Preparing the User 15M7104 岡本香帆里
行動変容に関する研究 (tim wilson) 大学生活が上手くいっていない 将来を不安に思っているグループを取り上げた 2 つのグループに割当 一方:30 分の短い介入 他方:何もしない 介入を受けたグループは成績が向上 勉強量が変化 中退率が高くなかった
変化の要因 過去の認識を変化させたこと 介入によって自身の悪い成績を認識させた 学生たちのふるまい → ”story-editing” 学生は自身が不出来であると見なしていた 介入によって自身の悪い成績を認識させた 悪いパフォーマンスの潜在的な解釈についての情報を与えた 学生たちのふるまい 自身のパフォーマンスの見つめ直し より一生懸命勉強 良い結果を残せたことと 学生生活を上手く過ごせたことが経験となる 次のテストも一生懸命勉強する → ”story-editing” 勉強ができないのは自分の持っている能力ではなく、勉強のやり方が悪いと認識させた
story-editing “self-narratives” を変化させることで過去の出来事を 再解釈すること 再解釈は未来の行動に影響する 行動の変化によって将来得るであろう経験も変化 “self-narratives” をサポートしやすくする 行動変容の新たなサイクルに拍車をかけ 少しだけ変化をもたらす ネガティブな効果を引き起こすこともある 失敗したと感じているとき 努力が実を結ばなかったとき 自分たちがどんな風に過去の経験を活かすか 自身を見つめてどう結果をコントロールするかが大切
Tactics You can use あなたが使える戦略
行動変容のテクニック 物語り (Narrate) 関連付け (Associate) 教育 (Educate) ユーザが自身の見方を変える ユーザが行動の見方を変える 教育 (Educate) ユーザが世界の見方を変える
Narrate the Past to Support future action 未来の行動をサポートするために過去を語りなさい
行動変容の考え方のゴール cf.) “self-narrative” 製品は機能の標準的な拡張で支援 自身にどのようなレッテルを貼るか 過去のふるまいをどのように説明するか 製品は機能の標準的な拡張で支援 自身は誰であるか 誰のために自然に行動しているか 自身を誰かとみなす
例) Moves 運動を始める支援 少しの手段で既に運動していた人々が自身を見つめることを支援 より多く運動することを必要とさせる 普段の歩く距離を知ると驚くかもしれない
プロセスをサポートする簡単な方法 過去の関連した行いを尋ねること 既に達成した行動を褒めること 過去の経験を生まれつきの人格的な欠点ではなく 乗り越えられる挑戦として見る支援をすること
“self-narrative” に必要なこと 行動で実際に成功できるという信頼 ユーザは行動が支配下にあり それを潜在的に起こす資源とスキルを持っていると感じる必要 → self-efficacy (2 章) 関連したタスクにおいて先の成功を思い描かせることは self-efficacy の感覚をつけることを助ける 「小さな勝利」とポジティブフィードバックも同様 最後の 2 章で述べられる
もうひとつの研究 (Ellen langer) ホテルのメイドを 2 つのグループに分割 多くの肉体労働を運動と見なしていない 一方:日常生活で何カロリー消費したのか情報を与えられた 他方:何も情報を与えられない 運動情報を与えられたグループは健康になった より運動をした訳ではない 日常的な仕事を心が運動と解釈し より多くのカロリーを消費 → プラシーボ効果 (Alix Spiegel) “self-narrative” はふるまいだけでなく 自身の身体が活動に対してどのように反応するかを変化させられる
associate with the positive and the familiar ポジティブと親しみを関連付けなさい
製品は「ユーザが取りたい行動」と「以前の経験」とを 結びつける支援をすることが必要 人生における選択肢 直観的に理解されている 行動することが正しいかどうか 自身の経験との関連付けが行われる 例) お洒落な靴を買うと 少なくとも数日間はうきうきした気分になれる 製品は「ユーザが取りたい行動」と「以前の経験」とを 結びつける支援をすることが必要
行動の橋渡し 「新しくない」ことと難しくないことで 1 つのふるまいがもう 1 つのふるまいに 繋がることを助けること 過去の経験を未来の行動へと繋げる
