水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料 国立保健医療科学院 平成26年度 水道工学研修 特別研究発表資料 事業体と住民の相互理解に向けた手法の構築 みんなで住民との 相互理解について 学んでみましょう! 作成日 平成27年3月17日 改 訂 注)水道耐震化ポータルサイトからのダウンロードに当たっては 「使用登録事務取扱基準」をご確認ください。 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
この資料の取扱い上の注意点! ・この資料は、「水道耐震化推進プロジェクト」(平成24年11月~ 平成27年3月)の中で、水道の広報資料作成時の労力軽減を図る ための事例集「水道PRパッケージ」として作成されたものです。 ・この資料を使用する際には、 「水道PRパッケージ」 使用登録事務 取扱基準に従ってご使用ください。 ・この資料(写真、図表、イラスト等)の中で、「引用」が明記されて いないものは、自由にご使用ください。 ・「引用」が明記されている事例(写真、図表、イラスト等)は、 著作権法を遵守してご使用ください。 ・各水道事業体の個別事情を加味して作成されたものではありません ので、この資料の「事例」を参考に改変、編集してご活用ください。 ・この資料を利用して作成された広報資料等は、自己責任でご使用 ください。 注)これは事例ですので、これを参考に各水道事業体の実情に合わせて修正してご使用ください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 「水道PRパッケージ」
1 研究背景 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
背 景 (1)水道事業を取り巻く厳しい環境 水道事業を取り巻く環境は、ますます厳しいものに 投資額と更新需要の推移 都市規模と人口減少比率 背 景 (1)水道事業を取り巻く厳しい環境 投資額と更新需要の推移 都市規模と人口減少比率 都市の規模が小さいほど 人口減少が進む 人口減少比率(2060/2010)% ~100万 50万 10万 5万 1万 5千~ 都市の規模(人口) 引用:厚生労働省 水道ビジョンフォローアップ検討会資料 引用:厚生労働省HP 更新需要が投資額を上回る ⇒老朽化が加速 人口減 = 水需要 (料金収入)の減 水道事業を取り巻く環境は、ますます厳しいものに 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
背 景 (2)人口減とお金のはなし 2014 2064 老朽化対策 耐震化 ■人口減≒収入減 ■でも、かかるお金は あまり変わらない※ 背 景 (2)人口減とお金のはなし 2014 2064 老朽化対策 耐震化 ■人口減≒収入減 ■でも、かかるお金は あまり変わらない※ (装置産業の特徴) 料金収入(100) 維持・固定費(100) 維持・固定費(98) 料金収入(70) それどころか、老朽化対策の 需要は増える。耐震化も必要。 (50年後) ■このままだと、多くの水道事業体は破たんの危機を迎える ■いかにして水道事業の持続性を確保するかが課題 ※水量に伴い増減する薬品費や動力費の割合は収益的収支の5%程度(新水道ビジョンより) 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
背 景 (3)早急に取り組むべきこと コスト 取り組むべきことはいろいろあるが、絶対解はない・・・ ■適切な資産管理 ■発展的広域化 背 景 (3)早急に取り組むべきこと 取り組むべきことはいろいろあるが、絶対解はない・・・ ■適切な資産管理 ■官民連携の推進 ■発展的広域化 ■料金改定・制度見直し etc… ・・・絶対解はないけれど、 多くの事業体は料金改定を避けて通れない! でも・・・? ■施設整備の仕方はさまざま ■負担やリスクの考え方も、人による コスト 性能 リスク どこをめざす? めざす位置によって、必要な金額、 住民の負担(料金)は変わる 住民は水道を選べない、言わば半強制的ステークホルダー ⇒情報提供・広報による相互理解の促進が責務であり必須! 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
背 景 (4)情報提供・広報の今とむかし 水道の明るい未来のためには、積極的な広報が欠かせない! だけど実態は・・・? 創設期(これまで) 背 景 (4)情報提供・広報の今とむかし 創設期(これまで) 円熟期(これから) モノ ■水道が未整備 ■水くみが大変(不便な生活) ■蛇口から水がでて当然 ヒト ■水道をひく方法について まちの人が皆で考えた ■水道について考える 機会が少ない カネ ■水道のためなら払う (借金して施設を拡張) ■できるだけ払いたくない (でも実は値上げが必要) 事業の 必要性 見える・わかりやすい (新設・拡張) 見えにくい、わかりにくい (既存施設の更新・耐震化) 広報の 言わずもがな的に伝わる (特別な広報はいらない) 積極的に行う必要あり (説明責任・顧客満足度) 水道の明るい未来のためには、積極的な広報が欠かせない! だけど実態は・・・? 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
