OpLev用レーザー源の動作チェック マニュアル

Slides:



Advertisements
Similar presentations
コーディングとデータ入力 1. データ入力の手順 2. データ・クリーニングの方法 3. データの送付 1.
Advertisements

PBLテーマタイトル未定 テーマ2 グループC タイトル何にしましょう? グループCメンバ ※五十音順 安部 俊行 東北電機製造株式会社
JASMINE レーザー干渉計型高精度角度・長さ変動モニターの研究開発 計画のための
低温レーザー干渉計CLIOへのWFSの導入
ASP入門 - Windows 2000 Server 活用 -.
PROCESS 14:一般情報(2) InstallShieldLecture
4.絞りと露光時間 絞りとシャッター速度の 組み合わせで 適正露出を得る.
発生生物学特論 PowerPoint の使い方
TTimer タイマーコンポーネント 一定時間ごとにイベントを起こして処理をおこなう.
Fortran と有限差分法の 入門の入門の…
REIMEI EISA Viewerの使い方
東北大学院理学研究科天文学専攻修士1年 秋山研究室 大野 良人 Optical Configuration
Imagio カンタン文書登録V2 画面シミュレーション.
3DCGコンテンツの基礎 第5回授業:最終課題制作
デスクトップを画像として保存する(1) ① デスクトップの画像をクリップボードへコピーする。
ファイルやフォルダを検索する ①「スタート」→「検索」→「ファイルとフォルダ」とクリックする。
ゲームプログラミング講習 第1章 DXライブラリ入門
オンライン登記申請マニュアル 【第4段階】 オンライン登記申請編
情報処理 第11回の教材 プレゼンテーションソフト PowerPoint 高知大学 共通教育 理学部 対象 担当:塩田 ここはメモを書く欄。
ファブリ・ペローエタロンを用いた リング型外部共振器付半導体レーザーの 発振周波数制御
EGSに対応した粒子軌跡と 計算体系の3次元表示ソフト - CGVIEW -
晩期型星T-Lepに付随する 水メーザースポットを用いた年周視差測定 ~系内MIRA型変光星周期-絶対光度関係の測定に向けて~
統合版 価格査定マニュアル2007 インストールガイド 目次 はじめに ご確認ください インストールメニュー(1)
USB2.0対応PICを用いたデータロガーの製作
顕微鏡用ものさし ミクロメーターの使い方 顕微鏡下で試料の大きさを測定する.
東京都立大学理学部物理学科 高エネルギー実験研究室 卒研生 春名 毅
基礎ゼミ 光学のすすめ 第15章 光を用いた情報機器
情報 第2回:状態遷移 その2.
低周波重力波探査のための ねじれ振り子型重力波検出器
CYRIC Hyperball2 technical memo
発表に必要なPCソフト等 について 社会福祉援助技術論Ⅲ 長崎和則.
Rコマンダーで分割プロットANOVA 「理学療法」Vol28(8)のデータ
情報処理 第8回.
VBA ( Visual BASIC for Application) を使えるようにする方法
Leica DISTO™ A8の間接測定? シングル・チルト測定
位相カメラの進捗状況 京都大学修士1回 横山 洋海.
位相カメラ 京都大学大学院修士1年 上野忠美.
Cavity-Compton Meeting 2006年3月15日
視野の位置による測光精度評価用領域 TXS
SMART光軸調整方法 高津裕通.
2019/2/24 情報処理 第13回.
フリーソフトでDVDのコピーをしてみよう
分光器校正用ランプ対決: Electro-Technic Products vs WAKAMATSU (ネオン管 対 激安ランプ )
空洞型ビーム軌道傾きモニターの設計 東北大学 M1 岡本 大典 .
このフォームはPowerPoint2007で作成し、PowerPoint2003以前でも使用できるように 「
実習その2 銀河までの距離を求める 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻 修士課程2年 藤原英明.
実習その2 銀河までの距離を求める 信州大学工学部情報工学科2年 村仲 渉.
インタラクティブ・ゲーム制作 プログラミングコース 補足資料
情報処理 タイマの基礎 R8C タイマの基礎.
宇宙線ミューオンによる チェレンコフ輻射の検出
Off-axis parabola mirrorを用いたPulse Stacking Cavity
平成28年度PBL(平成28年4月8日~平成28年7月29日実施)
X線望遠鏡用反射鏡製作のための スパッタマスクの開発
4.絞りと露光時間 絞りとシャッター速度の 組み合わせで 適正露出を得る.
産総研・計測標準 寺田聡一 東大地震研 新谷昌人、高森昭光
ファイルやフォルダを検索する ①「スタート」→「検索」とクリックする。 ②「表示項目」から適当なものを選択する。
vc-2. Visual Studio C++ のデバッガー (Visual Studio C++ の実用知識を学ぶシリーズ)
KAGRA用 アウトプットモードクリーナの開発Ⅳ
それでは,室内向けレーザーレーダ用の「レーザーレーダパネル」について,その動作原理を説明します.
pf-5. 関数呼び出し,スコープ (Python プログラミング基礎を演習で学ぶシリーズ)
pf-4. 式の抽象化と関数 (Python プログラミング基礎を演習で学ぶシリーズ)
Molecular Devices Japan
情報処理 II 第11回の教材 プレゼンテーションソフト PowerPoint 高知大学 共通教育 理学部 対象 担当:塩田
pf-2. 条件分岐 (Python プログラミング基礎を演習で学ぶシリーズ)
振動体の振幅を一定とする 振動発電機負荷のフィードバック制御 長岡技術科学大学 ○ 永井 和貴 齋藤 浄 小林 泰秀
低速小型多価イオンビーム装置の開発 ~イオンビーム偏向器、及びビームプロファイルモニター~
圧電素子を用いた 高エネルギー素粒子実験用小型電源の開発
情報処理概論Ⅰ 2007 第11回 2007/7/4 情報処理概論Ⅰ 第11回.
露出は どのような感度の感光体に どのくらいの数の光線束を どのくらい時間、露光するか で決定される
情報処理 ADコンバータの基礎 アナログ電圧値をディジタル・データとして取 り込む
Presentation transcript:

