分子科学会の設立について –趣意説明用資料– 2006年4月

Slides:



Advertisements
Similar presentations
学術英語学会 (研究者のための英語) 多分野の参加者を引き入れる 共有するコンセプトは「研究者のための英語」 「英語への関心を共有し,情報交換やサポートを必要 としている多分野の研究者をつなぐ」
Advertisements

林英輔先生と インターネット創世記 後藤滋樹 早稲田大学 林英輔先生メモリアル 2014 年 10 月 17 日.
おおた中学校サポート連絡会(仮) 2016年02月吉日 みその学校サポート事務局 細川 COPYRIGHT 2015 MISONO GAKKOU SUPPORTCOPYRIGHT 2016 OOTA CHUUGAKU SUPPORT RENRAKU-KAI.
これまでの人生で培った経験・スキル・人脈などを活かして、 これからの日本をよりよい社会にするため 行動する「アクティブシニア」が 近年、増えてきました。 しかし、社会の要求とくらべてその数はまだまだです。 そこで、社会のために活躍するシニアの活動を多くの人に知ってもらい、 彼ら自身のモチベーションも高めてもらうという趣旨で.
美術科教育学会 アート&ケア部会 ( 準備会) 群馬大学教授 特定非営利法人 WSD 推進機構理事 茂木 一司.
基礎ゼミ:電子と光と物質 多元物質科学研究所 上田潔・奥西みさき・高桑雄二・虻川匡司・佐藤俊一 大学とは何か? 大学で学ぶとはどういうことか? 大学:人類の遺産としての知識の伝 達 未知のものへの挑戦! 基礎ゼミの特徴:学生が積極的に授業に参加する。 自分で考え、自分で工夫して調べ、教室で発表する。
第34回安全工学シンポジウム, 日本学術会議, 安全知の体系化
[ 今日の予定 ] ○MLとWikiページについて ○合宿日程、テーマ発表 ○ポスターセッションについて ○グループディスカッションについて
Japan Federation of Management related Academies
第14回 テレワーク推進賞 応募申込資料 応募企業・団体 基本情報 名称 所 在 地 代表者氏名 資本金 業種 従業員数 U R L
~ 第6回 XMLコンソーシアムWeek ~ セキュリティ部会活動報告 セキュリティ部会 活動のご紹介
浜松工業会東京支部 第8回活動報告会・懇親会
地質地盤情報協議会案 仮称・地質地盤情報協議会の提案
2004年11月22日 第2分科会 国際競争力のある人材育成.
研修者のための 研修セミナーへ ようこそ
グループ研究1班 第一章 経営戦略とは何か 雨森 彩 大嶋 健夫 小沢 博之.
就職活動について 就職担当 平成28年3月卒業予定学生 平成26年10月1日から平成27年9月31日まで
アジア恊働大学院(AUI)構想 AUI推進機構/設立趣意書
2 博士後のキャリアを考える 人材育成・男女共同参画第9回ミーティング 2007年9月5日(水) 13:00 ~ 15:30
日本学術会議の新しいビジョンと課題 学アカデミア信頼の確立: 21世紀のパラダイム
日本学術会議の新しいビジョンと課題 学アカデミア信頼の確立: 21世紀のパラダイム
地方におけるデータ活用人材の育成について
一般社団法人 大阪府内科医会 ご案内 大阪府内科医会の主な活動内容 ◆ 大阪府内科医会とは・・・・?
九州大学を学問の府に 小 田 垣 孝 学問の府 ・真理を求め、真理に基づいた発言と行動 ・市民全体に対して直接責任を負った発言と行動
審議事項 ポイント会員交流委員会 2003年6月18日 委員長 町田 孝道 理事会資料 2003/6/18 理事会の冒頭にて説明
1.新しい公民連携 『独立採算型PFI』の実現 2.新行政改革大綱 『Try Angles』のスタート 3.ふるさと納税の現況
創設記念シンポジウム 進化計算学会 期日:6月5日(土) 場所:東京工業大学大岡山キャンパス 情報理工学研究科大会議室 JPNSEC
スポーツ経営学 第4回目 スポーツ経営学の特徴.
人間性豊かな人材の養成を通じて、科学技術と人間社会の調和的発展に寄与する
