断層モデル等の構築(地震研) 大大特Ⅰ全体のまとめ方 資料10 断層モデル等の構築(地震研) 大大特Ⅰ全体のまとめ方 This is the last one of the four talks that I had to present in the week from last Saturday. We have also shifted the topic from the Kanto earthquake to the Daidaitoku project. So I could not prepare it sufficiently and the materials are not organized well, but we think they are important for science and strong motion community. 纐纈一起 東京大学地震研究所
ロードマップ Phase 1 2002 – 2004年度 大都市圏地殻構造調査研究 プレート境界地震の震源断層モデリング等 ↓ 大都市圏地殻構造調査研究 プレート境界地震の震源断層モデリング等 ↓ 国際ワークショップ (2004年6月) 中間評価 Phase 2 2005 – 2006年度 引き続き大都市圏地殻構造調査研究 強震動予測手法の高度化・高精度化 This is a five year project. Its first phase has begun in the fall of 2002 and will end at the end of the 2004 fiscal year. An international workshop was held in June of 2004 with your participations. The phase 1 was reviewed and evaluated as A, the second highest grade after S. So we can start the phase 2 with minimum budget cut.
Phase 1の成果 (1) フィリピン海プレート上面が反射法探査によりイメージングされ,その深さはサイスミシティから決められたものより10 ~ 20km浅く決まった. → プレート境界地震の断層ジオメトリを再検討することが必要. In this talk we first summarize the achievements of Phase 1 in the Tokyo metropolitan area. Along the four lines in the map reflection surveys were carried out and we obtained these depths for the upper boundary of the Philippine Sea plate. If we compare them with those from the seismicity by Ishida (1992), we can find them to be 10 to 20km shallower. So, we have to reconsider the model configuration of an interplate event.
Phase 1の成果 (2) 2. 低反射領域は断層面アスペリティに一致し,そこを高反射領域が取り囲んでいる. → スラブ反射率を,プレート境界地震のアスペリティを検知するための場のパラメータとして用いることができる. The reflectivity of the slab surface varies along the profiles. Low-reflectivity zones coincide with fault surface asperities and they are surrounded 1923年関東地震
房総半島南部断面 In the reflection profile, the part under the asperity is indicated by a light blue arrow. The subducting Philippine Sea plate is clearly imaged, but its reflectivity is very low beneath the asperity area.
Phase 1の成果 (3) 繰り返す(ように見える)アスペリティ 1923年関東地震 1.1x1021Nm (Mw8.0) Max 10m 1703年元禄地震 1.9x1021Nm (Mw8.1) Max 16m 海岸段丘から推定した上下変動 (宍倉・越後, 2001) 1.0x1021 Nm (Mw7.9) 1.9x1021 Nm (Mw8.1)
Phase 2の計画(強震動予測手法の高度化) 高精度化の対象となる地震 首都直下地震・東海地震・東南海地震・南海地震・(関東地震) → すべてプレート境界地震 内陸地震の強震動予測手法はほぼ確立している → プレート境界地震が高精度化の対象 プレート境界地震の強震動予測 ひとつ前の地震のモデルがわかっている場合 ひとつ前の地震のモデルがわかっていない場合
プレート境界地震の震源モデル化 (1) アスペリティ繰り返し仮説に依拠すれば... ひとつ前のイベントのモデルが知られているとき (東南海地震・関東地震など) このモデルに擬似動的モデリングを施してやや短周期成分を追加し,強震動のシミュレーションを行う.
プレート境界地震の震源モデル化 (2) 2. ひとつ前のイベントのモデルが知られていないとき(首都直下地震・東海地震など) 震源過程インバージョン結果のスケーリングを基にした,特性化震源モデルを作成する. Column with slip smaller than 30% of average is removed. Rupture Area Strike Asperity NE SW 0.13 0.61 0.66 0.46 2.03 2.60 2.92 3.14 0.81 0.18 0.20 0.16 0.21 0.53 0.96 1.10 3.08 3.84 3.53 2.32 0.43 0.32 0.00 0.24 1.18 1.78 4.59 5.76 4.04 1.99 0.05 0.17 0.57 0.34 1.50 1.85 4.33 5.70 2.73 1.45 1.36 2.13 1.13 0.01 0.10 0.28 1.11 2.78 4.76 4.64 3.74 2.99 3.68 3.75 2.29 0.42 0.15 0.04 1.59 3.55 4.63 4.57 3.86 3.57 3.73 2.72 1.71 1.20 0.49 0.50 1.77 2.95 3.43 2.62 2.88 3.40 3.03 3.19 1.92 0.72 0.30 1.15 1.06 0.73 1.14 2.35 3.02 Dip
最終的な成果物 (1) プレート境界地震の高精度な震源モデル化手法と,それを来るべき首都直下地震,東海地震,東南海地震,南海地震などに適用して作成したそれぞれの震源モデル → 地震調査委員会強震動 評価部会で検討されて いる海溝型地震の強震 動予測レシピに資する. 破壊領域のスケーリング
最終的な成果物 (2) 2. フィリピン海プレート上面のモデルと活断層の形状モデルデータベース → 地震調査委員会長期評価部会での断層形状評価に資する.
最終的な成果物 (3) 3. 首都圏・近畿圏の三次元 地下構造モデルの決定版 → 地震調査委員会強震動 評価部会で構築を進め → 地震調査委員会強震動 評価部会で構築を進め ている地下構造モデル データベースに資する.
最終的な成果物 (4) 4. 首都圏・近畿圏の250mメッシュ地形地盤分類図およびそれを基にした地盤増幅率地図 → 地震調査委員会強震動評価部会で構築を進めている地下構造モデルデータベースに資する.
最終的な成果物 (5) 5. (1), (2), (3)を用いて算出された首都直下地震,東海地震,東南海地震,南海地震などの高精度なシナリオ地震動予測地図 → 地震調査委員会強震動評価部会で作成する予定の第2期地震動予測地図に資する.
最終的な成果物 (6) 6. (1), (2)を用いて算出された首都直下地震,東海地震,東南海地震,南海地震などの長周期地震動シミュレーション → 地震調査委員会強震動評価部会で作成する予定の第2期地震動予測地図に資する.