財団の資金モデルと補助金モデル ロータリー財団部門 国際ロータリー 第2660地区 2015-16年度のための地区研修・協議会 地区ロータリー財団委員会 宮里 唯子(茨木西RC)
財団の資金モデル
財団の長期戦略 財団の目標は、これまでも、そして今後もプロジェクトに補助金を提供し続けることであり、不況に備えるための運営準備金を含め、堅固な財務基盤を維持することである
新資金モデルの目的 ①財団運営のための十分な資金確保 ②運営準備金 2015年:6,700万米ドル 収益の不調がプログラムや奉仕に 2015年:6,700万米ドル 収益の不調がプログラムや奉仕に 影響を与えない
年次基金の投資収益 恒久基金の投資収益 運営費 2014-15年度までの資金モデル 年次基金の投資収益 恒久基金の投資収益 「寄付の100%がプログラムに使用される」 → 十分な投資収益がない場合、財団の運営費を賄えなくなる可能性があり、プログラムへの支出を削減する可能性 もある → 2002年ITバブルがはじけ、財団史発 投資収益がマイナスとなり、WFが枯渇 → 2008年サブプライムに端を発したリーマンショックの経済不況時、十分な投資収益がなかったため、 2009年WFから運営費を賄った 運営費 (寄付推進と管理運営)
新しい資金モデル (2015年7月〜) 運営費 (寄付推進と管理運営) 恒久基金の投資収益 年次基金の投資収益 年次基金寄付の5% 企業寄付の10% GG補助金の現金拠出の5% 運営費 (寄付推進と管理運営)
寄付推進費と一般管理運営費 寄付推進費 一般管理運営費 ✳︎ メジャードナー行事 ✳︎ 認証 ✳︎ 計画寄付や大口寄付の相談 ✳︎ 寄付者との関係構築や寄付選択のサポート 一般管理運営費 コーポレート・ガバナンス = 経営の透明性向上、ステークホルダーへの説明責任、情報開示、 経営者と経営管理者の責任の明確化 CSR = Corporate Social Responsibility 企業の社会的責任、利益を優先するだけでなく、顧客、株主、 従業員(家族)、取引先、地域社会などの関係を考え、事業活動をおこなう コンプライアンス = 法令遵守(法律、社会規範、倫理) ✳︎ コーポレート・ガバナンス ✳︎ 現金を扱う際の手続き ✳︎ 運営に必要不可欠な諸々のコスト
新しい資金モデル 年次基金寄付の5% ・投資収益とGG補助金寄付の5%が運営費に 十分な場合 ➡️ 必要がない限り、運営費に充当しない ・投資収益とGG補助金寄付の5%が運営費に 十分な場合 ・運営準備金が3年分の運営費(約6,700万ドル) に達している場合 ➡️ DDFに影響はない(WFから差し引かれる)
財団のシェア・システム(投資収益が運営費を賄えない場合) 基金基金寄付 + 恒久基金の収益 50% 5% 45% 50% 地区財団活動資金 (DDF) 国際財団活動資金 (WF) 運営費 地区補助金 (DG) グローバル補助金 (GG) ポリオ・プラス 平和フェロー
新しい資金モデル (2015年7月〜) 企業寄付の10% ➡️ 企業との交渉を通じて、ケースバイケース ➡️ 大口寄付(500,000ドル以上)のみ ➡️ ポリオ・プラス基金と恒久基金寄付、および 冠名指定寄付には適用せず
新しい資金モデル (2015年7月〜) グローバル補助金の現金寄付の5% ➡️ 現金寄付の5%(事務手続き費用)を追加で支払う (オンライン・システムの変更) ➡️ 通過寄付のため、収益を生まない ➡️ プロジェクト専用口座に直接送金の場合は不要 (税制上の優遇措置や認証ポイントの対象にはならない) GGには複数の提唱者がおり、それぞれが別々に現金を送金する。 さらに、複数の国にまたがっており、通過換算も必要となる。 しかも、クラブによっては1回にまとめて送金せず、会員が別々に送金する場合もある。
新資金モデルの仕組み Step1:投資収益が運営費をまかなうのに十分か Step2:運営準備金が3年分の運営費に達しているか 2014年: 投資収益が十分で運営費を賄う事ができ、運営準備金も十分なレベル(3年分の運営費)にまで補充することができた。 さらに、WFの蓄えは今後3年間のプログラムを賄うのに十分であり、余剰金800万ドルを恒久基金に算入した Step3:直前3年間の寄付の50%+500万ドル相当の WF残高があるか→余剰金は恒久基金へ
財団の補助金モデル
財団補助金と活動 地区補助金 (DG) グローバル補助金 (GG) ①人道的プロジェクト ②奨学金 ③職業研修
財団補助金の特色と配分額 地区補助金(DG) 地元や海外における小規模・短期的活動 活動地 活動予算 クラブ拠出金 補助金 国内 40万円以上 申請額以上 20~60万円 海外 20~100万円
財団補助金の特色と配分額 グローバル補助金(GG) 【人道的奉仕活動】 6重点分野に該当する大規模な3ドル以上の国際的活動 6重点分野に該当する大規模な3ドル以上の国際的活動 成果が持続可能・測定可能 実施国と援助国が提唱するプロジェクト 【グローバル奨学生】 大学院レベルの留学 【職業研修チーム=VTT】 専門職業に関係する研修を提供するチームを海外派遣
財団補助金の特色と配分額 DDF WF グローバル補助金(GG)の資金調達 プロジェクト の種類 クラブの寄付 人道奉仕 DDFの10%以上 $5,000まで $15,000以上 チーム 奨学金 応相談
財団補助金の使用条件 参加資格の認定手続き クラブ会長と会長エレクトが以下を行う ➡️ クラブの覚書 (MOU) に同意する ➡️ 地区財団補助金管理セミナーに会員が参加する ➡️ 地区が定めた要件を満たす
ご静聴、感謝申し上げます