SI = N(H) ・ (1 - e -TR/T1) ・ e -TE/T2 ・ e -bD 双極傾斜磁場 bipolar gradient

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22 ・ 3 積分形速度式 ◎ 速度式: 微分方程式 ⇒ 濃度を時間の関数として得るためには積分が必要 # 複雑な速度式 数値積分 (コンピューターシミュ レーション) # 単純な場合 解析的な解(積分形速度式) (a)1 次反応 1次の速度式 の積分形 [A] 0 は A の初濃度 (t = 0 の濃度.
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22・3 積分形速度式 ◎ 速度式: 微分方程式 ⇒ 濃度を時間の関数として得るためには積分が必要
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SI = N(H) ・ (1 - e -TR/T1) ・ e -TE/T2 ・ e -bD 双極傾斜磁場 bipolar gradient MR信号 MR 信号 SI = N(H) ・ (1 - e -TR/T1) ・ e -TE/T2 ・ e -bD プロトン密度 T1緩和 縦緩和 縦磁化の回復 T2緩和 横緩和 横磁化減衰 拡散 拡散はプロトン密度 T1緩和 T2緩和とは独立したparameter 90deg 180deg   Echo RF pulse MPG G diffusion 双極傾斜磁場 bipolar gradient Phase shift

拡散方程式 ∂c / ∂t = D ( ∂2c / ∂x2) c: 濃度(単位体積あたりの個数) D: 拡散係数 濃度の時間変化は濃度勾配の変化に比例(濃度の2階偏微分)

拡散と灌流 Diffusion, Perfusion, Confusion!? Incoherent motion 方向性のないランダム 拡散 不規則なvoxel内の動き Coherent motion 一定方向の動き 灌流 位置移動を伴う定常的な動き

拡散による位置移動:ガウス分布 拡散している分子 Guassian分布(確率分布) 距離 t

Einstein-Smoluchowski 平均2乗変位 < x2 > = 2Dt x: 変位距離 t:拡散時間 D:拡散係数 拡散による分子の平均変位距離の2乗は拡散係数と拡散時間に比例する。 平均変位距離(根平均2乗変位) √ < x2 > = √2Dt 平均変位距離は拡散時間x拡散係数の平方根に比例する。 距離

MR拡散測定 Stejskal-Tanner法 Spin-echo 180°位相収束パルスの前後にMPGパルスを等時間隔に印加 静止しているプロトン 位相変化が打ち消される→信号低下しない 拡散しているプロトン 位置移動→MPGが異なる 位相変化→信号低下 MPG: Motion Probing Gradient

w = g B0 ラーモアの式 角周波数は静磁場に比例する プロトンは静磁場B0内ではラーモア式に比例した周波数wで回転する。

位相、周波数 位相f = 角周波数w ・ 時間t +初期位相変化a f = w t + a 角周波数が時間変化するとき位相は周波数の時間積分 p/2 p/2 y = r sin wt wt p 2p 360° p 2p 4p 直径r 位相f = 角周波数w ・ 時間t  +初期位相変化a f = w t + a 角周波数が時間変化するとき位相は周波数の時間積分 位相f = ∫w (t) dt 

磁場勾配を加える 距離zの磁場 B0 + G・ z そのときの共鳴周波数 w = g (B0 + G・ z ) G :磁場勾配 (T/m) z : 原点からの距離 (m) B0 :静磁場 そのときの共鳴周波数 w = g (B0 + G・ z ) w = g B0 + g G・ z w = w0 + wz 磁場勾配G (T/m) 磁場勾配を印加すると各周波数が変化する。 変化した周波数 wz = g G・ z

磁場勾配を加える 磁場勾配を印加すると各周波数が変化する。 変化した周波数 wz = g G・ z 両側に時間を掛ける 磁場勾配G (T/m) 磁場勾配を印加すると各周波数が変化する。 変化した周波数 wz = g G・ z 両側に時間を掛ける wz ・ t = g G・ z ・ t 位相=周波数・時間なので、位相は f (z, t) = g G・ z ・ t 位相は印加した磁場勾配の時間の関数で変化する 位相f