OpLev用レーザー源の動作チェック マニュアル 2014/10/03 Fri. 東工大 熱田・粂田

目次 今回の目標 (p.3) 下準備 (p.4-8) ビームプロファイラを用いたモードの測定 (p.9-16)

今回の目標 Optical lever(光てこ)に用いるSLD(レーザー)が正常 に動作するか(スペック通りパワーが出るか等)を 調べる また、フォーカサー及びコリメーターを用いてビーム プロファイルできることも確認する                        ※コリメーターの方はビームが広がりすぎて測定し辛いので,プロファイルはフォーカサーの方だけで良いかもしれない

下準備

下準備1 まずは今回調べるSLDのスペックシートを見て、  Spectral center (波長)やOutput powerを確認  しておく

下準備2 スペックシートのSpectral centerの数値をパワメーター に入れ,実際のOutput powerを測定する ※今回はパワー測定の前に,光学台上(デスクトップライトは消してある)にパワーメーターを置いてZEROボタンを押し,予めバックグラウンドの光量を引いておいた

下準備3 OPTIPOPでファイバーの接続部分を拭き綺麗にし, SLDをLPF(ファーカサー)に接続して光を出す LPF SLD ※溝があるので,しっかりはめる。接続が弱いとパワーが落ちることがある

下準備4 光が出ることを確認したら,ミラー等を光学台上に置き,ビームプロファイル用のセットアップをする ※既にミラーが設置してある時は,測定ごとにSLDを取り換えるだけで良い。 但し,SLDを取り換えるごとに ビームが並行になっているかは確認した方が良い。 ⇒詳しくは「 Appendix 」 今回のセットアップに用いたのは”SLD”と”LPF”の他,長距離ビームを測るための”折り返しミラー”と減光用の回転式”NDフィルタ”である

ビームプロファイラーを用いたモードの測定

ビームプロファイル 準備1 光学系のセットアップまで終わったらパソコンにビームプロファイルをつなぎ,プロファイル用のソフト(RayCi)を起動する。下の画面が表示されたらLive Modeを選択

ビームプロファイル 準備2 Live ModeのCameraで,スペックシートのWavelengthを記入し,Exposure TimeとGainのオートのチェックを外しておく ※オートを外さないと測定を進める内に積分時間とゲインといった条件が自動で変わっていき,正確に測定できない

ビームプロファイル 準備3 Live ModeのRecordingで今回はDurationを選択し,積分時間を5.0sに設定した。あとはスタートボタンを押せば測定結果を得られる ※今回は特に理由はないがDurationを選択した(Frame数が同等ならFramesを選択してもよいはず)。また,積分時間が4.0s以下だと数値の精度に少し影響が出たので,5.0sに設定した

ビームプロファイル 測定1 (おそらくプロファイルするのはfocuserの方だけなの でそれに特化して記述する) ビームプロファイル 測定1 (おそらくプロファイルするのはfocuserの方だけなの でそれに特化して記述する) 測定を始める前に,レーザーから出ている光を白い 紙等で大まかに見て,一番絞られている場所(ビーム ウエスト)を探し,レーザー光源からの大まかな距離 を測っておく ビームウエストが決まったらその前後数十センチに 測定する余裕があるような光学系にしておく ※既に我々がそのような光学系にしたが,必要に応じ確認をした方が良い

ビームプロファイル 測定2 もしウエスト付近などでビームプロファイルがサチって いる(光量の密度が大きすぎる)ときはNDフィルタ等を 用いて減光を行う。その際,Intensityが80~90%あたり になっているのを確認する

ビームプロファイル 測定3 ビームウエスト付近(前後数十センチ)は細かく測り (今回は2.5㎝間隔),それ以外の場所は大まかに (今回は5㎝ずつ)計測を行った メモするべき項目 Width Labのxとyの *Average(ビームの直径) *StDev(エラー) 場合によって,Intensityやellipticityや別ウィンドウ(Cross Section)のpeak のIntensityにも注意しておく

Appendix 光軸を光学定盤に平行になるように光を飛ばす レーザー光源直後の光と,レーザー光源から少し離 れた光軸の高さが光学台と平行になるようにマウント のつまみを調節する レーザー光が十分平行になったら折り返しミラーの 設置をする。なるべく折り返しミラーの中央にビーム が当たるように設置し,折り返した光が光学台と平行 になるように同様に折り返しミラーを調節する これを繰り返してなるべくレーザー光が光学台に対し て一定の高さを保つようにする

データのプロットとフィッティング

データの読み込み エディタ(今回はsakura)を起動して計測で得たデータ を書き込む。このデータは以後なるべくいじらない

gnuplotの起動 今回のFittingにはgnuplotを用いた。gnuplotを起動 したら,まずは自分のディレクトリへ飛ぶ

フィッティングする Load “fit2014.gnu” というコマンドを打ち込み,フィッティングを行う。この時,プロットするデータの指定などはfit2014.gnuの中を書き換えて行う

fit2014.gnuの書き換え 測定データからウエストの位置を決め,その時のウエストサイズ(w0)と位置(z0)を書き換える また,読み込むファイル名も書き換えておく