解糖系 グルコース グルコキナーゼ(肝) ヘキソキナーゼ(肝以外) *キナーゼ=リン酸化酵素 グルコース6-P グルコースリン酸イソメラーゼ

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血糖値の調節 膵臓 肝臓 筋肉 血 糖 脳 インスリン ↑ 200 g/ 日 120g/ 日 乳 酸 乳 酸 グリコーゲン グリコーゲン グリコーゲン グリコーゲン ( 食事 ) 脂肪組織 Plasma Glucose Blood Glucose 尿糖 血糖値は制御された値 であり制御機構が正常 なら全く血糖は上昇し.
11-2 知っておくと役立つ、 糖尿病治療の関連用語 一次予防、二次予防、三次予 防 1.1. インスリン依存状態 インスリン非依存状態 2.2. インスリン分泌 3.3. 境界型 4.4. グルカゴン 5.5. ケトアシドーシス、ケトン体 6.6. 膵島、ランゲルハンス島 7.7. 糖代謝 8.8.
がん細胞がどのようなものかを理解するためには、正常細胞がどのように生きて死んでいくのかを理解し、正常細胞とどの点が違うのかを理解する必要がある。 がん細胞は決してスーパーマンではありません!!
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炭水化物 砂糖,デンプン,セルロースなど DNAの構成成分,膜にも存在(糖脂質) ストレプトマイシン,ビタミンC 主にC, H, Oからなる
中性脂肪(トリグリセライド、トリアシルグリセロール)
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生物学 第8回 代謝経路のネットワーク 和田 勝.
Alcian Blue  & PAS.
生 体 酸 化 Biological Oxidation
脂質 細胞や組織から無極性有機溶媒で抽出することにより単離される天然有機化合物 エステル結合を有し,加水分解できるもの 脂肪,ワックスなど
アルドースの立体配置 C3 トリオース キラル中心1個 21= 2種類の光学異性体 D,L-グリセルアルデヒド
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Nox2は高脂肪食によって引き起こされる骨格筋の インスリン抵抗性を制御する。
活性化エネルギー.
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第 五 章 脂 質 代 謝 Metabolism of Lipid.
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脂肪の消化吸収 【3】グループ   ~
外膜 内膜 R- (CH2)n -COOH R-(CH2)n-CO-S-CoA R-(CH2)n-CO-S-CoA CoA-SH
1)解糖系はほとんどすべての生物に共通に存在する糖の代謝経路である。 2)反応は細胞質で行われる。
栄養と栄養素 三大栄養素 炭水化物(糖質・繊維) 脂質 たんぱく質 プラス五大栄養素 ビタミン 無機質.
好気呼吸 解糖系 クエン酸回路 水素伝達系.
代謝経路の有機化学 細胞内で行われている反応→代謝 大きな分子を小さな分子に分解→異化作用 第一段階 消化→加水分解
緩衝作用.
塩を溶かした水溶液の液性.
大部分の細胞はグルコースを燃料として使用する。グルコースは解糖系によって多段階からなる一連の反応で代謝され、結果的にピルビン酸を生成する。典型的な細胞では、このピルビン酸の多くはミトコンドリアに入り、そこでクレブス回路によって酸化されてATPを産生し、細胞のエネルギー需要に応えている。しかし、癌細胞や他の高度に分裂している細胞においては、解糖系から供給されるこのピルビン酸の多くは、ミトコンドリアとは離れて、乳酸脱水素酵素.
8章 食と健康 今日のポイント 1.食べるとは 何のために食べるのか? 食べたものはどうなるのか? 2.消化と吸収 3.代謝の基本経路
配糖体生成 + ROH ヘミアセタール アセタール メチルβ-D-グルコピラノシド (アセタール)-oside グリコシド
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特論B 細胞の生物学 第6回 エネルギーはどこから 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
好気呼吸 解糖系 クエン酸回路 電子伝達系.
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解糖系 グルコース グルコキナーゼ(肝) ヘキソキナーゼ(肝以外) *キナーゼ=リン酸化酵素 グルコース6-P グルコースリン酸イソメラーゼ *イソメラーゼ=異性化酵素=形を変えてしまう フルクトース6-P ホスホフルクトキナーゼ フルクトース1,6-PP グルコース6-P フルクトース6-P グリセルアルデヒド3-P 1 ホスホエノールピルビン酸(PEP) 2 ADP ATP 3 ピルビン酸キナーゼ 4 ピルビン酸 5 ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体 NAD+ NADH + H+ 6 アセチルCoA