磁場勾配を加える 位相は印加した磁場勾配の時間関数で変化する f (z, t) = g G・ z ・ t 磁場勾配が時間変化するときは 磁場勾配G (T/m) 位相は印加した磁場勾配の時間関数で変化する f (z, t) = g G・ z ・ t 磁場勾配が時間変化するときは f (z, t) = g ∫ G (t)・ z ・d t 磁場勾配が一定なら 位相変化は勾配磁場印加の面積に比例する 位相f

双極傾斜磁場の印加 磁場勾配G (T/m) 1 双極傾斜磁場 f1 (z, t) = g G・ z ・ t 2 時間2d後の位相変化は相殺され0になる  + f2 (z, t) = - g G・ z ・ t f (z, t) = 0 2 d d 位相f 時間t

双極傾斜磁場の印加 磁場勾配G (T/m) 1 2 双極傾斜磁場 f1 (z, t) = g G・ z ・ t 180°反転パルス 1 2 時間t 双極傾斜磁場 f1 (z, t) = g G・ z ・ t f2 (z, t) = g G・ z ・ t 時間2d後の位相変化   180反転パルス - f1 (z, t) = - g G・ z ・ t  + f2 (z, t) = g G・ z ・ t f (z, t) = 0 d d 位相f 時間t

t 磁場勾配波0 位相変化なし 勾配磁場 G (T/m)・位置 z (m) 局所磁場が異なる→ 位相変化 拡散による位置移動 MPGによる位相分散 拡散している分子Guassian分布 t 位相変化量 -p +p z1 z2 磁場勾配波0 位相変化なし 勾配磁場 G (T/m)・位置 z (m) 局所磁場が異なる→ 位相変化

双極傾斜磁場の印加 磁場勾配G (T/m) 1 2 双極傾斜磁場 f1 (z, t) = g G・ z ・ t 180°反転パルス 1 2 時間t 双極傾斜磁場 f1 (z, t) = g G・ z ・ t f2 (z, t) = g G・ z ・ t 時間2d後の位相変化   180反転パルス - f1 (z, t) = - g G・ z ・ t  + f2 (z, t) = g G・ z ・ t f (z, t) = 0 d d 位相f 時間t

磁場勾配G (T/m) 時間2d後の位相変化 静止しているプロとn f1 (z, t) = g G・ z ・ t 180反転パルス   180反転パルス - f1 (z, t) = - g G・ z ・ t  + f2 (z, t) = g G・ z ・ t f (z, t) = 0 拡散プロトン f1 (z, t) = g G・ 2z ・ t - f1 (z, t) = - g G・ 2z ・ t  + f2 (z, t) = g G・ 4z ・ t f (z, t) = g G・ 2z ・ t 1 2 時間t d d 位相f 時間t

拡散画像 Stejskal-Tanner法 90deg 180deg   Echo RF pulse MPG 勾配磁場 静止プロトン 位相変化が打ち消される→信号低下しない 拡散プロトン 位置移動→MPGが異なる 位相変化→信号低下 位相変化

MPGによる位相変化 静止しているプロトン 双極MPG→位相変化が相殺 拡散しているプロトン 拡散による位置移動 MPGが異なる z1 z2 静止しているプロトン 双極MPG→位相変化が相殺 拡散しているプロトン 拡散による位置移動 MPGが異なる 局所磁場は位置により異なる 角周波数の時間積分に比例して位相分散が増強 D f1-2 = g G d (z1-z2) d: 拡散時間 信号低下 = wt 角周波数が時間で異なるとき、 位相は周波数の時間積分になる

自由拡散と制限拡散 自由拡散 細胞外 脳脊髄液腔、膀胱、嚢胞性腫瘤 拡散を制限する構造がない 粘稠度に比例 制限拡散 細胞内(小器官) 拡散を制限する隔壁

1000 1000 1000 1000 ln Sh = -bD + lnS0 T2WI等信号 T2WI信号 T2WI高信号 b-value 脳梗塞超急性期 T2WI : 等信号 DWI : 高信号 ADC : 低下 T2WI等信号 T2WI信号 1000 1000 T2WI高信号 脳梗塞亜急性期 T2WI : 高信号 DWI : 高信号 ADC : 上昇 b-value 1000 脳梗塞慢性期 T2WI : 高信号 DWI : 低信号 ADC : 上昇