未来の夢に向かって ロータリー財団の未来の夢計画の準備 を しっかりと進めて行きましょう! 未来の夢に向かって ロータリー財団の未来の夢計画の準備 を しっかりと進めて行きましょう! RI第2740地区 未来の夢計画研修会 2012年4月7日(土) RI第2750地区 ロータリー財団委員会 副委員長 髙橋 茂樹
2017年に創立100年を迎えるロータリー財団は、今、新しく生まれ変わろうとしています。 2013-14年度から ロータリー財団は大きく変わります。 2017年に創立100年を迎えるロータリー財団は、今、新しく生まれ変わろうとしています。 それが、 「ロータリー財団の未来の夢計画」 です。
未来の夢計画は、ロータリー創立100周年の年に準備が始まりました。 ロータリー財団では、初めて補助金システムを中心に、 プログラムと運営等の大幅な改正を行います。それが、 「ロータリー財団の未来の夢計画」です。 すでに管理委員会やRI理事会で承認をされ、2013- 14年度より完全に新しい補助金システムに移行します。 その為の試験的プログラムとして、全世界から100地区 が選ばれ、パイロット地区として2010-11年度より3年 間の試験的プログラムがスタートしました。(日本からは、 6地区が選ばれました。)
新しい補助金のシステムは、 なぜ必要になったのでしょう? 1.マッチング・グラントの急激な増加 1965年~2000年:10,000 件のマッチング・グラント 2000年~2004年: 10,000件のマッチング・グラント 2.未来の夢計画を決める時点で14あったロータリー財団のプログラムが多すぎ ること 1)ポリオ・プラス 2)ロータリー平和および紛争解決研究 3)研修のための国際親善奨学金 4)マルチ・イヤー国際親善奨学金 5)1学年度国際親善奨学金 6)大学教員のためのロータリー補助金 7)財団奨学生地域セミナー助成金 8)地区補助金 9)マッチング・グラント 10)3-H補助金 11)低所得国のための奨学金共同基金 12)ボランティア奉仕活動補助金 13)研究グループ交換 14)災害復興 3.多数の小額補助金の取り扱いは経費上効率が良くないこと 4. 2000-05年度補助金の大半は、緊急な問題に取り組んだが、持続的な 成果をもたらすものではなかったこと
未来の夢計画が始まると どうなるのでしょう? 寄付は? シェアシステムは? DDF(地区財団活動資金)は? 補助金は? ロータリー財団のプログラムは?
地区委員会のモデルプラン ロータリー財団委員会 補助金委員会 新地区補助金チーム グローバル補助金チーム 資金推進委員会 奨学・(VTT)・学友委員会 ポリオ・プラス委員会 ロータリー平和フェローシップ委員会 ポリオ・プラス委員会とロータリー平和フェローシップ委員会は、独立した委員会が望ましいことですが、地区の取り組み方によっては、ロータリー財団委員会として活動することも一つの方法です。VTTは、単独の委員会として設置することも考えられます。
皆様からのロータリー財団への 寄付は変わりません。 年次寄付 恒久基金 使途指定寄付 1,000ドル以上の寄付者をポール・ハリス・フェローと言います。3年間利殖に回し、その運用益を運営費等にあてます。 3年後に全額プロジェクトに使われます。 年次寄付 1,000ドル以上の寄付者をベネファクターと言います。 基金として積み上げ、元金には手をつけずにその運用益のみを使用します。 恒久基金 ポリオ・プラスへの寄付等の使い方を指定した寄付が該当します。 使途指定寄付
シェア・システムによる 年次寄付の配分も変わりません。 DDF(District Designated Fund) 地区財団活動資金 WF(World Fund) 国際財団活動資金 50:50 シェア グローバル補助金(GG) パッケージ・グラント 他 新地区補助金(DG) グローバル補助金(GG) ロータリー平和センターへの寄付 ポリオ・プラスへの寄付 他 年次寄付は、この2つの活動資金にシュアされ、寄付年度の3年後にいろいろなプロジェクトに使われます。 世界中のロータリークラブで使われています。 地区内のロータリークラブで使われています。 すべての寄付が、世界中で使われています。
シェアシステムを もう一度良く理解しましょう! 高城年度 寄付年度 1年目 確定年度 高原年度 寄付年度 2年目 計画年度 1年目 確定年度 岩永年度 寄付年度 3年目 実行年度 2年目 計画年度 1年目 確定年度 福元年度 寄付年度 3年目 実行年度 2年目 計画年度 1年目 確定年度 塩澤年度 寄付年度 3年目 実行年度 2年目 計画年度 1年目 確定年度 2014-15年度
