平成28年度サービス管理責任者等指導者養成研修 本研修の位置づけについて 平成28年度サービス管理責任者等指導者養成研修 本研修の位置づけについて 厚生労働省社会・援護局 障害福祉部 障害福祉課 地域生活支援推進室 相談支援専門官 大平眞太郎
1 経緯 (平成18年度~25年度) 平成18年当初は「伝達研修」として都道府県研修と同一内容で実施 1 経緯 (平成18年度~25年度) 平成18年当初は「伝達研修」として都道府県研修と同一内容で実施 平成22年度から、研修の実施方法についての研修も取り入れて実施 平成22年度からは、分野ごとの演習方法やテキストの統一化を図る 平成24年度は、児童発達支援管理責任者についても対象 平成25年度は、 障害者総合支援法の改正に対応 →相談支援専門員とサービス管理責任者等の関係の理解と対応について 強度行動障害児者への支援に関する講義を実施 行政職員のためのカリキュラムを設定 都道府県研修に既に関わっている者への参加依頼
(平成26・27年度) 平成26年度は、それまでの流れを踏まえ大きな方針の変更は無いものの各部分を強化 情報交換・企画部分を一部強化(全体での県発表、分野での意見交換) 平成25年と同様にサービス管理責任者と相談支援専門員の連携強化と相互支援の重視 オールケアマネへの対応状況をサービス管理責任者等にも共有し、相互協力・相互連携による利用者支援の向上がポイントであることを強調 平成27年度は基本的に平成26年度を踏襲
(完全な)伝達研修ではない 2 平成28年度研修の位置づけ ポイント等を押さえた短縮版であり 2 平成28年度研修の位置づけ 各都道府県における研修の質の向上のため、重要項目の伝達と研修モデルの提示及び情報提供について重点的に実施する 共通講義充実のためのポイント サービス管理責任者等に必要な虐待防止法、意思決定支援及び差別解消法の理解のポイント サービス管理責任者等と相談支援専門員の連携の理解を深めるためのヒント 分野別講義充実のためのポイント、効果的な演習実施のためのヒント ポイント等を押さえた短縮版であり (完全な)伝達研修ではない
3 各テーマ別 講義・演習のねらい① 共通講義充実のためのポイント 3 各テーマ別 講義・演習のねらい① 共通講義充実のためのポイント 講義2 「障害者総合支援法・児童福祉法とサービス管理責任者・児童発達支援管理責任者の役割」 講義4 「サービス提供のプロセスと管理」 講義5 「サービス提供者と関係機関の連携」 講義3では障害者総合支援法・児童福祉法全般の概要とサービス管理責任者等の役割について行政説明におけるポイントについてお伝えします。 講義4ではサービス提供及び支援提供のプロセス全体の解説とサービス管理責任者等がどのように関わるかのポイントについてお伝えします。 講義5では事業者またはサービス提供職員とそれを取り巻く様々な関係機関等とのネットワーク構築の実際と重要性についてお伝えします。 本研修では1時間程度で実施しますが、これらの講義はそれぞれ標準カリキュラムでは2時間の講義となります。研修で提供する資料は全般となりますが、本研修の受講者は当道府県研修の既受講者の方々ですので、概要については理解されていることを前提に、都道府県研修で講義を実施していただくためのポイントを主にお伝えいたします。
サービス管理責任者等に必要な虐待防止法、意思決定支援及び差別解消法の理解のポイント 講義2 「障害者差別解消法、障害者虐待防止法、意思決定支援ガイドラインについて」 講義2を通して、サービス管理責任者の役割を遂行する上で理解しておかなければならない障害者差別解消法、障害者虐待防止法そして意思決定支援ガイドラインについて解説します。 都道府県研修では直接的にこの項目での講義等は設定されていませんが、各講義、演習にこれらの要素を組み込んでもらうための重要ポイントをお伝えする講義です。 これらの法律などの考え方を各都道府県に浸透させていくために、本研修受講者の方々に理解していただき、広めていただくことも目的としています。
サービス管理責任者等と相談支援専門員の連携の理解を深めるためのヒント 講義5 「サービス管理責任者と関係機関の連携」 報告 「都道府県における研修企画・運営の工夫」 演習1 「サービス管理責任者と相談支援専門員の連携理解を促す研修企画」 報告では各都道府県においてサービス管理責任者等と相談支援専門員の連携の重要性を理解するために工夫をしている事例について、3都道府県から報告をしていただきます。 そして演習1では、講義5と報告を踏まえつつ、二者の連携の重要性を研修受講者に伝えるための工夫について、各都道府県別にアイデア出しをしていただく演習を行います。 演習1では、後の二日間の研修での受講者それぞれの獲得目標の共有もしていただきたいと考えます。
分野別講義充実のためのポイント、効果的な演習実施のためのヒント 講義6 「アセスメントとサービス提供の基本姿勢」 演習2 「サービス提供のプロセスの管理の実際(事例研究)」 演習3 「サービス内容のチェックとマネジメントの実際」 演習4 「各分野事の総括」 研修二日目からは各分野に分かれての研修となります。 講義6では各分野ごとにアセスメント技法や特に配慮しなければならないポイントについての講義です。こちらも標準カリキュラムでは3時間の講義ですが、若干短縮して重要項目をお伝えいたします。 演習2・3では利用者像の把握や目標の設定、個別支援計画の作成および修正の過程について、事例を使用して体験していただきます。それを通じて演習の進め方のポイントや、強調しなければならないことなどを理解することが目的となります。 講師の皆さんの一言一句、一挙手一投足に注視してコツをつかみ取って帰ってください。 演習4は二日目三日目を総括し、各都道府県にお持ち帰りいただく準備のための時間です。 演習全般を通して受講者通しでのネットワークも作っていただいて、研修後の情報交換などもしていただけると幸いです。
都道府県人材育成の充実は地域の相談体制作り 研修企画を通した知識の向上 ファシリテーター体験によるスキル向上 →各地域での相談体制整備・人材育成の中心へ 県担当 専門的な相談支援 国指導者養成研修 県担当 研修検討チーム (都道府県協議会人材育成部会) 各地域・圏域からの選抜 保健福祉圏域 都道府県 保健福祉圏域 保健福祉圏域 保健福祉圏域 保健福祉圏域 保健福祉圏域
良い研修(人材育成)の中身や体制を作るための 本研修でお持ち帰りいただきたいこと おいしい料理(良い研修)を作るには・・・ 何のために、どんな料理(研修)を作ろうか、 そのために必要な道具はなにか 必要な良い「素材」を集めて まねしたくなる「レシピ」に基づいて 調理に必要な「スキル」を身につける じゃあ、それができるところは来る必要ないのか・・・ということがありますけど、それは事例検討などと一緒で、できている都道府県や人も来てくださることで素材やレシピを提供していただきたいとおもいますので、全国からお集まりいただく意味があると言うことになります。 なぜ、共通の研修で伝達研修としないのか? それは、各都道府県で積み上げてきた歴史や風土が異なるでしょうし、現在の相談支援体制の状況も異なると思われます。そのため一律の研修内容を提示しても必ずしも効果が高い者にはならないかもしれません。さらに、自ら研修を作り、研修を実施するということ自体が都道府県の相談支援の質を高める人材育成となると考えています。 どんな人材育成が必要かのピントあわせ 良い研修(人材育成)の中身や体制を作るための ポイントやヒント