グリコーゲン代謝 グルコース ホスホグルコムターゼ グルコース6-P グルコース1-P (G1P) フルクトース6-P PPP-U G1P 名前: ウリジン トリホスフェート (UTP) フルクトース6-P PPP-U G1P グリコーゲン ホスホリラーゼ フルクトース1,6-PP 名前: ウリジン ジホスホ グルコース (UDPG) PPi GPPU グリセルアルデヒド3-P ホスホエノールピルビン酸(PEP) OH CH2OH HO O グリコーゲン シンターゼ ピルビン酸 OH CH2OH HO O NAD+ NADH + H+ アセチルCoA

解糖からATP合成 グルコース (炭素と水素の化合物) グルコース グルコース6-P グルコース1-P (G1P) フルクトース6-P グリコーゲン代謝 C H O 2 OH フルクトース1,6-PP グリセルアルデヒド3-P ホスホエノールピルビン酸(PEP) グルコース (炭素と水素の化合物) ピルビン酸 NAD+ NADH + H+ NAD+ NADH + H+ FAD FADH2 ダム (電子伝達系) アセチルCoA TCA回路 ATP

糖代謝→ATP合成の全体像 クエン酸回路は糖・脂質・タンパク質代謝の下流 で、電子伝達系の上流にある 解糖系 Q1:炭水化物とは? TCA回路 H+ H+ H+ ADP ATP 電子伝達系 H+ H+ ミトコンドリアはプロトン の濃度勾配を利用して ATPを産生する H+ H+

糖新生 一方通行 グルコース グルコース6-P グルコース1-P (G1P) グリコーゲン代謝 フルクトース6-P オキサロ酢酸 リンゴ酸 グルコース-6- ホスファターゼ グルコース6-P グルコース1-P (G1P) グリコーゲン代謝 フルクトース6-P オキサロ酢酸 リンゴ酸 フルクトース1,6-PP ミトコンドリア リンゴ酸 PEP カルボキシ キナーゼ グリセルアルデヒド3-P オキサロ酢酸 ホスホエノールピルビン酸(PEP) ピルビン酸 一方通行 血流 乳酸 (肝臓へ) 乳酸 嫌気的条件 ピルビン酸 ピルビン酸 NAD+ (骨格筋より) 乳酸 脱水素酵素 (LDH) NADH + H+ アセチルCoA

ケトン体の生成 グルコース グルコース6-P フルクトース6-P フルクトース1,6-PP グリセルアルデヒド3-P ホスホエノールピルビン酸(PEP) TCA回路 クエン酸 ピルビン酸 オキサロ酢酸 アセチルCoA 6

ケトン体の生成 FA β酸化 グルコース グルコース6-P フルクトース6-P フルクトース1,6-PP グリセルアルデヒド3-P ホスホエノールピルビン酸(PEP) ピルビン酸 アセチルCoA 7

ケトン体の生成 FA β酸化 CoA グルコース アセトン グルコース6-P アセト酢酸 βヒドロキシ酪酸 フルクトース6-P (HMG-CoA) ホスホエノールピルビン酸(PEP) アセトアセチルCoA ピルビン酸 CoA アセチルCoA H 3 C O CoA C H 2 O アセチルCoA アセチルトランスフェラーゼ アセチルCoA 8

ケトーシスの進展 正常 絶食・糖尿病 アシドーシス ケトーシス=ケトン体増加 血液が酸性に=アシドーシス 肝臓 肝臓 (水溶性) Glucose FA Glucose FA アセチルCoA アセチルCoA TCA ケトン体 TCA (水溶性) ケトン体 アシドーシス ケトン体 ケトン体 アセチルCoA TCA アセチルCoA TCA 心臓・腎臓・脳・骨格筋 心臓・腎臓・脳・骨格筋

繊維芽細胞由来の脂肪細胞培養 day 2 day 0 day 4 day 5 day 8 day 12 Oil red O 染色 分化 成熟 培養方法 分化培地 : D-MEM ・High glucose 10 % CS, P/S, Insulin, Dexamethasone, 3-Isobutyl-1-methlxanthine 細胞:マウス 繊維芽細胞 confluent day 0 day 2 day 8 day 20 2 日間 分化 成熟 成熟培地 : D-MEM ・High glucose 10 % FCS, P/S, Insulin 分化培地 成熟培地 結果 day 2 分化 成熟 繊維芽細胞 day 0 day 4 day 5 day 8 day 12 脂肪細胞 Oil red O 染色