計画年度をどのように対応するかを決める必要があります。 シェアシステムの各年度の意味がより明確になることによって、年度の概念が今まで以上に薄れていきます。 今までも奨学生の選考やGSEの実施等、年度を越えて行ってきたものは、たくさんあります。 地区、並びにクラブでは、今後、プロジェクトを行なう際の計画年度をどのように対応していくかが問題になります。(現エンドが行なうのか、早めに次年度が動き出すのか・・・。)
具体的には、これまでと補助金の 内容が代わります。 ここで、新しい補助金について、ちょっと簡単にご紹介をしましょう。 DDFとWFのシェアは今まで通り50:50で変わりはありませんが、 DDFの中身が次の2つの補助金に分かれます。 1. 新地区補助金<DG>(シェアされたDDFの最大で50%) 1)世界中のどの国でも使うことができます。 2)グローバル補助金の対象となる6つの重点分野を除く プロジェクトに使用できます。 3)地区の裁量で補助金額等を決めることができます。 2. グローバル補助金<GG>(シェアされたDDFの最小で 50%+前年度からの繰越金等) 1)6つの重点分野が対象になります。 2)WFからのマッチングが受けられます。 3)従来通り、ロータリー財団で管理されます。
グローバル補助金の 6つの重点分野とは? 平和と紛争予防/紛争解決 疾病予防と治療 水と衛生設備 母子の保健 基本的教育と識字率向上 経済と地域社会の発展
もう少し正確に図解をすると こうなります。 3年前の年次寄付の50%+恒久基金の運用益の一部+前年度からの繰越金 DDF(地区財団活動資金) DG (新地区補助金) GG グル―バル補助金 プロジェクト ポリオ・プラス シェアされたDDFの最大で50% =3年前の年次寄付の最大で25% DDFより新地区補助金、ポリオ・プラスや平和センターへの寄付を除いた金額 ロータリー平和センター
新地区補助金はこうなります。 新地区補助金(District Grant:DG)は、シェアされたDDFの最大で50%です。例えば、3年前の年次寄付額が50万ドルだとすると、新地区補助金の額は、125,000ドルとなります。 DGの申請は、地区として1本にまとめて前年度末にTRFに提出しなけ ればなりませんので、クラブからは前年度の2月~5月を目途にプロ ジェクトを申請していただくことになります。 地区の補助金委員会でチェックをし、まとめて一覧表を作成し、TRFに 一括して申請します。(地区からのDGの申請は1回のみです。) DGの予算額には限度がありますので、予算額に達した時点で、締め 切りとなります。(先着順で受付となります。) 補助金の支給額は、その年度によって一定の基準が設けられますの で、事前に各クラブにお伝えします。 補助金の支給は、9月前後にTRFより一括して地区に振り込まれてきま すので、その後に各クラブが指定した銀行口座に振り込むことになりま す。 報告書は、今まで通り5月末日までにプロジェクトを完了し、遅くとも6 月中に提出していただきます。
グローバル補助金はこうなります。 グローバル補助金(Global Grant:GG)は、3年前の年次寄付の25%+ 恒久基金の運用益+前年度からの繰越金からポリオ・プラスやロータ リー平和センターへの寄付を引いた金額となります。 グローバル補助金は、6つの重点分野に属するプロジェクトであること、 また、持続的で測定可能なプロジェクトであることが大前提となります。 グローバル補助金を申請する際には、その前に提案書を提出しなけ ればなりません。提出に際しては、必ず地区の補助金委員会を通して いただきます。提案書が了承され、その後に申請書を提出します。 クラブがプライマリーとなって同時に行なうことができるグローバル補 助金を使ったプロジェクトの件数は、10件までです。 グローバル補助金は、地区からの補助金を加えて、従来のマッチン グ・グラントのようにWFからの補助金が付くものです。 グローバル補助金のWFからの補助金の最低額が15,000ドルとなっ ていますので、今までのマッチング・グラントと比較して、大き目なプロ ジェクトを行なうことになります。最低3万ドル以上になります。 (クラブ拠出金に対しては、1:0.5、DDFに対しては、1:1) グローバル補助金を利用した場合は、年度を跨いでもOKですが、1年 ごとに中間報告書を提出しなければなりません。
