表1 糖尿病性腎症の組織像 Ⅰ.糸球体病変 1.び漫性糖尿病性糸球体硬化症 2.結節性糖尿病性糸球体硬化症 3.滲出性病変 表1 糖尿病性腎症の組織像 Ⅰ.糸球体病変 1.び漫性糖尿病性糸球体硬化症 2.結節性糖尿病性糸球体硬化症 3.滲出性病変 ①Fibrin cap ②Capsular drop Ⅱ.血管病変 輸出入動脈の硝子様変性 Ⅲ.尿細管・間質病変 Armani-Ebstein変性など
図1 び漫性糖尿病性糸球体硬化症 (PAM像) び漫性糖尿病性糸球体硬化症 微小変化型ネフローゼ症候群
図2 び漫性糖尿病性糸球体硬化症 (EM像) び漫性糖尿病性糸球体硬化症 微小変化型ネフローゼ症候群
図3 結節性糖尿病性糸球体硬化症 (PAM像) Micro- aneurysma Mesangiolysis
図4 Fibrin cap(滲出病変)
図5 Capsular drop(滲出病変)
図6 輸出・輸入動脈の硝子化
図7 間質・尿細管病変( Armani-Ebstein変性)
図8 間質の線維化
図9 糖尿病性腎症の蛍光抗体法像(IgG)
解説 提示した図のほとんどは日本腎臓学会編集の「腎生検病理診断標準化への指針」東京医学社 2005年のp167-174から抜粋したもので解説はこの本を参考に。 糖尿病性腎症は組織学的に特徴的なものはないとされている。 結節性硬化はDMではKimmelstiel-Wilson病変として有名ですが鑑別疾患としては単クローン免疫グロブリン沈着症を含め多くの疾患がある。 滲出性病変としてのFibrin capやCapsular dropはいずれも進行した糖尿病性腎症で認められ、後者は特に糖尿病で特徴的という報告者もいるが、他の進行性腎病変でも出現しうる。 輸出動脈の硝子化が比較的糖尿病で特徴的であるとされているが輸出動脈と輸入動脈の鑑別は連続切片でないと困難である。