清華大学ニュクリアとニュエネルギー技術研究院 中国バイオ液体燃料の発展と提言 王革華 清華大学ニュクリアとニュエネルギー技術研究院 北京 清華大学エネルギー科学棟 100084 wanggehua@tsinghua.edu.cn
何故? バイオ液体燃料の発展が必要
石油安全がバイオ液体燃料産業を促進する 世界に多い国が石油安全のために、バイオ液体燃料の発展を促進した。ブラジルのバイオ燃料産業が糖を用いてバイオエタノールを生産する。2002年に消費量が104億Lであった。総エネルギー消費量の40%に達する。 2004年中国石油の輸入量が1.2億トンで、消費量が3.1億トンで、輸入依存性が38.7%であった。2010年と2020年に輸入依存性がそれぞれ61.0%と 76.9%であった(IEAの見通し)。輸入量と依存性が中国石油の安全性に影響が強くなる。他の国が中国石油安全について心配もあった。 国産石油と石油の置き換え物が中国を支えるか?石炭の液化と天然ガスの開発と比して、資源が再生可能のバイオ燃油技術が注目された。
環境効果が顕著 資源作物が荒山地をグリーン化して、土と水を保持等で有利点である。バイオ油の使用は中国大気環境の保護、改善につながる。従来の石油の使用と比べ、CO2 、NOxとSOx等の排出が少なくなる。 2050年にバイオ燃油の生産量が1.05億トンに達することができれば、約3000万haの荒山地が緑になれる。 CO2の減少量は約3.1億トン となる。(出所:エネルギー資源研究所2005年度「中国エネルギー資源中長期開発利用将来分析」)
“三農”問題の解決に役に立つ 農業経済及び林業経済を促進する。 エネルギー農林業及びバイオ油加工業の発展。 エネルギー農林業及びバイオ油加工業の発展。 農村地域の住民の就職問題を解決する。 2020年にバイオ油の開発量はおよそ1900万トン、生産額は1000億元となる。2050年となると、バイオ油の開発量は1.05億トンとなり、生産額は5000億元に達すると予想されている。1000万個以上の就職機会を提供できる。農村経済の発展を促進する。 農村の都市化を支援する 1000万個の就職機会、対象は主に農民となる。
中国液体燃料のポテンシャル
荒地が原料地になる 農作物用地と競争しない 資源作物の導入、土地の効率利用
バイオ燃油土地資源開発ポテンシャル:1.8億ha 1)農業用地 現有可耕地 1.3 億ha うち、食糧とエネルギー両方可能地 0.043億ha 現有農地になれる荒地 1億ha 備用耕地0.0947億haを除く、バイオ燃油用の荒地 0.26億ha 塩化地 0.1億ha 畑坎地 0.1億ha 沼沢地 0.04億ha バイオ燃油に農業土地資源ポテンシャル0.54億ha
2)林業用地 林業面積 2.63億ha うち: 有林地 1.26億ha 無林地 0.57億ha 林地になれる荒地 0.54億ha 退耕復林地 0.15億ha バイオ燃油に林地資源ポテンシャル1.26億ha バイオ燃油に土地資源ポテンシャル1.8億ha
土地資源分布 農地になれる荒地:新ジャン自治区、内モンコリア等 2000万ha 塩化地:青海、新ジャン自治区等各400万ha以上 畑坎地:甘粛、四川、重慶等
林地になれる荒地:東北三省、内モンコリア、西北、西南 西北:新ジャン、甘粛、サン西 西南:雲南、四川、貴州 大規模集中化栽培と開発地区:新ジャン、内モンコリア、青海、黒龍江 分散型地区:東北、西南、西北
中国バイオ液体燃料発展戦略検討
“国から初期に投資し、企業と研究機構が柱になる”という技術開発戦略 技術の成熟性と経済性は再生エネルギー業界にとって非常に重要である。多くの国は再生エネルギーの技術開発において、豊富な経験を持っておる。特にアメリカは再生エネルギー技術開発に対する戦略は一貫且つ明確である。国が先頭に立って、産業界の加入を促進し、重要な技術を発展させ、商品化を加速する。 バイオマス技術の発展を確保するため、アメリカでは4年間に500万ドルを投資して、バイオマス技術研究にもっと多くの企業と研究所が参加させた。 中国もアメリカの経験を参考に、国の指導を強化し、重要な技術を発展するために十分な資金を提供する。
“政策が補助になって、市場が調整基礎になる” という産業発展戦略 “政策が補助になって、市場が調整基礎になる” という産業発展戦略 法律:「再生可能エネルギー法」、「大気汚染防止法」、「エネルギー節約法」、「清浄生産促進法」等; 施策:税金減免等。しかし、操作性が低い。詳しい施策、法令が必要。 アメリカのヂーゼル業界はヨーロッパに劣る主な原因は関連政策の促進効果が低い。2004年アメリカの税収法案中にバイオヂーゼルの生産への優遇政策が発足してから、生産量が大幅に増加した。 長い目で見れば、市場競争はコストの低減、競争力の増大の基本である。
“可耕地を利用しない、林地や荒地を十分に利用する”という利用戦略 中国の農業生産力にまだ増加する潜在力があるとはいえ、エネルギー農林業はやはり非林業地域や、林業に適する空き地に頼ることとなる。 林業生産とエネルギー供給の結合は、林業発展にもバイオ油の生産にも重要な意味を持っている。 中国国家林業局がエネルギー林業に関して基礎調査が始まった。
発展の提言
資源ポテンシャルの研究 資源ポテンシャルの研究が必要になっている。早めに発足を期待する; 土地か利用性を調整すること。以下内容を含める:種類、面積と分布; 各資源植物の適用性、ポテンシャル及び分布; エネルギー農業、林業を農林業の発展戦略研究に入れ、各地に合せる発展戦略と企画を策定。
技術研究開発を固める 資源作物新品種選育:高産、高油量; 新作物収穫、貯存、運送等に関る技術や設備の開発、効率加工、転換プロセスや設備の研究開発; 製品生産、質量と利用の標準化研究; BTL技術の研究等。
産業モデルを拡大 中国は既に糧食を原料の燃料エタノールの規模化生産が実現できた。ただし、バイオ油の生産は糧食以外の農業、林業作物を原料とすべきであるため、各種原料から液体燃料生産するモデル工事が必要である。
政策支援の範囲を拡大する エネルギー農林業、バイオ油加工業は社会利益も環境利益もある産業であるため、社会の支持を得るべきである。近年バイオ油の産業発展を促進するために、バイオエタノール生産への優遇政策は制定された。ただし、連続性が欠けている。
国際交流と協力 欧州、米国、日本と協同して、技術、資金や経験等を利用して、中国バイオ燃油産業を促進する。
ありがとうございました