今までの他のプログラムは どうなるのか? ロータリー平和フェローシップとポリオ・プラスは、今まで通り、独立したプログラムとして継続されます。この場合、両プログラムへの拠出金は、DDFから拠出されます。 国際親善奨学金は無くなり、新たに地区独自で取り決め た新地区補助金を充てた奨学金制度とグローバル補助 金を充てた奨学金制度を行なうことになります。 GSE(研究グループ交換)は無くなり、新たにVTT(職業 訓練チーム)が始まります。この場合、6つの重点分野 に属するか否かでDGかGGのどちらかが使われます。 今までと大きく異なる点は、お金の出所がDG (新地区 補助金)とGG(グローバル補助金)の2つに集約されるこ とです。
クラブが準備をしなければならないこと MOUを地区と取り交わします。 MOUとは、Memorandum of Understandingのことで覚書のことです。この覚書を地区と取り交わして参加資格を取得していませんと、ロータリー財団のプログラムを行なうことができません。いつプログラムに参加しても良いように、クラブは必ず地区とこのMOUを取り交わしてください。 MOUを取り交わす条件がいくつかありますので、クラブは事前にこの準備をしておく必要があります。地区よりMOU取り交わしの案内が届きましたら、クラブの覚書に同意し、署名をし、必ずMOUを取り交わすようにお願いします。 尚、クラブ会長エレクト、またはクラブが任命した代表者が、補助金管理および参加資格に関する研修会に参加することが義務付けられています。 補助金の申請の時期が代わりますので、早めに補助金を使うプロジェクトを立案する必要があります。 新地区補助金は、未来の夢計画では、前年度後半に地区補助金の受付を行なうことになっています。理想的な応募期間は、2月~5月頃までが好ましいと思われます。この応募期間は、地区で定めます。 今までのマッチング・グラントを大きくしたものにグル―バル補助金を充てることができます。こちらの補助金は、原則として1年間を通して申請をすることができますが、その内容によっては申請時期を十分に注意する必要があります。尚、このグローバル補助金を申請する際には、申請書を提出する前に提案書を提出しなければなりません。この提案書も申請書も未来の夢計画では、オンラインで行なうことになります。
クラブが準備をしなければならないこと 奨学生を派遣する際には、新地区補助金かグローバル補助金を適応することになります。この方法は、地区で決定します。但し、新地区補助金を利用する場合は、一般のプロジェクトと同様に決められた申請期間内に申請をする必要があります。グル―バル補助金を利用した奨学生の場合は、提案書を作成する前にホストクラブとカウンセラーを探すことになりますので、地区とよく協議をする必要があります。 VTTを行なう場合も新地区補助金化グローバル補助金を利用することになります。 グローバル補助金を使ったプロジェクトを行なう場合、MOUにも記載されている通り、クラブは、グローバル補助金専用の銀行口座を維持しなければなりません。グローバル補助金を利用するプロジェクトを立案する際には、事前にこの専用口座を開設しておいてください。また、提案書を提出するまでに相手国側のプライマリーコンタクトを決定する必要があります。更に、申請書を提出する際には、地区ガバナーとロータリー財団委員長の承認が必要になりますので、あらかじめ決められた方法で地区ロータリー財団委員会に報告、承認を受ける必要があります。 上記の2.で挙げましたように、新地区補助金の申請時期が早まりますので、クラブの社会奉仕委員長、国際奉仕委員長、そしてロータリー財団委員長など、ロータリー財団の補助金を利用するプロジェクトを行なううえで、重要なポストの方の任命を早める必要があるかと思います。会長エレクト、幹事エレクトの皆様は、この点をよくご理解いただき、早めの準備をよろしくお願いします。
