環境計画数理 佐野可寸志 http://infra.nagaokaut.ac.jp/members/sano/www/Class3.html sano@nagaokaut.ac.jp オフィスアワー 木曜昼休み
講義内容 ◎最適化問題(Mathematical Programming) ・線形計画法(Linear Programming) ◎多変量解析 ・重回帰分析 ・判別分析 ・主成分分析 ・数量化I類 ・数量化II類 ・数量化III類 ・クラスター分析 ◎ 実験計画法 ・分散分析
最適化問題 最適化問題 ◎目的関数 ○制約条件 線形計画法 目的関数と全ての制約条件:線形(変数の1次式の和) 非線形計画法 ◎目的関数 ○制約条件 線形計画法 目的関数と全ての制約条件:線形(変数の1次式の和) 非線形計画法 目的関数or制約条件:一つでも非線形なものがある場合
線形計画法 Max. Z(x1,x2 ,・ ・ ・ , xi, ・ ・ ・ ,xn) = Σ ai・ xj s.t. Σb1i ・ xj ≦ b01 …… Σbmi ・ xj ≦ b0m x1 x2 Z=2 x1+x2
線形計画法の例 (1) 機械A 60 [kg/h] 40 [$/h] 機械 B 80 [kg/h] 60 [$/h] 線形計画法の例 (1) 機械A 60 [kg/h] 40 [$/h] 機械 B 80 [kg/h] 60 [$/h] 機械の操作時間の和は10時間以下 費用は480$以下 Q. 生産量を最大にする機械Aと機械Bの操作時間の 組み合わせは,いかほどか? I will show you a simple example of linear programming. The number of independent variables is two and the number of constraint functions is also two. A company has two machines but it has only one operator.Machine A has ability to make products of 60kg and it takes 40 $ per hour. Another machine B has ability to make products of 80 kg and it takes 60 $ per hour. There are two constraints that Total operation time must not be above 10 hours, and Total cost must not be above 480$. The problem to be solved is to find the best combination of operation time of machine A and machine B that maximize amount of products in this situation,
線形計画法の例 (2) Z: 生産量 x1: 機械Aの作業時間 x2: 機械Bの作業時間 目的関数: 制約条件: Z=60x1+80x2 線形計画法の例 (2) Z: 生産量 x1: 機械Aの作業時間 x2: 機械Bの作業時間 目的関数: 制約条件: Z=60x1+80x2 x1 + x2≦10 4x1 + 6x2≦48 Object function is formulated that z is equal to 60x1+80x2, when variable Z is amount of production, variable x1is operation time of machine A, and variable x2 is operation time of machine B. 0≦x1, 0≦x2
非線形計画法 Max. Z(x1,x2 ,・ ・ ・ , xi, ・ ・ ・ ,xn) s.t. g1 (x1,x2 ,・ ・ ・ , xi, ・ ・ ・ ,xn) ≦ b01 …… gm (x1,x2 ,・ ・ ・ , xi, ・ ・ ・ ,xn) ≦ b0m x1 x2 Z=2 x12+x2
非線形計画法の例 変数の数 1 複数 x2 あり なし 制約条件 x1 x1 x2 x1 x1 b1≦ x1 ≦ b2 変数の数 1 複数 x2 あり なし 制約条件 x1 x1 We divide non linear programming into four group by two criterions: one criterion is the number of variables is one or not, and another criterions is the number of constraint function is 0 or not. In this class I will explain the four methods corresponding to these four groups. At firs I CR will explain the easiest case that Number of Variables is one and Number of Constraints is zero. x2 x1 x1 b1≦ x1 ≦ b2
多変量解析・実験計画法 教科書 多変量解析法入門 永田 靖 ・ 棟近 雅彦 サイエンス社 参考書 Excelで学ぶ理論と技術 実験計画法 多変量解析法入門 永田 靖 ・ 棟近 雅彦 サイエンス社 参考書 Excelで学ぶ理論と技術 実験計画法 星野 直人・関 庸一 ソフトバンククリエイティブ社 We divide non linear programming into four group by two criterions: one criterion is the number of variables is one or not, and another criterions is the number of constraint function is 0 or not. In this class I will explain the four methods corresponding to these four groups. At firs I CR will explain the easiest case that Number of Variables is one and Number of Constraints is zero.
