第六章 信号の多重化と多元接続 6・1 信号の多重化 6・2 多元接続 周波数分割多重(FDM) 時分割多重(TDM) FDMA TDMA

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P4 通信システム P4.1 ディジタルフィルタの設計とその応用 P4.2 伝送線路のFDTD解析 P4.2 H4.1 P4.1 H4.1
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第4章 LANとWAN 4.1 様々な通信サービス 4.2 伝送媒体 4.3 アクセスネットワーク 4.4 バックボーンネットワーク
第6章 ネットワーク技術 6.1 ネットワーク技術の基礎 6.2 LAN 6.3 電気通信網 6.4 アクセスネットワーク技術
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第4章 LANとWAN 4.1 様々な通信サービス 4.2 伝送媒体 4.3 アクセスネットワーク 4.4 バックボーンネットワーク
2.2 伝送方式 アナログ伝送とデジタル伝送 ■アナログ回線でデジタルデータを転送する場合, デジタル to アナログ変換
第5章 伝送理論と伝送技術 5.1 電気通信設備の概要 5.2 アナログ伝送方式 5.3 ディジタル伝送方式 5.4 データ伝送方式
第4章 LANとWAN 4.1 様々な通信サービス 4.2 伝送媒体 4.3 アクセスネットワーク 4.4 バックボーンネットワーク
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第六章 信号の多重化と多元接続 6・1 信号の多重化 6・2 多元接続 周波数分割多重(FDM) 時分割多重(TDM) FDMA TDMA 第六章 信号の多重化と多元接続 6・1 信号の多重化 周波数分割多重(FDM) 時分割多重(TDM) 6・2 多元接続 FDMA TDMA CDMA 3種の比較

6・1 信号の多重化 (1)周波数分割多重 (FDM) 4GHz帯地上固定無線通信回線のFDM周波数配置(一部) (図6・1) 6・1 信号の多重化 (1)周波数分割多重 (FDM) 4GHz帯地上固定無線通信回線のFDM周波数配置(一部) (図6・1) 光通信の場合は 波長多重(WDM)という 0.8 nm (100 GHzに相当)間隔のWDMが実現

(2)時分割多重(TDM) 時分割多重1次群のパルス配列、0次群からの構成法(図6・2)

TDM多重化のハイアラーキ(図6・3)

STM-1のフレーム構造(図6・4)

STM-1オーバヘッドの主な機能(表6・1) オーバヘッドバイト 主な機能 SOH セクション オーバヘッド フレーム同期 誤り監視 運用保守データ 警報転送 AU PTR 管理ポインタ VC-32の先頭位相 周波数同期 POH パスオーバヘッド 導通試験チャネル

6・2 多元接続 (1)FDMA 周波数分割多元接続 コードレス電話の周波数配置(図6・5) FDD:上りと下りで使用する周波数を変える

(2)TDMA 時分割多元接続 PHSの時間軸フレーム構成(図6・6) TDD:上りと下りで使用する周波数が同じ

(3)CDMA 符号分割多元接続 CDMAに用いる送信側と受信側の原理図(図6・7) A ( 1, -1, 1, -1) 拡散符号の例 B ( 1, -1, -1, 1) C (-1, -1, 1, 1) お互いに直交している:内積が0 自分の拡散符号で2次変調された電波の情報だけが受信可

(4)3種の多元接続の比較 3種の多元接続の特徴(表6・2) 接続方法 利 点 欠 点 主な用途 FDMA ・同期が不要 ・低速変調も可 利  点 欠  点 主な用途 FDMA ・同期が不要 ・低速変調も可 ・キャリアの増加により伝送容量が低下 移動体(アナログ) TDMA ・ディジタル伝送に適合 ・同期が必要 ・高速変調必要 衛星通信 移動体(ディジタル) CDMA ・干渉妨害に強い ・広帯域装置が必要 軍事通信, GPS