獨協大学 国際教養学部言語文化学科 永田小絵 通訳翻訳論 通訳の実務 手話通訳 医療通訳 獨協大学 国際教養学部言語文化学科 永田小絵
二種類の手話 日本手話 日本語対応手話 聾者によって生み出された自然言語 日本語とは異なる文法体系を持つ 表情・あごの動き・体の傾きも文法要素 日本語対応手話 日本語をもとに創り出した言語 日本語を手指動作と口形にあてはめる 口話と併用しやすい 中途失聴者などが学ぶ
障害者基本法(厚生労働省) 第三条 三 全て障害者は、可能な限り、言語 (手話を含む。)その他の意思疎通の ための手段についての選択の機会が確 保されるとともに、情報の取得又は利 用のための手段についての選択の機会 の拡大が図られること。
障害者総合支援法(厚生労働省) 意思疎通支援 障害者と障害のない人の意思疎通を支援 する手段は、聴覚障害者への手話通訳や 要約筆記に限られず、盲ろう者への触手 話や指点字、視覚障害者への代読や代筆、 知的障害や発達障害のある人とのコミュ ニケーション、重度の身体障害者に対す るコミュニケーションボードによる意思 の伝達など
手話通訳士 http://www.jasli.jp/interpreter.html 手話通訳士 http://www.jasli.jp/interpreter.html 手話通訳者は、人と人とのコミュニケー ションを保障し、人と人とのつながりを 支援しています。聞こえないことにより 不利益を生じないよう通訳することがそ の目的です。 通訳現場においては、個人情報やプライ バシーに関することを知ることになるた め、手話通訳者には高い倫理観とともに 公正な態度、忠実に通訳すること、幅広 い知識及び高い通訳技術が求められます。
手話通訳士の仕事 政見放送 公職選挙法改正(1995) → 「名簿届出政党等が厚生大臣(現厚生 労働大臣)公認の手話通訳試験に合格し た手話通訳士を自らの手話通訳者として 政見を通訳させることができるものとす る」 2009年 衆議院比例区選挙 2011年 都道府県知事選 行政機関の窓口 聴覚障害者の社会参加の広がりとともに、 手話通訳依頼の増加が顕著
手話通訳士の養成 http://www.rehab.go.jp/College/japanese/yousei/si/ 国立リハビリテーションセンター学院HPより 手話通訳は長い間その専門性が認められず、ボラ ンティアの延長線上でとらえられる傾向が強くあ りました。近年になって社会における理解が進み、 就職先が多様化するとともに、正規職員としての 採用も増えてきています。おもな就職先としては、 地方公共団体、社会福祉協議会、聴覚障害者情報 提供施設、ろうあ老人ホーム、重複障害者施設、 ろう者団体、障害者団体、関連団体のほか、ろう 者を多数採用する企業や、ろう者にサービスを提 供する企業、ろう学校(特別支援学校)、高等教 育機関の障害学生支援室などがあります。
医療通訳 (厚生労働省HPより) 医療の国際展開 我が国は20年以上の長期にわたり健康寿命世 界1位を継続しています。こうした高い成果 を生んだ経験・知見を、希望する新興市場等 各国へ積極的に移転するための取り組みを 行っています。 また、国際医療交流の観点から、外国人が安 心して日本の医療機関を受診できる環境を整 備するため、医療機関の申請に基づき第三者 機関が外国人受入体制等について審査・認証 する仕組み作りを支援しています。 医療通訳テキスト http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000056944.html
東京オリンピックと医療通訳 http://www. huffingtonpost 東京オリンピックと医療通訳 http://www.huffingtonpost.jp/tomoyuki-okunaga/tokyo-olympic_b_7348656.html 外国人救急患者への外国語での対応につ いては、すでに他言語対応への取り組み が進められているものの、救急電話 (119)による直接の相談は、日本語の 他には中国語と英語でしか対応できてい ない。 医療の基礎知識(バックグラウンド)を 持った認定医療通訳者の採用を充実させ ること、もしくは医療用語を含めた多言 語の音声を翻訳できるアプリを開発する こと
広がるか「医療通訳」 外国人患者に同席して症状説明 (朝日新聞2015.1.15) 広がるか「医療通訳」 外国人患者に同席して症状説明 (朝日新聞2015.1.15) 京都市は2003年、医療通訳の派遣事業を 始めた。市国際交流協会やNPO法人「多文 化共生センターきょうと」とともに医療通訳 を養成。協定を結ぶ病院から要請を受けて派 遣する。中国語、英語、韓国語に対応し、病 院には患者自身が利用を申し込む。 現在協定を結ぶのは4病院。このうち2病 院には週2~3回、中国語の通訳が常駐する。 利用は年1500件前後という。通訳への謝 礼は1回3千円(3時間まで)で、市と病院 が交通費とともに折半して負担している。
医療ツーリズム http://news.mynavi.jp/news/2015/02/02/376/ 医療ツーリズム http://news.mynavi.jp/news/2015/02/02/376/ 診断・治療などの医療サービスを受けることを目的とした旅行
日本は「おもてなし観光医療」で世界一に http://toyokeizai.net/articles/-/23998