調剤薬局のOTC展開 (エッセンシャルOTCの活用) 薬局機能委員会 長野 慎治
薬局の戦略 調剤技術料のUP 処方箋枚数をUP OTC・商品の販売 支出の削減 利益の創出 廃棄医薬品等の削減 人件費などの一般管理費の削減 薬品の仕入れ原価を下げる ここをせめる
OTC販売というツールを使う OTC販売の形態 従来の薬局型(面分業) 量販店型 調剤薬局型
OTC導入前 OTC導入後 OTCを販売するときの障害となるもの OTCの商品をどこで仕入る スペースが狭くて置き場がない レジがJANコードに対応できてない 品揃えをどのようにしたらよいか OTC導入後 陳列の仕方が面倒 販売時の質問応対が面倒 行政のチェックに対応できない 販売・在庫管理をどうすればよいか
OTC導入前の不安を解消! OTCの商品をどこで仕入れたらよいか? スペースが狭くて置き場がない リードヘルスケア(総合) アルフレッサ(総合) メーカー直販 スペースが狭くて置き場がない 1本の棚45cm以上 奥行20cm以上 無い場合は網棚にフック
OTC導入後の不安を解消! JANコードにレジが対応してない 品揃えをどのようにしたらよいか 商品の種類が少ないのでバーコードスキャンは不要 販売に際しては税込価格 タックシールなどで価格を付けると便利(プライスカード) 品揃えをどのようにしたらよいか エッセンシャルOTCが便利 カテゴリー別に1~2品目 OTCはブランドものがよい 個別注文は商品リストから注文可能
ある調剤薬局のOTC事情 以前 ・価格が分からない ・寂しい感じがする ・消費期限が近い ・ホコリが・・・
ある調剤薬局のOTC事例 お手入れ後 ・価格をタックシールで ・商品アイテム数UP ・消費期限は6ヶ月以上 ・食品類は3ヶ月以上 ・空箱の活用
患者さん目線での変化 奥行が寂しい時は空箱や 100円均一で パッと見て分からないと、よく見ようとする意識がはたらく
患者さん目線での変化 季節性のものを付けておくと、 新鮮さが出てくる
OTC導入後の不安を解消! 陳列の仕方が面倒 質問応対が面倒 1~3類の商品分類で 品数が少ないので、カテゴリー別に陳列しなくてもよい 空箱、ぬいぐるみ、花、絵などを空きスペースに置く 質問応対が面倒 商品導入はしばらく待ちましょう
OTC導入後の不安を解消! 行政のチェックに対応ができない 販売在庫管理はどうすればよいか 1~3類に分けるだけ 1類は準備が整ってからでも カテゴリーは気にしなくてもよい 販売在庫管理はどうすればよいか 月の売上・仕入などは、まとめて1回程度 簡単な表計算をつくる 月1回の期限チェック
売上及び販売管理シート ●利益=売上高ー売上原価 ●売上原価=期首在庫+当期仕入-期末在庫 仕入高 荒利益 月初在庫 月末在庫 売上高 (原価) 値入率 値引き高 荒利高 率 ロス高 実績 50000 35000 30 500 13500 27.0 1000 100000 99000 平成25年 月 ●利益=売上高ー売上原価 ●売上原価=期首在庫+当期仕入-期末在庫 売上原価=10,000+35,000ー(99,000-500) =36,500 利益=50,000ー36,500 =13,500円
OTC導入後の良い波及効果 ・患者さんとのコミュニケーション時に活用できる ・薬局の利益がつくれる ・調剤専門から薬局へ ・地域住民に貢献できる薬局へ ・薬局の中が明るくなる ・商品展開、整理、レイアウトの変更などは 面倒な部分の反面、気分転換にもなる ・従業員への販売割引など福利厚生も可能 ・医薬品成分の知識が習得できる
最後に インターネット上での販売が今後どうなるか セルフメディケーションを推進するには調剤薬局のOTC取扱いにかかっている