羽佐田葉子 2007年3月24日 アクロス研究会@静岡大学

Slides:



Advertisements
Similar presentations
第 7 週目: 周波数伝達関数とボード線図 周波数伝達関数 ボード線図 TUT, System & Control laboratory 1/16.
Advertisements

情報通信システム( 2 ) 年 4 月 26 日 火曜日 午後 4 時 10 分~ 5 時 40 分 NTT-IT Corp. 加藤 洋一.
応用数学Ⅱ:書き込み式ノート フーリエ解析とその応用 (知能機械学科,2年後期,バージョン2) 担当:綴木 馴.
三角関数演習問題 r b a [ 三角関数 ] θ 信号理論 (金田) 1演-1 (答は別紙の解答用紙に記入する)
情253 「ディジタルシステム設計 」 (5)Noise5
情報通信システム(3) plala. or 情報通信システム(3) 年5月10日 火曜日  午後4時10分~5時40分 NTT-IT Corp. 加藤 洋一.
情253 「ディジタルシステム設計 」 (3)Constellation3
復習.
ウェーブレットによる 信号処理と画像処理 宮崎大輔 2004年11月24日(水) PBVセミナー.
GPS観測 2006年度地球観測実習 ~新しい可能性を求めて~     新井隆太 大久保忠博 米田朝美        担当教官 宮崎真一.
プロセス制御工学 3.伝達関数と過渡応答 京都大学  加納 学.
集積回路工学研究室 岩淵 勇樹 秋田 純一 北川 章夫
情253 「ディジタルシステム設計 」 (2)modem2
放射線計測エレクトロニクスの信号処理の為の アナログ電子回路の基礎 第五回
東京工業大学 機械制御システム専攻 山北 昌毅
デジタル信号処理①
デジタル信号処理③
酒井哲郎:海岸工学入門,森北出版 第3章(pp.27-36)
情253 「ディジタルシステム設計 」 (4)WirelessComm4
担当 : 山口 匡 伊藤 祐吾 (TA) 宮内 裕輔 (TA)
首都大学東京 都市教養学部数理科学コース 関谷博之
ディジタル信号処理 Digital Signal Processing
6.4 離散的コサイン変換 (DCT : discrete cosine transform ) (1)DCTとは
情253 「ディジタルシステム設計 」 (7)Channel
デジタル信号処理④
ガウス誤差関数を利用した 収束の速いヒルベルト変換ディジタルフィルタ
(ラプラス変換の復習) 教科書には相当する章はない
表紙 MATLAB 応用講習会(A) 情報アシスタント M1 山本幸司.
ー 第1日目 ー 確率過程について 抵抗の熱雑音の測定実験
ー 第3日目 ー ねじれ型振動子のブラウン運動の測定
川崎浩司:沿岸域工学,コロナ社 第4章(pp.58-68)
電気回路学Ⅱ エネルギーインテリジェンスコース 5セメ 山田 博仁.
通信情報システム専攻 津田研究室 M1 佐藤陽介
電子回路Ⅰ 第11回(2009/1/19) 電力増幅.
2.伝送線路の基礎 2.1 分布定数線路 2.1.1 伝送線路と分布定数線路 集中定数回路:fが低い場合に適用
システムモデルと伝達関数 1. インパルス応答と伝達関数 キーワード : 伝達関数、インパルス応答、 ステップ応答、ランプ応答
応用数学Ⅱ:書き込み式ノート フーリエ解析とその応用 (知能機械学科,バージョン3) 担当:綴木 馴.
ディジタル信号処理 Digital Signal Processing
相関分析.
第7回 フィルタとは.
音信号表現 音声波形のデジタル化(PCM) サンプリング、標本化定理、量子化 ソースフィルタモデル
電気回路学Ⅱ エネルギーインテリジェンスコース 5セメ 山田 博仁.
電気回路学Ⅱ 通信工学コース 5セメ 山田 博仁.
P4 通信システム P4.1 ディジタルフィルタの設計とその応用 P4.2 伝送線路のFDTD解析 P4.2 H4.1 P4.1 H4.1
横磁化成分と歳差運動 M0 横磁化Mxy 回転座標系 90°RFパルスにより、縦磁化成分Moはxy平面に倒れる(横磁化生成)
 1オーム系 Z0 = 1Ω (1)  オームの法則 (V:電圧,I:電流,R:抵抗orインピーダンス) V = IR (2)   1オーム系では,
卒業論文 重力波のデータ解析における 分散処理の必要性
音響伝達特性を用いた単一マイクロホンによる話者の頭部方向の推定
6. ラプラス変換.
ディジタル信号処理 Digital Signal Processing
デザイン情報学科 メディア情報設計 河原英紀
デザイン情報学科 メディア情報設計 河原英紀
音・音楽の設計と表現Ⅱ キーワード : サンプリング(標本化)、周波数、量子化 音は空気を伝わる波 → 音をデジタル(0と1の数値)にする。
ー 第3日目 ー ねじれ型振動子のブラウン運動の測定
電気回路学Ⅱ コミュニケーションネットワークコース 5セメ 山田 博仁.
                                                                   平成20年10月                       工学科   年生 学籍番号(          ) 氏名(                 ) □ フーリエ級数 □ フーリエ変換 □ SN比 □ 波長
電子回路Ⅰ 第10回(2008/1/7) 電力増幅.
ノイズ.
4. システムの安定性.
川崎浩司:沿岸域工学,コロナ社 第4章(pp.58-68)
ディジタル信号処理 Digital Signal Processing
電気回路学Ⅱ エネルギーインテリジェンスコース 5セメ 山田 博仁.
電気回路学Ⅱ コミュニケーションネットワークコース 5セメ 山田 博仁.
第 5 章 :周波数応答 5.1 周波数応答と伝達関数 周波数伝達関数,ゲイン,位相 キーワード : 5.2 ベクトル軌跡 ベクトル軌跡
音響伝達特性を用いたシングルチャネル音源方向推定
第3回 標本化定理.
ソースフィルタモデル.
情報通信システム(2) plala. or 情報通信システム(2) 年4月23日 火曜日  午後4時10分~5時40分 NTT-TX Corp. 加藤 洋一.
電気回路学Ⅱ 通信工学コース 5セメ 山田 博仁.
電気回路学Ⅱ コミュニケーションネットワークコース 5セメ 山田 博仁.
Presentation transcript:

羽佐田葉子 2007年3月24日 アクロス研究会@静岡大学 アクロス解析入門 羽佐田葉子 2007年3月24日 アクロス研究会@静岡大学

アクロスデータ解析必須項目 離散フーリエ変換 …デジタル信号処理 アクロス信号とは ノイズと誤差の統計学 …確率・統計 離散フーリエ変換 …デジタル信号処理 複素数の表現 アクロス信号とは ノイズと誤差の統計学 …確率・統計 テンソル伝達関数 …線形代数学 まだあるかも・・・

アクロスデータ解析の流れ(1) 時間領域データ 送信信号で除算 フーリエ変換 誤差つき伝達関数 周波数領域データ 正逆回転合成 信号成分 取り出し ノイズレベル 推定 座標変換 重みつきスタッキング テンソル伝達関数 誤差つき周波数領域データ

アクロスデータ解析の流れ(2) テンソル伝達関数 存否イベント解析 周波数窓 波の到着イベント フーリエ逆変換 時間領域波形

離散フーリエ変換 Discrete Fourier transform 時間領域 time domain xn フーリエ変換 フーリエ逆変換 周波数領域 frequency domain Xk = Ck + i Sk 時間 t 周波数 f xn = Sk { Ck cos (2p fk tn) + Sk sin (2p fk tn) } 時間領域データxnをcosとsinの重ね合わせで表現したときの 各周波数成分の係数を複素数の形で表したのがXk

複素数の表現 z = a + i b = r exp(i q) ←オイラーの公式 実数部分 a = Re[z] real(z) 虚数部分 b = Im[z] imag(z) 絶対値 r = | z | abs(z) 偏角 q = Arg[z] angle(z) ↑Matlab表記 a b z q r Re Im

離散フーリエ変換 xn = Sk { Ck cos (2p fk tn) + Sk sin (2p fk tn) } 実数部分がcosの係数 データ長の中に整数周期入る周波数の波で表現 それ以外の周波数は整数周期入る波の合成で表される 時間 t …

離散フーリエ変換 時間領域 x ( t ) 周波数領域 X ( f ) フーリエ変換 フーリエ逆変換 時間 t 周波数 f Dt Df = 1/(NDt) NDt 1/Dt フーリエ変換  Xk = S xn exp (-2pi fk tn) / N   X=fft(x)/N フーリエ逆変換 xn = S Xk exp (2pi fk tn)      x=ifft(X)*N   n = 1, …, N  k = 1, …, N   tn = (n-1)Dt  fk = (k-1)Df    Df = 1/(NDt) :基本周波数   fNyquist = 1/(2Dt) : ナイキスト周波数    ナイキスト周波数より高周波側は、低周波側の複素共役    X2 = X*N X3 = X*N-1 X4 = X*N-2 … ↑Matlab表記

いろいろなフーリエ変換対 cosの場合 sinの場合 半端な周期

いろいろなフーリエ変換 インパルス

アクロスデータ解析の流れ(1) 時間領域データ 送信信号で除算 フーリエ変換 今ココ 誤差つき伝達関数 周波数領域データ 正逆回転合成 信号成分 取り出し ノイズレベル 推定 座標変換 重みつきスタッキング テンソル伝達関数 誤差つき周波数領域データ

アクロス観測データの離散フーリエ変換 例)100Hzサンプリング、200秒間のデータ x1, … , x20000 Dt = 0.01sec フーリエ変換すると、   X1, … , X20000 Df = 1/200 = 0.005Hz ナイキスト周波数は 1/(2×0.01) = 50Hz 50Hzよりも高周波の成分は0~50Hzの ところに現れる → aliasing (折り返し歪) この場合、アクロス信号は0~50Hzの範囲で 0.005Hzの倍数の周波数でなければならない!