物性研究所の共同利用 — 移転と法人化を経て — 物性研究所の2本柱 (1)先端的研究推進 (2)全国共同利用 共同利用の2原則
 平成23年度 建設部会 活動報告 平成23年12月14日 公益社団法人 日本技術士会 建設部会.
マスタープランWGからの 報告と提案 WG座長 播磨尚朝(神戸大院理).
平成18年度機器・分析技術研究会広島大学開催にあたって
優れた若手研究者の研究提案を 企業との共同研究へ
新しい法人への移行に向けて (社)日本畜産学会 将来検討委員会.
Japan Forum of Nuclear Astrophysics 宇宙核物理連絡協議会
2004年6月3日 第2分科会 国際競争力のある人材育成.
SETAC Asia Pacific 2012 Meeting
日本学術会議の 新しいビジョンと変革 日本学術会議
新学術「宇宙の歴史をつむぐ地下素粒子原子核研究」 2015年度領域研究会@神戸大学 2015年5月16日 岸本康宏
高知大学 理工学部(仮称)案内 (2016年6月 発行予定)
年度出版の著作賞のエントリーを募集します
「国際学会等参加補助企画」 希望者の募集について
大分県「協育」ネットワーク協議会 (資料)*繋がろう!「私たち」*創ろう!「私たちのまち」情報提供者募集中 =大分県『協育』ポータル=
就職活動と大学院進学について 物理科学科就職担当 深沢泰司.
ムンバイ日本人会の法人化について 2016年4月24日 ムンバイ日本人会総会.
優れた若手研究者の研究提案を 企業との共同研究へ
資料6 平成24年度活動報告と平成25年度活動計画案 オープンデータ流通推進コンソーシアム事務局.
経営戦略とマーケティングの基礎知識 中小企業で活用できる! 第21回 【新・横総経営塾】 □ ℡ Fax 参加費 3,000円 ●日程
高知大学 理工学部(仮称)案内 (2016年6月 発行予定)
ATP合成酵素の分子進化と活性制御 久堀 徹 博士 (東京工業大学資源化学研究所附属資源循環研究施設)
新潟大学の取り組み 平成21年度 新潟県地域共同リポジトリ 9,300件
第2回全体会議 2014.2.18-19 名古屋大学東山キャンパス 領域代表:齋藤 理一郎(東北大)
第3回全体会議 2014.8.6-7 東京大学本郷キャンパス 領域代表:齋藤 理一郎(東北大)
Cryogenics Science Center
第12回わかしゃち奨励賞 受賞一覧 基礎研究部門 応用研究部門 ライダー応用向け磁気光学効果を使った薄膜Qスイッチレーザー
若手研究者・学生向けに,最新技術をわかりやすく紹介する講演会 確率的情報処理としての移動体通信技術
「日本信頼性学会LCC研究会 第100回記念講演会」 【日程】 2012年11月17日(土)14:00~17:00 (開場13:30) 【会場】 一般社団法人 日本科学技術連盟 千駄ヶ谷本部ビル 1号館2階A会議室 【開催内容】 第1部:講演会 (14:00~17:00) 14:00~ 開会 LCC研究会の軌跡.
情報通信事業者雇用促進事業(新規) 情報通信産業支援協議会 県 中小企業課 商業G (内線:3550) 支援機関 情報通信事業者 委託事業者
就職活動と大学院進学について 物理科学科就職担当 深沢泰司.
建 設 部 会 活動報告 平成26年12月11日 公益社団法人 日本技術士会 建設部会長  高木 茂知.
平成28年度 佐賀医科大学・佐賀大学医学部 同窓会総会 2016 / 08 /27 佐賀大学医学部看護学科棟1階講義室.
2004年9月9日 第2分科会 国際競争力のある人材育成.
臨床研究委員会において科学性・妥当性の審査
JACICにおけるCALS/ECの推進及びICT導入に係る取り組みについて
新潟大学学術情報部学術情報管理課 山城 光生
研究者情報発信活動推進モデル事業 (科学技術振興機構) 星空案内のガイドさんの資格制度がスタートします
オープンデータ流通推進コンソーシアム 情報流通連携基盤・外部仕様書 (平成24年度版) Call for Comment結果報告
クラブ会長 役割と責務.
第8回北海道産業人材育成企業知事表彰募集 1 目的
Presentation transcript:

分子科学会の設立について –趣意説明用資料– 2006年4月 1

○ 分子科学のゴール ・分子と分子集合体について、これまでに蓄積されてきた 広く深い物理的・化学的知識を継承すること  広く深い物理的・化学的知識を継承すること ・広大な対象物質群が様々な環境下で示す多彩な構造、  反応、物性を、これらの基礎的知識や、新たに展開  される研究成果によって正しく理解すること ・これらの理解を元に、優れた機能の発現と制御、  新たな興味深い性質を示す物質系の創造、生命現象の  分子論的理解を追究すること 2

○ 分子科学を支える組織 分子構造総合討論会 分子科学研究会 討論会(秋) シンポジウム(春) メール配信 (通年) 3 [参加者1,300名、発表件数900件] 分子科学研究会 [会員 650名] 討論会(秋) シンポジウム(春) メール配信 (通年) 3 他に日本化学会、応用物理学会、日本物理学会、 等々 [2005年度]

分子科学会 Japan Society for Molecular Science ○ 分子科学を支える組織 を 統合 分子科学会 Japan Society for Molecular Science 分子科学分野の進展によりよく寄与できる(事業の効率的実施) 対外的プレゼンス向上(⇒ 他分野、社会、国際活動) 共通の長所が維持できる(出入り自由、広い領域をカバー) 4

新しい学会が行なう事業 (1)自由で闊達な雰囲気の研究討論会 (2)特定の主題を深く掘り下げる研究シンポジウム (3)研究集会や人事の速報情報提供     電子メールを用いた分子科学分野の各種情報提供を     速報として流します。 (4)種々の表彰制度     これまでの若手研究奨励賞に加えて、(a)学会賞(仮称)、     (b)学生を主な対象とする優秀発表賞(仮称)、の授与を行ないます。 (5)研究成果や諸情報の迅速な流布に資する文書の発行     年複数回のWebジャーナルを発行して、諸種の連絡、案内、会合     における招待講演者の解説記事、受賞者の総説記事などを     電子媒体で提供します。 (6)若手の育成や交流促進 (7)関連分野における国際交流の促進 5

これまでの経緯 6 6月 分子科学シンポジウム(岡崎) 9月 分子構造総合討論会(東京) 参加者に対する説明会 2004年 9月 分子構造総合討論会(広島) 9月 分子科学研究会委員会     新組織発足の可能性検討を申し入れ 9月 分子構造総合討論会運営委員会 作業部会発足 承認 (名称:統合検討委員会) 2005年 4月 統合検討委員会(第1回)     分子構造総合討論会と分子科学研究会の歴史的経緯 確認     統合の動機づけ、統合のメリット・デメリット、事業の具体像 6月 分子科学シンポジウム(岡崎) 6月 分子科学研究会委員会      統合に向けての検討を委員一同が了承 8月 分子構造総合討論会運営委員会 新学会設立を念頭に研究会と協力して新組織をつくることに合意          9月      分子科学研究会会員、分子構造総合討論会の参加者へ、統合に関する情報提供と意見募集案内          9月      統合検討委員会(第2回)       新組織名称、設立検討委員会発足 9月 分子科学研究会委員会      統合に向けての検討を委員一同が了承 9月 分子構造総合討論会運営委員会 新学会設立を念頭に研究会と協力して新組織をつくることに合意 9月 分子構造総合討論会(東京)   参加者に対する説明会          10月 設立検討委員会 (第1回)      予算・事業内容・会員資格・会費および 11月 設立検討委員会 (第2回)           討論会登壇条件・定款案 の検討          12月 設立検討委員会 (第3回)          12月     分子科学研究会会員へ、学会設立検討状況の報告と意見募集案内 2006年 1月      分子構造総合討論会の参加者へ、学会設立検討状況の報告と意見募集案内          1月 設立検討委員会 (第4回)      予算・事業内容・会員資格・会費および                            討論会登壇条件・定款案 の検討 2月 分子科学研究会委員会      設立検討委員会中間報告の確認          3月 分子構造総合討論会運営委員会 設立検討委員会中間報告の確認          4月 設立検討委員会(第5回)      設立趣意書(案)の作成、発起人募集活動の確認 6