(あるいは、広報の重要さをはっきり認識していない) 背 景 (5)情報提供・広報の現実 人口減少率が大きい小規模事業体ほど、広報に専念できていない 広報専門部署の有無 広報専門部署の必要性 必要 どちらとも言えない 不要 その他 都市の規模(人口) 広報の必要性を認識していない 引用:財)水道技術研究センター 平成23年度 Aqua10 成果報告書 職員が少ない・・・ 複数の仕事を兼務 予算もない・・ 小規模事業体 の実情 広報をしたくても、簡単にはできない! (あるいは、広報の重要さをはっきり認識していない) 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
2 研究目的 生き残ったのは、強い者でも賢い者でもない 常に変化し続けた者である -ダーウィン 常に変化し続けた者である -ダーウィン 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
目 的 理想 Base Line 現状 あるべき姿 住民と共に考え、つくる、持続的な水道 信頼 持続 研究目的 目 的 理想 あるべき姿 住民と共に考え、つくる、持続的な水道 信頼 持続 研究目的 事業体が積極的広報にとりくむきっかけ となる支援ツール(はしご)の作成 現状を理解し将 来を共に考える 協働 はしご② 広報用パッケージ 住民も興味をもつ 興味 住民:興味が希薄 職員:広報の必要性を認識 はしご① 職員向パッケージ 認識 Base Line 住民:水道への興味が希薄 職員:広報の必要性を漠然と理解 現状 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
3 研究成果(1) 職員向パッケージ 年をとってから暖まりたいものは、若いうちに 暖炉を作っておかなければならない -トーマス・フラー 暖炉を作っておかなければならない -トーマス・フラー 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
職員向パッケージ ~まなぶくんの作成手法~ 職員向パッケージ ~まなぶくんの作成手法~ 事業体職員が『現状のままではまずいこと』と『積極的広報の必要性』 をわかりやすく認識できる資料 パッケージの対象事業体 広報の必要性 を認識!! 給水人口 職員数 事業体数 1万人未満 4 254 1~5万人 9 713 5~10万人 25 227 10~50万人 72 217 50~100万人 228 14 100万人以上 1,115 15 ヒツヨウダニャー 起こり得る 危機を認識 66% 目標達成への積上げイメージ アセットマネジメントの 必要性を認識 注)職員数は平均 引用:H22水道統計 作成に当たり意識した点 将来認識 忙しい人がぱっと見てわかること ■つかみ ■わかりやすい表現 ■職員ひとりひとりへの伝達 現状認識 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
職員向パッケージ ~成果 まなぶくん~ どんなに内容がよい資料でも、読まれなければ意味がない (よくある表紙) (今回つくった表紙例) 職員向パッケージ ~成果 まなぶくん~ どんなに内容がよい資料でも、読まれなければ意味がない (よくある表紙) (今回つくった表紙例) 職員向パッケージの手引き 人口減少社会に向けて 水道がやるべきこと! 人口減少社会と水道の将来 (職員向パッケージの手引き) 平成26年10月 公益社団法人 日本水道協会 平成26年10月 公益社団法人 日本水道協会 (例は極端ですが)どちらが、次のページをめくりたくなりますか? まなぶくんの詳細は 別ファイル参照 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
リマインド 理想 ・・・次は、はしご②の話です Base Line 現状 信頼 持続 協働 はしご② 広報用パッケージ 興味 はしご① 現状を理解し将 来を共に考える 協働 はしご② 広報用パッケージ 住民も興味をもつ 興味 住民:興味が希薄 職員:広報の必要性を認識 はしご① 職員向パッケージ 認識 Base Line 住民:水道への興味が希薄 職員:広報の必要性を漠然と理解 現状 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
4 研究成果(2) 広報用パッケージ やろうと思えば、人間は大抵のことが できると私は思っている -本田宗一郎 できると私は思っている -本田宗一郎 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
広報用パッケージ ~作成手法(1)~ Non-face-to-face Face-to-face 広報用パッケージ ~作成手法(1)~ 広報の必要性を認識した事業体職員が、実際に住民向けの広報 活動に取り組む際の支援となる資料群 広報ツールの分類 Non-face-to-face Face-to-face ・ホームページ ・広報誌 ・TV、ラジオ ・新聞 ・メルマガ ・Twitter ・施設見学 ・水道フェス ・出前講座 ・ワークショップ ・防災訓練 ■HPや広報誌は、うまく扱えば効果的な情報伝達ツール ■しかしこれらは、顔が見えない一方向の発信で あることが多く 興味のあるひとしか見ないのが現状 シーン… ★これでは、せっかく広報を打っても効果が小さい! まず、水道に興味をもってもらうための取り組みを始める必要がある Face-to-faceの支援ツールを作成! 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