アクロス信号(弾性波FM回転の場合) 例)周波数を10~20Hzの間で 変調させる。変調周期は50秒 時間 (s) 50sec 回転周波数 10Hz 20Hz 200sec 例)周波数を10~20Hzの間で 変調させる。変調周期は50秒 →アクロス信号は 搬送波周波数を基準として 1/50=0.02Hz間隔に現れる 振幅 フーリエ変換 搬送波周波数 振幅 0.02Hz ノイズ チャンネル 10 20 50 80 90 0.005Hz 周波数 f 周波数 (Hz)

アクロスデータ解析の流れ(1) 時間領域データ 送信信号で除算 フーリエ変換 誤差つき伝達関数 周波数領域データ 正逆回転合成 信号成分 取り出し ノイズレベル 推定 座標変換 今ココ 次ココ 重みつきスタッキング テンソル伝達関数 誤差つき周波数領域データ

ノイズと誤差の統計学 正規白色雑音 xn~N(0,s2) 白色雑音のフーリエ変換   実数部分と虚数部分が   それぞれ独立に同じ分布に従う Re[Xk]~N(0,s2/(2N)), Im[Xk]~N(0,s2/(2N)) 標準偏差は s/(2N)1/2、データ長の-1/2乗に比例 →スタッキングの効果

ノイズと誤差の統計学 アクロスデータに含まれる誤差の推定 実際の自然のノイズレベルは周波数依存 推定した誤差をスタッキングの重みに使用 ノイズチャンネルからノイズレベルを推定 ノイズを正規白色雑音と仮定すると、 ノイズチャンネルの振幅の2乗平均から 誤差の分散が推定できる 実際の自然のノイズレベルは周波数依存 適当な周波数範囲を区切って、その中では分散が一定と仮定して推定 推定した誤差をスタッキングの重みに使用

アクロスデータ解析の流れ(1) 時間領域データ 送信信号で除算 フーリエ変換 誤差つき伝達関数 周波数領域データ 正逆回転合成 信号成分 取り出し ノイズレベル 推定 座標変換 重みつきスタッキング テンソル伝達関数 誤差つき周波数領域データ 今ココ

テンソル伝達関数 伝達関数 transfer function とは… 線形システムの特性を表す関数 ある周波数の信号が、そのシステムによってどのように変化するか 絶対値 | H(w) | が振幅の増幅率を、 偏角Arg[H(w)]が位相の進みを表す 線形システム 入力 X(w) 出力 Y(w) 伝達関数 H(w) = Y(w)/X(w)

テンソル伝達関数 アクロスで求まる伝達関数 弾性波アクロスの場合 受信信号を送信信号で割り、地下の伝播特性を求める 入力:震源の力ベクトル(N) 出力:地面の変位ベクトル(m) 正逆回転の合成、座標変換により求める テンソル伝達関数 与えた力の向き、 大きさに対する 変位の向き、大きさが 分かる Ur HrR HrT HrZ FR Ut HtR HtT HtZ FT Uz HzR HzT HzZ FZ =

アクロスデータ解析の流れ(2) 今ココ テンソル伝達関数 存否イベント解析 周波数窓 波の到着イベント フーリエ逆変換 時間領域波形

伝達関数を時間領域で見る 伝達関数(周波数領域) =入力が全て1の場合の出力 フーリエ逆変換で時間領域に変換すると?     =入力が全て1の場合の出力 フーリエ逆変換で時間領域に変換すると? 振幅が1の全ての周波数のcosを足し合わせると時刻0のインパルス 全ての周波数の出力を足し合わせると、時刻0にインパルスを入力したときの出力 時刻0のインパルスがどんなふうに伝わるか? 線形システム 入力 X(w) 出力 Y(w) 伝達関数 H(w) = Y(w)/X(w)

伝達関数を時間領域で見る 時間領域で見ることで、 別の経路を通ってきた波を 分離できる 現実には全ての周波数を 観測できないので インパルスにはならない なるべく広い周波数範囲を 観測すればシャープなパルスが見える 存否イベント解析を使うと 狭い周波数範囲でも それなりにパルスを分離可能 震源 時間(s) 10km 反射波 20km 30km P波 S波

アクロスデータ解析必須項目 離散フーリエ変換 …デジタル信号処理 アクロス信号とは ノイズと誤差の統計学 …確率・統計 離散フーリエ変換 …デジタル信号処理 複素数の表現 アクロス信号とは ノイズと誤差の統計学 …確率・統計 テンソル伝達関数 …線形代数学 まだあるかも・・・