これからの予定 7 2006年 秋頃 分子科学会設立( Japan Society for Molecular Science ) 2006年    4月-6月 分子科学会の設立趣意の説明、広報と賛同者の募集          4月 設立検討委員会(第5回) 予算・事業内容・会員資格・会費および                                  討論会登壇条件・定款案 の検討   6月  分子科学シンポジウム(岡崎)  9月  分子構造総合討論会(静岡) 2006年 秋頃 分子科学会設立( Japan Society for Molecular Science ) 7

分子科学会に関するQ & A 8 (Q1) 秋季討論会での登壇条件は?     会員であることを求めず、会員以外でも自由に登壇できるようにします。 (Q2) 会費と討論会登録料は、どのようになるのですか?  (A2) 討論会にも従来どおりの参加者を得ながら、会員としてその活動を知って     頂きたいとの思いから、設立時は、会費と討論会登録料の合計金額が、こ     れまでの分子構造総合討論会と同額程度になるようにします。また、非会員     の討論会登録料は正会員の合計金額と同額にします。      (たとえば、正会員では会費2000円+討論会登録料6000円の8000円とするとき、       非会員は討論会登録料8000円とするということです。) (Q3) 学生会員の取り扱いは?  (A3)会費と討論会登録料の合計金額が、これまでの分子構造総合討論会と同     額になるようにし、非学生会員の討論会登録料は学生会員の合計金額と     同額程度にします。設立後も学生会員の優遇を継続するように努力します。     (たとえば、学生会員では会費1000円+討論会登録料3000円の4000円とするとき、      非学生会員は討論会登録料4000円とするということです。)       尚、御参考までに、2005年度分子構造総合討論会の当日登録料は、       一般8000円、学生4000円で、設立後も事前割引制度も維持します。 8

9 ☆ 分子構造総合討論会 ☆ 分子科学研究会 www2.tky.3web.ne.jp/~bkinfo/ 歴史 分子科学の分野を総体として討議することの重要性から、それまで別々に行われていた3つの討論会(構造化学討論会、電子状態討論会、赤外ラマン討論会)が統合され、 1964年に本討論会がスタートしました。現在では、毎年約1100名の参加を得て約850件の研究発表が行なわれます。 活動 発表される研究の主題は分子構造や反応論、種々の分光法や回折法などの実験手法、クラスターや液体・溶液、分子性固体、高分子・液晶・生体関連物質などの性質ならびに機能、さらには表面科学等におよび広い対象物質や現象の実験的・理論的扱いを含みます。2002年には分子構造総合討論会神戸賞、2003年からは分子科学奨励賞を実施して優れた若手を励まし、世に送り出しています。 [2005年現在: 参加登録費一般 ¥8000] ☆ 分子科学研究会 www.ric.hi-ho.ne.jp/bunshi/ 歴史 分子科学の研究を討論会以外の形で振興するために、1960年代終わりから分子科学研究会が有志によって設立されました。分子科学研究所設立(1975年)を推進する中心的役割を果たして以来、現在まで、研究所に対して、学会等連絡会議構成員の推薦するなどの協力を行なっています。 活動 分子科学研究会は、電子媒体を用いたサーキュラーの発行、シンポジウム・講演会などの開催、「分子科学若手の会(分子科学研究会と同時期に発足)」の支援などの活動を展開し、分子科学のコミュニティー活動に大きく貢献しています。「分子科学若手の会」は「分子科学夏の学校」を開催し、現在に至るまで、大学院生や若手の研究者育成の場として重要な役割を果たしています。 [2005年現在: 会員数約650名、年会費¥2000] 9