Β酸化 1班:相川、青木、石井、石井、伊藤.

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W e l c o m ! いい天気♪ W e l c o m ! 腹減った・・・ 暑い~ 夏だね Hey~!! 暇だ。 急げ~!!
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Fe Ag Au C O 陽子と中性子:原子核内でバランスよく存在する Q : Biって中性子の方が多くね? 安定な原子核の例 陽子だけだと
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1)解糖系はほとんどすべての生物に共通に存在する糖の代謝経路である。 2)反応は細胞質で行われる。
好気呼吸 解糖系 クエン酸回路 水素伝達系.
代謝経路の有機化学 細胞内で行われている反応→代謝 大きな分子を小さな分子に分解→異化作用 第一段階 消化→加水分解
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8章 食と健康 今日のポイント 1.食べるとは 何のために食べるのか? 食べたものはどうなるのか? 2.消化と吸収 3.代謝の基本経路
配糖体生成 + ROH ヘミアセタール アセタール メチルβ-D-グルコピラノシド (アセタール)-oside グリコシド
セラミド分解の標的導入は全身の代謝を改善し、脂肪肝を減らす
塩化銅(Ⅱ)CuCl2水溶液の電気分解 (1)陰極で銅が析出 陰極:還元反応 Cu2+ + 2e- → Cu (2)陽極で塩素が発生 陽極:酸化反応 2Cl- → Cl2 + 2e-
サフラニンとメチレンブルーの 酸化還元反応を利用
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生体構成物質化学 早稲田大学理工学部化学科 担当 林 利彦.
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β酸化 1班:相川、青木、石井、石井、伊藤

脂肪酸 TG ↓ アセチルCoA + グリセロール 脂肪細胞 骨格筋 脂肪細胞に貯蔵されたトリグリセリドは、リパーゼの作用で脂肪酸とグリセロールに分解され、アルブミンに運搬され脂肪酸は骨格筋細胞に移動します。 脂肪細胞 骨格筋

骨格筋 脂肪酸 アシルCoAシンターゼ (ATPを消費) アシルCoA ミトコンドリア +カルニチン アシルカルニチン アシルCoA CH3-CH2・・・CH2-C-OH              ||               O 骨格筋 脂肪酸 アシルCoAシンターゼ (ATPを消費) CH3-CH2・・・CH2-C-S-CoA              ||              O アシルCoA 外膜 ミトコンドリア +カルニチン          アシルカルニチン 骨格筋に入ったFAは、まずβ酸化の行われるミトコンドリア内に入るために3つのステップを通ります。 アシルCoAシンターゼの作用でATPを消費し活性化してアシルCoAになる。 アシルCoAとしてミトコンドリア外膜を通過した後、カルニチンと結合してアシルカルニチンとなってミトコンドリア内膜を通過、ここでカルニチンと分離して再びCoAと結合し、アシルCoAとなってβ酸化はスタートする。これから、ミトコンドリア内に入ったアシルCoAがアセチルCoAになっていくまでを段階を踏んで説明いたします。 内膜 CoA アシルCoA アセチルCoA カルニチン

CH3-CH2・・・CH2-CH2-C-S-CoA || O H H 内膜内 CH3-CH2・・・CH2-CH2-C-S-CoA                 ||                 O H + H + 各H1個 FAD α,β不飽和アシルCoA FADH2 CH3-CH2・・・C=C-C-S-CoA          |  |  ||          H  H  O H2O β-ヒドロキシアシルCoA          O  H  O          |  |  || CH3-CH2・・・C-C-C-S-CoA          |  |             H H ミトコンドリア内膜でアシルCoAはα、β位に2つずつ持っている水素イオンを1つずつ離し、FADに渡し電子伝達系へ。そうして出来た不飽和アシルCoAのα、β位にH2Oが結合すると、β位にヒドロキシル基がつきβ-ヒドロキシアシルCoAとなる。 次にβ-ヒドロキシアシルCoAのβ位に持っている2つのHを手放し・・・ H 2H

2H NAD NADH2 β-ケトアシルCoA CH3-CH2・・・C || O -CH2-C-S-CoA | | O CoA          ||            O      -CH2-C-S-CoA      | |       O CoA CH3-C-S-CoA     ||     O              CH3-CH2・・・C-S-CoA          ||            O      アセチルCoA アシルCoA NADに渡す。NADはNADH2となり電子伝達系へいく。 そしてβ‐ケトアシルCoAはβ位で切れ、アセチルCoAができる。残った脂肪酸には新たにCoAが結合し、再びアシルCoAができる。なお、このアシルCoAは最初の時よりも炭素Cが2つ短い。こうしてできるアシルCoAはここまでの過程を繰り返していき、アセチルCoAを生成していく。そして、それと同時に生成されるアシルCoAの炭素Cの数は2つずつ減っていく。

β酸化 完 アセトアセチルCoA CH3-C || O -CH2-C-S-CoA || O CoA CH3-C-S-CoA || O     ||     O -CH2-C-S-CoA       ||       O CoA CH3-C-S-CoA     ||     O CH3-C-S-CoA     ||     O アセチルCoA アセチルCoA β酸化  完 こうして2つずつ炭素をアセチルCoAとして送り出し、炭素の総数が4つまで減ったものをアセトアセチルCoAという。 アセトアセチルCoAも同様にβ位からアセチルCoAを分離する。残った炭素2つに再びCoAが結合するとこれもアセチルCoAとなり、β酸化の終点となる。