物』 分野になる。
まとめ ・ 今現在大阪南部と和歌山とでは、和歌山の方が理科 への関心が高くなっている 和歌山内の活動の効果も それぞれの地域性・・・ ・ 今現在大阪南部と和歌山とでは、和歌山の方が理科 への関心が高くなっている 和歌山内の活動の効果も 現れているのでは。 それぞれの地域性・・・ ・中学生では興味を持って学び、教科書内のことや、 教科書外への興味も持てている。 ・ 高校生になるとどうしても周囲の環境に合わせるしかない 板b 文系への地学の出張授業(大学へ迎えての授業) など(今後の課題)