1.1 多変量データ 第1章 多変量解析法とは Multivariate Analysis 変量=変数 第1章 多変量解析法とは 1.1 多変量データ Multivariate Analysis 変量=変数 名義尺度:カテゴリーの違いを表す(性別、職業) 順序尺度:順序に意味がある(優良可) 間隔尺度:順序と間隔に意味がある(温度) 比率尺度:順序と間隔に意味があり、原点が定まっている(重さ)
1.1 多変量データ 質的変数(qualitative variable) 名義尺度、順序尺度 1.1 多変量データ 質的変数(qualitative variable) 名義尺度、順序尺度 量的変数(quantitative variable) 間隔尺度、比率尺度 質的変数 量的変数 間隔尺度 名義尺度 順序尺度 比率尺度
外的基準 y y=f(x1,x2,‥,xi ,‥ ,xp) y :被説明変数 or 従属変数 x1,x2,‥,xi ,‥ ,xp : 説明変数 or 独立変数
1.2 重回帰分析とは
1.3 数量化I類とは 1.4
1.4 判別分析とは
1.5 数量化II類とは
1.6 主成分分析とは
1.7 数量化III類とは
1.9 クラスター分析とは
各分析間の関係 1. 量的変数vs.質的変数 2. 外的基準の有無 外的基準 無 主成分分析,数量化III類,クラスター 量的 質的 重回帰分析 数量化I類 数量化II類 説明変数 x 被説明変数 y 判別分析 2. 外的基準の有無 外的基準 無 主成分分析,数量化III類,クラスター
実験計画法 実験計画法とは 1920年代に,イギリスの農事試験場の技師であったR.A.フィッシャーによって考案された,データ収集およびデータ解析に対する統計的方法を提供してくれる方法論。 ①どのように実験を計画すれば,最小限の実験費用でデータを 収集することができるか? → データの収集方法(実験計画) ②計画に従って実施した実験によって得られたデータをどのよ うに解析すれば、必要な情報を取り出すことができるか? → データの解析方法(分散分析)
紙ヘリコプターの滞空時間 滞空時間?? 要因 設定範囲 紙の厚さ 薄い・普通・厚い クリップの大きさ 小・中・大 羽の長さ 設定範囲 紙の厚さ 薄い・普通・厚い クリップの大きさ 小・中・大 羽の長さ 70・80・90mm 羽の幅 20・25・30mm 胴体の長さ 50・60・70mm 胴体の幅 20・30・40mm 羽の間隔 0・10・20mm 要因:実験結果に影響を与えるもの 37=2,187通り
実験計画法の基本用語 用語 説明 特性値 実験において測定の対象となる量のこと。特性値を最大化したいのか、最小化したいのか、あるいは規格などによって設定される目標値に近づけたいのか、目的が何かを明確にしておく必要がある。 因子 特性値に影響すると考えられる要因の中で、実験に取り上げたもの。実験計画法では、因子をアルファベット大文字のA、B、C、・・・で表すのが憤例。 水準 実験では、因子の条件を意図的に変えて特性値の測定を行う。この条件のことを水準といい、条件の個数のことを水準数という。水準は、因子の記号に添え字を付けてA1 、 A2 、 A3 、 ・・・ ・などと表す。 繰り返し いくつかの因子の1つの水準組み合わせについて、実験を複数回行うことを繰り返しといい、その回数のことを繰り返し数という。 主効果 因子をある水準に設定したがゆえの効果。 交互作用 複徽の因子の特定の水準組み合わせに対して生じる効果。ある因子Aと因子Bの交互作用は、記号A×Bと表す。 要因効果 主効果と交互作用を合わせてたもの。 特性値:実験において測定の対象となる量のこと。特性値を最大化したいのか、最小化したいのか、あるいは規格などによって設定される目標値に近づけたいのか、目的が何かを明確にしておく必要がある。 因子:特性値に影響すると考えられる要因の中で、実験に取り上げたもの。実験計画法では、因子をアルファベット大文字のA、B、C、・・・で表すのが憤例となっている。 水準:実験では、因子の条件を意図的に変えて特性値の測定を行う。この条件のことを水準といい、条件の個数のことを水準数という。水準は、因子の記号に添え字を付けてA1 、 A2 、 A3 、 ・・・ ・などと表す。 繰り返し:いくつかの因子の1つの水準組み合わせについて、実験を複数回行うことを繰り返しといい、その回数のことを繰り返し数という。 主効果:因子をある水準に設定したがゆえの効果。 交互作用:複徽の因子の特定の水準組み合わせに対して生じる効果。ある因子Aと因子Bの交互作用は、記号A×Bと表す。 要因効果:主効果と交互作用を合わせてたもの。
分散分析 紙の厚さ(3種類) A1: 薄い (0.1mm) A2: 普通 (0.3mm) A3: 厚い (0.5mm) 実験:誤差を伴う 変数 No. 紙の厚さx 滞空時間y 1 A2 y1 2 A1 y2 3 y3 4 A3 y4 5 y5 ・ n yn 紙の厚さ(3種類) A1: 薄い (0.1mm) A2: 普通 (0.3mm) A3: 厚い (0.5mm) 処理方法 データ y 計 平均 標準偏差 A1 y11,y12,‥,y1n2 T1・ y1 sy1 A2 y21,y22,‥,y2n2 T2・ y2 sy2 A3 y31,y32,‥,y3n2 T3・ y3 sy3 実験:誤差を伴う → 複数回実施 分散分析:水準の差が,特性値に有意な違いを与えているか否かを 分析する手法.