例) Speek 多者通話アプリケーション ダイヤルイン番号と長い PIN コードを URL の簡単なリンクによって切り替え可能
例) speek ダイヤルイン番号と PIN コードはよく間違えられる → URL をクリックするだけで会議回線へ接続 快適な少しの情報を提供 必要があればノーマルな会議回線のように取り扱える 基礎技術がダイヤルイン番号とアクセスコードを使った 会議回線であるため
educate your users ユーザを教育しなさい
教育とは 人々が必要とする情報を与えることがすべて 同じ情報や同じ訓練をすれば 誰もができるようになるという前提 行動する時がきたら情報に基づいた行動するための選択を することが期待されている その情報の焦点:行動変容の共通のアプローチ 同じ情報や同じ訓練をすれば 誰もができるようになるという前提 NGOや政府が取り入れているアプローチ 情報は人によって差があり 同じふるまいをさせない
情報がどのように適用されるのか考えるべき 意識的な情報 すべての行動に関係がないかもしれない 行動 習慣や直感的な反応に基づいたものかもしれない インパクトがあるとき 経験や情報の残りの部分を遮られる
教育の努力の行き詰まり 人々がとる行動はすべて意識的に考えられていない 人々は過度な情報に圧倒される 習慣または自動的 人々は過度な情報に圧倒される 情報は決定される前 (または後) が長過ぎる 人々は繋がりのないものや使わない事実は急速に忘れる
住宅ローンを組むときは 災害保険のことまで考えずに 住宅ローンの話題にばかり気がいってしまう 教育に限ったアプローチの例 アメリカの住宅ローンの開示 明らかに機能していない 住宅ローンの貸与者 すべてのものに大量の文書を提供する必要 どのようにローンが機能するのかから 最も古い家が鉛塗装で塗られている事実まで すべて重要な情報だがほとんど読まれることはない 明らかに実用的でない 情報が多すぎる 注意を引き付けるような構成ではない 住宅ローンを組むときは 災害保険のことまで考えずに 住宅ローンの話題にばかり気がいってしまう
学習が効率的なときにより良い理解に繋がる 金融リテラシーセミナーの例 退職後の貯蓄の重要性について 1990年代:退職計画セミナー参加者の増加 個人が直接管理することを目的とし 雇用者が年金制度から401(k)に移行 (Bayer et al. 2009) これらのセミナーと 高校・それ以降のその他の金融リテラシープログラム (Mandell and Klein 2009) その影響を問う多数の研究者たちの大多数の議論の対象 (Lyons et al. 2006)
退職教育がとれる3つのアプローチ なぜ (Why) どのように (How) 何をすべきか (What to do) なぜ行動が重要なのか どのように行動が働き どのような生データが良い決定に必要なのか 何をすべきか (What to do) 行動をとるために何をすべきか
Why 退職後の貯蓄が重要であることは知れ渡っている しかし ユーザーは他の有益な作用のために 素直に行動することの重要性を理解しない 貧困の中で死にたいと思っている人はいない しかし ユーザーは他の有益な作用のために 素直に行動することの重要性を理解しない 若年者の皮膚がん検診の重要性
how 人々は401(k)プランの内部の仕組みを理解していないし 複利のような基本的な話題についての 金融リテラシーの知識が乏しい (Lusardi and Mitchell 2007) この知識は人々に良い金融選択をさせる助けをする(Hilgert et al. 2003) 情報は意思決定の瞬間より前に与えられている場合にも 忘れてしまう 例)多くの金融リテラシープログラム
what to do 人々は数十の401(k)のオプションに直面したとき 何をすべきかわからない 簡単な多様化のための単純な発見 実際:馴染みのある各ファンドに同額投資するという ウブな戦略がよくとられる 簡単な多様化のための単純な発見 株式市場のインデックスファンドや ライフサイクルファンドの使用 ユーザの利益のための決定を形作ったり簡略化できる
本節のまとめ 教育のどのタイプ (複数可) が最適かは特定の状況に依存 自発的な行動変容により、ユーザーは行動するための いくつかの動機を既に持っていることが前提 システムがどのように機能するかについての情報 既知のものには魅力的であるが あまりに圧倒的で実際の決定から削除される 物流情報は (何をすべきか) 明確な実用的ガイダンスを提供 すぐに行動するユーザの能力を向上させる Create Action Funnel が重要な構成要素