緩和ケアチームの立ち上げ ー緩和ケア医の立場からー

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1 STAS-J 導入プロセスと 看護師への影響 宮城千秋(沖縄県立精和病院) 神里みどり(沖縄県立看護 大学)
富山県済生会高岡病院 緩和ケアチーム 田辺 公一、大浦 冬裕、竹内 都子、北澤 英徳、宝田 佐己子、黒田 しのぶ、村杉 桂子、霜 知浩、新敷 吉成、棚田 安子、村上 望.
MSW の役割について 広島大学病院 薬剤部 藤田啓子. MSW の仕事とは? ・主に医療機関や老人保健施設、在宅介護支援センター等 に勤務し、医師・看護婦・理学療法士などと共に、 医療チームの一員として、患者さんとその家族への相談 やさまざまな援助を行っています。 ・社会福祉の専門家として、患者さんに関わる経済的、
 研修期間 3 年間. 症例は豊富!  救急搬入件数 4855 台 / 年  重症患者数 2963 人 / 年  ドクターヘリの受入 169 人  外来受診件数 人 / 年 年々、増加傾向です!
僕らの病院を 僕らの手で盛り上げていこう!
「ICT在宅医療・介護システム」プログラム 開発等役務費一般競争入札のご案内 ー総務省「地域ICT利活用連携事業」を受託ー
アンケート① 病院組織.
1.医療機関とその役割 2.医療サービスの活用
平成26年度 診療報酬改定への要望 (精神科専門領域) 【資料】
ホスピス外来における STAS-Jを活用した看護の実際
第3回はままつCDE研究会 アンケート集計結果
がんと就労 資料1 山内班計画 がん診療連携拠点病院等 【課題】 【課題】 就労や職場の現状、法律に関する知識なし
NPO法人 日本ホスピス・在宅ケア研究会 がん患者さんへのピアサポーター養成講座
共催 : がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン ・ 帝京がんセンター ・ 塩野義製薬株式会社
平成25年6月7日(金) 医療保健政策区市町村包括補助事業 台東区 口腔ケア連携推進事業 台東区健康部健康課.
愛知県統一がん地域連携パス プロジェクト ~がんの地域連携確立にむけて~
見学日程 : 平成18年7月6日(木曜日) 午後2時~4時00分 報告者 : C組 (学籍番号061274) 深作崇史
勇美記念財団助成研究研修会・石川県地域緩和ケア研究会共催 PCAポンプを利用した退院支援と在宅緩和ケア研修 ~医師・薬剤師編~
第7回 岐阜在宅ホスピス研究会 ご出席 御施設名 計 名 ご欠席 御名前 日 時 : 平成24年8月18日(土) 14:30~18:00
PROGRAM 情報提供 15:00 ~ 15:20 塩野義製薬株式会社 オープニングリマークス 畠山医院  畠山 重秋 先生
在宅褥瘡予防管理士(日本褥瘡学会認定)の更新に必要な
~化学療法レジメン情報を患者指導に活かすために~
治療法は主に手術、薬物療法、放射線治療があります。
地域医療.
がんの家族教室  第3回 緩和ケアには何が出来るのか? 愛知県がんセンター中央病院 緩和ケアセンター 下山 理史(医師) 松崎 雅英(薬剤師)
アンケート② 病棟体制.
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重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 3 支援体制整備④ 資源開拓・創出方法
在宅ホスピスケア実施におけるSTAS-Jの有用性
肝がん連携パス 大阪府立成人病センター 大阪府がん診療連携協議会 ~ 0~.
【チーム及び必要に応じて、対象者情報に詳しい者】
第6章 ホスピス・在宅ケアについて何を知っておくべきか?
自治医科大学附属 さいたま医療センター 救急部 2014年8月 八坂 剛一.
独立行政法人国立病院機構 舞鶴医療センター認知症疾患医療センター 川島 佳苗
YMCA訪問看護ステーション・ピース 第2回 小児研修会のご案内
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(5)地域で活躍する薬剤師 《地域医療・地域福祉》 LS 到達目標(SBOs) 学習方法 P503
保 健 医 療 連 携 室  北海道立江差病院では、患者さまやご家族の皆様に、より良い医療・看護を効率的に提供できるように、地域における医療、介護福祉施設、関係機関と連携し、各機関・施設の機能と役割を最大限に発揮できるように、調整していくための窓口です。 ○ 診察療予約受付の流れ 報告書 □ 保健医療連携室 
【チーム員及び必要に応じて、対象者情報に詳しい者】
2015年症例報告 地域がん診療連携拠点病院 水戸医療センター
伊藤大樹 あおばクリニック 福岡東在宅ケアネットワーク
「“人生の最終段階における医療” の決定プロセスに関するガイドライン」
私のカルテ 前立腺がん小線源療法治療後 愛媛県がん診療連携協議会 がん診療連携拠点病院 四国がんセンター お名前:
トータス往診クリニック 国立がん研究センター東病院 血液腫瘍科 大橋 晃太
がん患者の家族看護 急性期にあるがん患者家族の看護を考える 先端侵襲緩和ケア看護学 森本 紗磨美
問合せ先:国立がん研究センター中央病院緩和ケアチーム
【「患者のための薬局ビジョン」における薬剤師・薬局の機能概要】
労働と看護の質向上のためのデータベース事業
主催 宮崎がんのリハビリテーション研修会実行委員会 後援 宮崎県看護協会・宮崎県理学療法士会・ 宮崎県作業療法士会・宮崎県言語聴覚士会
PEACE Palliative care Emphasis program on symptom management and Assessment for Continuous medical Education 1.
2015年症例報告 地域がん診療連携拠点病院 水戸医療センター
資料②-1 資料3 在宅医療を支える   後方支援体制について 地方独立行政法人 りんくう総合医療センター 地域医療連携室長  中西 賢.
緩和ケアチーム介入患者の STAS-Jによる評価 -外来化学療法室での取り組みと今後の課題-
筑波メディカルセンター病院 緩和ケア病棟 佐々木智美
オフィス藤田 グループホーム燦々(さんさん) 看護師 介護支援専門員 古城順子
外来化学療法室におけるSTAS‐Jの活用と今後の課題
(訪問看護ステーション協会、教育ステーション等にて実施)
表1.入院医療から在宅療養への移行期での評価
緩和ケア研修会 ◆「在宅緩和ケアネットワークの構築 ~長崎での取り組み~」 NPO法人長崎在宅Dr.ネット 副理事長 白髭 豊 先生
STAS-J症状版の作成と 評価者間信頼性の検討
緩和ケアチームの立ち上げ (精神科医として)
STAS導入を試みての 経過報告と今後の課題
在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
入退院時の多職種連携 医療機関の立場から 安佐北区介護支援専門員連絡協議会 定例研修会 2019年1月16日(水)
ケアセンターいぶきの今後、 伝えたいこと 地域包括ケアセンターいぶき  畑野 秀樹.
在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
私のカルテ 発熱性好中球減少に対する予防的G-CSF製剤使用のための地域連携パス(通称:G連携)
Presentation transcript:

緩和ケアチームの立ち上げ ー緩和ケア医の立場からー                 筑波大学 木澤義之                      20071014

緩和ケアセンターの構成 センター長:精神科医師 医師:緩和医療専従1名、専任1名 看護師:病棟2名、外来化学療法室1名  以上がコアメンバー、そのほか リンクナース:各病棟1名 その他の診療科の医師、看護師、薬剤師

★ ★

緩和ケアチームの業務 院内コンサルテーション 外来コンサルテーション(オン・デマンド) レジデントレクチャー 身体・精神症状緩和 コミュニケーション支援 療養の場の調整(在宅、緩和ケア病棟など) 終末期ケア 外来コンサルテーション(オン・デマンド) レジデントレクチャー 診療所、訪問看護ステーションとの連絡会議 近隣の緩和ケア病棟との合同カンファレンス

緩和ケアチームコンサルテーション方法(病棟)

毎週月曜日午後:外来化学療法室 医療福祉センターとのミーティング 緩和ケアチームコンサルテーション方法(外来)         *総合外来日(火曜日午前)以外でもお気軽にご連絡下さい         *緩和ケアチームの外来での活動   毎週月曜日午後:外来化学療法室 医療福祉センターとのミーティング           毎週金曜日(11:00~12:30 外来化学療法室)                        患者ケアに関してスタッフの支援

チーム内の役割分担 基本的に、全員で回診、外来を行って常にコミュニケーションをとる(情報を共有する) リンパ浮腫のケアは認定看護師が主として担当 看護ケアに関しては基本的に看護師から、医学的なことは医師から推奨を行う 困ったときはポジションパワーを使うことも

プライマリチームとの役割分担 病棟では、直接ケアや処方、検査オーダー、面談等は基本的に行わず、コンサルタントとしての役割に徹する 主治医が多忙なとき、緊急を要するとき等は主治医と電話等で相談して、直接介入をする 外来では直接ケアや面談等を行うが、大きな方針の変更の際は必ず主治医に相談 推奨は必ず担当医に(下の先生に!!)

チームの特徴 外来ケースが3分の1以上を占める 化学療法併用患者が約70% 近隣の緩和ケア病棟(筑波メディカルセンター病院、つくばセントラル病院と緊密な連携を図っているーデータベースの共用) チームが和気あいあい   (自分が思っているだけ?)

チーム立ち上げ時期の工夫 パンフレット、ポスター 医局会での説明 認定看護師ががんを取り扱う病棟に1-2週間ずつメンバーとして働き、啓発普及を行うとともにニードを把握 リンクナースを各病棟に作り、学習会を実施 営業活動:コンサルテーションがなくても定期的に病棟訪問

その他 精神的ニードへの対応 カンファレンスの仕方の工夫 緩和担当医がほとんど対応し、対応が困難な場合は専任精神担当医師(センター長)にコンサルテーション カンファレンスの仕方の工夫 なるべく複数で対応を行い、常に情報共有を心がける。特に外来では単独対応が多くなるため、少しの時間でも一緒に患者さんを見るような工夫

使用しているツール 緩和医療データセット:返信ツール、紹介ツール、他の施設との情報共有ツールとして利用 紹介ツール:院内コンサルテーション用紙 患者・家族用パンフレット

データセット電子版

コンサルテーション件数

新患患者数と依頼場所 H18年度 新規依頼患者数 203人

依頼診療科 件

入院初診時依頼項目(依頼項目の重複あり) H17年度 N=138 H18年度 N=117

外来初診時依頼項目(依頼項目の重複あり) H17年度 N=29 H18年度 N=58

入院身体症状内訳(依頼項目の重複あり) H17年度 H18年度

入院精神症状内訳(依頼項目の重複あり) H17年度 H18年度

初回導入時PSの変化 入院    外来 

課題:地域 地域格差を少なくするための対策 ・地域緩和ケアカンファレンスの開催 地域医療資源の実状の把握  ・地域緩和ケアカンファレンスの開催    地域医療資源の実状の把握    提供できる緩和医療の底上げのための教育  ・院外コンサルテーションシステムの検討 バックアップ病院、在宅部門との連絡方法の統一化 情報共有システムの構築 地域の緩和ケア病床の有効活用に向けた調整