観戦客が売り子からビールを 購入し続けるのは、経験価値が 関わっているのかを証明する為の研究 経営学部 商学科 1410170372 斉藤 晶子
*目的 大学2回生と3回生の2シーズン、甲子園 で売り子としてアルバイトをしていた時 から疑問に感じてた、観戦客は売り子か らビールを買い続けるのは経験価値が関 わっているのであるかということを証明 する為
*流れ ① 売り子について ② 経験価値について ③ 売り子の戦略と経験価値について ④ まとめ ⑤ 結論
*売り子について 高校生~大学生までの学生がほとんど 15Kg~18Kgのビールサーバーを背負い650円のビールを販売 新人 100杯 ベテラン 200~300杯
*売り子の実態 (1~5位の成績を取って腕章をつけてる売り子5人にインタビュー実施) 5つの共通点 ①プラスの気持ち ②観察力 ③タイミング ④自分の立ち位置の把握 ⑤種まきの派生 =戦略的に考えて行動
*経験価値について 製品やサービスそのもののもつ物質的、金銭的な価値ではなく、 その利用経験を通じて得れる効果や感動、満足感といった 心理的、感覚的な価値のこと
*売り子の戦略と経験価値の関わり <仮説> 観戦客が売り子からビールを購入し続ける理由は、 経験価値が関わってる
<検証方法> アンケート ・対象 20~60代の男女37人(男性:28人 女性:9人) ・場所 甲子園球場の外 ・日程 2017年 5月24日 (水曜) 2017年 6月3日 (土曜) 2017年 7月2日 (日曜) 2017年 7月12日 (水曜) ・内容 基礎情報、頻度、現状に関して全9問
<アンケート結果> * 基礎情報 ①性別: 男性28名 女性 9名 ②年齢: 20代~30代 22名 40代~60代 15名 * 基礎情報 ①性別: 男性28名 女性 9名 ②年齢: 20代~30代 22名 40代~60代 15名 ③住居: 大阪 20名 兵庫 10名 その他 7名
*頻度 ④ 観戦頻度 年1回 : 2名 年3回 : 10名 年8回以上 : 25名
⑤飲むビールの杯数 1杯 : 2名 2杯 : 10名 3~4杯 : 12名 5~7杯 : 7名 8杯以上 : 6名 ⑤飲むビールの杯数 1杯 : 2名 2杯 : 10名 3~4杯 : 12名 5~7杯 : 7名 8杯以上 : 6名
⑥試合前に飲むビールの杯数 1杯 : 16名 2杯 : 8名 3杯以上 : 10名 飲まない : 3名
*行動心理 ⑦毎回購入する売り子は決まっているか いる : 21名 いない : 16名 12名が5~6杯以上飲んでいる 毎回特定の売り子から購入する観戦客は、比較的沢山のビールを飲んでいる ⑦毎回購入する売り子は決まっているか いる : 21名 いない : 16名
⑧購入基準 愛嬌 :23名 タイミング:7名 容姿 :5名 その他 :2名 笑顔 元気さ 人懐っこさ ノリの良さ ⑧購入基準 愛嬌 :23名 タイミング:7名 容姿 :5名 その他 :2名 Dビールの銘柄 知り合いかどうか
⑨リピート理由 愛嬌 :12名 その他 :4名 面白さ :3名 タイミング:1名 容姿 :1名 ⑨リピート理由 愛嬌 :12名 その他 :4名 面白さ :3名 タイミング:1名 容姿 :1名 気遣い 挨拶などの礼儀 覚えてくれる
*まとめ 価値共創 愛嬌 面白さ のような多くの票が集まった項目に共通する点 振る舞いの点である 愛嬌 面白さ のような多くの票が集まった項目に共通する点 一緒に観戦客と楽しむことで、関係性を創っている これを創るにあたって必要になってくること 振る舞いの点である 笑顔 元気さ 人懐っこさ ノリなどの愛嬌 気遣い 価値共創
*結論 =経験価値 売り子は、経験価値をあたえる為に価値共創を行い、 関係性を構築している 関係性を構築するまでの行動こそが、売り子の実態で述べたような、 売り子の戦略的行動であった。 ①プラスの気持ち②観察力③タイミング④自分の立ち位置の把握は、関係性を構築するまで に役立つ。 ⑤種まきによる派生は、関係性を構築する際に生きる。 この関係性を構築する行動(愛嬌、盛り上がり、ノリの良さ) こそが、観戦客にとって価値を感じる要因になっていた。 =経験価値