広報用パッケージ ~作成手法(2)~ パッケージの中身・定義 工具箱から、目的にあった 工具を選び、取り出して使う いすをつくりたい! 目的 広報用パッケージ ~作成手法(2)~ パッケージの中身・定義 工具箱から、目的にあった 工具を選び、取り出して使う いすをつくりたい! 目的 手段 説明 イベントをしたい! ツールBOXから、目的にあった 広報ツールを選び、取り出して使う 選び方ガイド ツールマニュアル Face-to-face 浄水場 ツアー 選び方 ガイド 実験 (ろ過) スタンプ ラリー 利き水 パネル ヒーロー ショウ 水質検査 体験 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
広報用パッケージ ~成果(1) ツールBOXの作成と評価 アリガト 行 事(全8種類) ■8事業体に聞き取り調査を実施 施設見学/出前講座/フェス/ 展示会/ワークショップ/ 防災訓練/水源体験/工事 広報ツール(全48種類) スライド/パネル展示/浄水場 ツアー/水源バスツアー/ろ過実験/ 利き水/給水訓練/水質検査体験/ ビデオ上映/紙芝居/キャラクター/ ショー/大道芸カフェ/市場/打ち 水/コンサート/ネイルアートetc… ※聞き取り 対 象 大人(20~30代)大人(40代~) 年配(60代~) 小学生/家族/主婦/女性 ※独自設定 ■どのツールをいつ、誰向けに使ったら効果的? ■小規模事業体でも取り組みやすいツールはどれ? ゴチャゴチャ・・・ ツールの特性把握 『集客力』、『コスト』、『水道関連度』などの指標に着目し、 ツールの定量的評価・見える化を試みた 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
広報用パッケージ ~成果(2) 評価結果(一例)~ 広報用パッケージ ~成果(2) 評価結果(一例)~ 定量的評価と特性の可視化 集客力 水道関連度 高 低 ろ過実験 コンクール 浄水場 ツアー ヒーロー ショー パネル 展示 コスト 水道関連度と集客力 水道関連度とコスト ①水道関連度 ※1軸の数字だけではわかりにくい・・・ 水道に関係があれば100 50 100 ヒーローショー ろ過実験 パネル展示 ②集客力 集客力があれば100(主観評価) 50 100 ろ過実験 パネル展示 ヒーローショー ③イニシャルコスト 1万円未満・・・100、 1万円~10万円・・・50 10万円以上・・・0 50 100 ヒーロー ショー パネル展示 ろ過実験 指標を変えることで各ツールの特性が明らかに 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
広報用パッケージ ~成果(3) 選択手法の提案~ 広報用パッケージ ~成果(3) 選択手法の提案~ ベン図 評価結果を「指標」で分類 ■浄水場ツアーは万能!? ココが大事! ■足りない部分を補い合う様に ツールを選ぶと効果的 パネル展 ヒーローショー 効果指標 目的指標 水源ツアー ■忙しくて余裕がなければ、準備 時間が短いものから取り組もう カフェ・マルシェ 浄水場ツアー ■対象に合わせることが大事。 相手が子どもなら、所要時間が 短く体験度の高いものを、等 ろ過実験 ・集客度 ・体験度 ・汎用度 ・所要時間 に優れる ・水道 関連度 が高い スタンプラリー 苗木づくり ■大事なのは、『誰に』『何を』 伝えたいたいかを意識すること! コンクール ■『楽しい』だけで終わらない (脱単純市民サービス) 内部指標 ・イニシャル&ランニングコスト ・準備時間 ・専門性 等 今後の課題:評価基準の客観性の向上 これを 踏まえて… 広報ツールフィルタリングシート つなぐくん を開発 つなぐくんの詳細 は別ファイル参照 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
広報用パッケージ ~成果(4) ツールマニュアル例~ 広報用パッケージ ~成果(4) ツールマニュアル例~ 例)ろ過実験のやり方 ステータス欄:ツールの特徴がひと目でわかる デザイン:初めての人にも伝わりやすいよう、 極力文字を使わず、写真と絵で構成(レゴ風) 「実際にやってみてからつくる」 が大事!(ポイントがわかる) 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
5 まとめ 過去の延長線上に、目指すべき未来はない 過去の経験に学びながら、新たな方向に進もう 過去の経験に学びながら、新たな方向に進もう 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
おしまい まとめ ねえねえ、広報って何のためにするの? 本当に大事なことって何なんだろ? 水道の将来を常に意識して広報に 取り組むことが大事だよね なるほどー。背景にある料金値上げの可能性を忘れちゃだめだよね。あと、継続して取り組むことも大事だと思うヨ(^ ^) うんそうだね。広報の広域化なんかも有効かな。 中には、県が中心となって広域化に取り組んでいる ところもあるみたいだよ いろいろあるんだね。今回彼らが研究したのは、 持続可能な水道のほんの1歩だね。目的を忘れず、 住民との相互理解を深めていかないといけないねっ おしまい 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料
ご協力・ご清聴ありがとうございました 森の分かれ道では、人の通らぬ道を選ぼう 何かが変わる -フロスト 何かが変わる -フロスト 注)この資料は事例ですので、これを参考に各水道事業体の実状に合わせて作成してください。 水道耐震化推進プロジェクト(平成24年11月~平成27年3月) 水道PRパッケージ資料