挨拶 飛行機からの景色は雄大で感動 招待していただいたことに感謝 日本での30年の化学物質調査・研究の経験をお話したい

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沿道植物中のEROD活性による 大気汚染のバイオモニタリング ー研究の概略ー.
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挨拶 飛行機からの景色は雄大で感動 招待していただいたことに感謝 日本での30年の化学物質調査・研究の経験をお話したい 皆さんのお役に立てばたいへんうれしい 中国語が話せないので 時間に限りがある    今日の講演だけではなく、今後とも情報交換をしましょう インターネットを活用した情報共有の試みと経験   (個人のwebサーバー、メーリングリスト)

POPs問題 1960’s DDT (Rachel Carson) 沈黙の春 孵らない卵 1970’s PCB   (Sören Jensen)     農薬分析の妨害物質 1980’s  Dioxin (Christoffer Rappe)   ベトナム/セベソ  1990’s PBDE (Koidu Norén)      臭素系難燃剤 1990’s OH-PCB (Ake Bergman)     PCB代謝物 2000’s PFOS (3M, John Giesy)     フッ素系POPs

POPs 研究の目的 環境挙動、分布、製品使用、減少/増加傾向把握 濃度レベル 規制・基準 (EU 食品, 排出基準) 毒性 存在/非存在の程度 環境挙動、分布、製品使用、減少/増加傾向把握 濃度レベル 規制・基準 (EU 食品, 排出基準) 毒性 – 環境リスク/健康リスク (IARC, WHO, WWF) 同族体/異性体パターン 起源推定、発生源同定、生成/分解機構

日摂取量(TEQ)の低減傾向 発生源の減少 燃焼 塩素化過程 製品

異性体分析の必要性 機器分析 or バイオアッセイ 発生源同定 isomer 分解・生成機構解明 isomer 排出基準  isomer/TEQ 暴露評価  isomer/TEQ 疫学調査  TEQ 生物学的エンドポイント TEQ

「化学物質と環境」総集編 DVD版 (1974-2001 調査結果) 環境省 環境保健部

POPs研究とDIOXIN 国際シンポジウム The first meeting on "Chlorinated Dioxins and Related Compounds” was held at Rome, Italy, 1980. 2,3,7,8-TCDD : numerous industrial accidents,   - Agent Orange in Vietnam.   - Explosion in the ICMESA plant in Seveso, Italy, (i) Analytical Methodology, (ii) Environmental Fate and Levels, (iii) Incineration Story, (iv) Biochemical Toxicology and Metabolism, (v) Animal Toxicology, (vi) Observations in Man.

DIOXIN International Symposium 6th Fukuoka Japan (1986) : Dioxin level in Air 10th Bayreuth Germany (1990) : Dioxin level in Air 14th Kyoto Japan (1994) : PCN formation in waste incineration 1995-1999 (Great Earthquake) 20th Monterey USA (2000) : Mono-Tri CDD/F, PCB, PCN, Dioxin 21th Gyeongju Korea (2001) : Mono-Tri CDD/F 22th Barcelona Spain (2002) : Mono-Tri CDD/F, PCB in milk 23th Boston USA (2003) : PBrDD/F 24th Berlin Germany (2004) : POPs in Japan 25th Toronto Canada (2005) : PBrDD/F 25th International Symposium on Halogenated Environmental Organic Pollutants and POPs (August 21-26, 2005 Toronto Canada)

Tracer:Enantiomer Ratio 起源推定 Tracer:Enantiomer Ratio cis-chlordane 生物分解は選択的 cis- : (-)が減少 物理化学過程(蒸発・など)は非選択的 過去の汚染と新規の汚染を区別しうる。

Enantiomer of cis-chlordane