地区が準備をしなければならないこと クラブの参加資格を授与するためのMOUをクラブと取り交わすとともに、地区はロータリー財団(TRF)とMOUを取り交わします。そのために、地区では次のことを行なわなければなりません。 1)ロータリー財団資金のみに使う財団専用の地区口座を持ちます。 2)財務管理計画を立てます。 3)監査や第三者による財務評価に備えて、いつでも対応できる体制を作ります。書類 の原本の 保管は少なくとも5年間の保管が義務付けられます。 4)地区ロータリー財団監査委員会を設置します。 5)監査委員会は、地区内の3名のロータリアンから構成され、これらのロータリアンは 財務に詳しい第三者(プロジェクトにかかわっていない人物)で、地区内の異なった クラブから任命されます。また、1名は現役の地区役員であること、1名は元地区ガ バナーであることが義務付けられています。また、委員の1名は会計あるいは監査 の専門職の経歴を持っていることも義務付けられています。この監査委員会では、 財団管理計画に従って、地区の財務管理計画とその実施状況を毎年評価します。 補助金委員会では、前述のとおり2月1日から5月末日までの4か月間に新地区補助金 の受付を行ない、順次承認をしていきますし、また、グローバル補助金の提案書の提出、 そのための地区DDFからのグローバル補助金の承認、更にはグローバル補助金の申 請書の提出等も早期に進める必要がありますので、そのための準備として各クラブへ の広報の徹底と受付・承認までの体制作りを行ない、クラブからの申請に対応していき ます。また、後述の奨学生の取り扱いも絡んできますので、奨学委員会も早めに始動す ることになります。 奨学委員会は、グローバル補助金を利用した奨学生のために、ホストクラブとカウンセラーを探し、依頼をすることになりますので、その体制を整えておく必要があります。
その他の注意事項 クラブは、同時に10件のプロジェクトのプライマリーになることができます。プライマリーになっているプロジェクトがファイルクローズとなれば、新たに次のグローバル補助金を利用したプロジェクトをスタートさせることができます。 他地区のクラブが行なっているプロジェクトに共同提唱者となって資金協力をする形で参加する場合は、プライマリーには該当しませんので、10件にはカウントされません。 グローバル補助金のWF(World Fund=国際財団活動資金)からの最低補助金額は、15,000ドルとなります。6つの重点分野に該当するプロジェクトであっても、WFからの補助金額がこの最低限度額に達しない場合は、グローバル補助金の対象にはなりません。 この場合は、新地区補助金の取り扱いになりますが、新地区補助金ではWFからの補助金は上乗せされませんので資金構成を良く検討する必要があります。また、申請時期も早めに限定されていますので、早期の申請が必要となります。 グローバル補助金の提案書の提出、申請書の提出等は、すべてクラブが直接オンラインで行なうことになります。 前述のとおり、地区でも各クラブの申請を把握しておく必要がありますので、DDFの申請書は必ず補助金委員会に出していただきますが、それ以外の提案書、申請書、最終報告書のコピーも必ず補助金委員会まで提出してもらう必要があります。いかにこういった資料を整理して保管していくかも検討をしておかなければなりません。
RI第2750地区のスケジュール
スムーズに移行していくためには・・・。 未来の夢計画は2013-14年度から実行されます。 2750地区では、未来の夢計画に特化したセミナーの開 催やハンドブックを製作しています。 グループ毎の研修会や、クラブでの勉強会、卓話等もご 要望に合わせて行なう必要があります。 2012-13年度の後半には、2013-14年度のDGや GGの受付を開始しますので、クラブではプロジェクトの企 画とともに、クラブ内では2012-13年度と2013-14 年度のどちらの年度の委員会が担当するか等を早く決 定しておく必要がありますので、クラブへの周知徹底が 最重要課題です。 ロータリー財団のシェアシステムをもう一度理解していた だき、ロータリー財団が決して単年度で行なわれるもの ではないことを理解してもらう必要があります。
未来の夢計画によってロータリー財団は、私たち全て のクラブのための財団になります。今までのように 財団独自のプログラムを消化すれば良いプログラム から大きく変化します。 つまりロータリアンの為の財団に変わります。プログラ ムも各クラブのロータリアン自らが創造し、かつ自らが 活動するものに変わると言っても良いかと思います。 ロータリー財団の補助金を活用し、より充実したプロ ジェクトを行うために、いろいろな方法を考え、計画・ 実行して行きましょう! 未来の夢計画移行まであと1年3か月です。
ロータリー財団の知識を深めることによって、 未来の夢計画を徹底的に理解し、 ロータリー財団の知識を深めることによって、 未来の夢計画の準備をしっかりと 進めて行きましょう! ありがとうございました。