第4章 自動車、住宅、クレジットカード をめぐるぼったくり 第4章 自動車、住宅、クレジットカード をめぐるぼったくり F班 伊藤 管久 新実 笠原 藤矢
ショールームでの釣り ・車のショールームでの実験 被験者・白人、黒人の男女 ・年齢(28〜32歳) ・教育水準(中等教育以後3年〜4年) 被験者・白人、黒人の男女 ・年齢(28〜32歳) ・教育水準(中等教育以後3年〜4年) ・同じ様なレンタカー ・似た様な服装 ・即金で購入可能 ・同じ自宅住所 ・外見の魅力 など 結果 白人男性<白人女性<黒人女性<黒人男性
自動車販売員が使う3つの手口 1お客の理想を諦めようとするのを抑える。 →オプションの必要性を明示して、後から必要でないことがわか確率が高いことを見さ せないようにする。 2下取り価格 →欲しい車の交渉が終わるまで下取りに出したい車があるという話は口に出さない。 3ローンの契約 →月々の支払いの額を見せることにより、ローンの金利や手数料などを見えないように して利益を稼ぐ。 →ディーラーのサービス部隊による10%の顧客から50%の利益を稼ぐ手口
住宅販売でのぼったくり 住宅の購入は生涯の一大買い物 アメリカ人は60歳までに8割近くの人が持ち家を持つ(日本人も) アメリカ人は60歳までに8割近くの人が持ち家を持つ(日本人も) その持ち家にかなり長く住み続ける 〈弱点〉 「家を買う」ことはそうそうあることではない 希望とはちがう家を買うことが多い 売買契約締結の費用 →締め切りが早い、買い手の関心は直前まで別のところにある ex:不動産仲介手数料
不動産契約費用でのぼったくり 登記変更費用 登録免許税、物件調査などにおける登記事項証明書取得にかかる費用 住宅ローン契約費用 登録免許税、物件調査などにおける登記事項証明書取得にかかる費用 住宅ローン契約費用 住宅ローン融資仲介の罠 実際に住宅購入者の手に渡るお金は少ない 相場より高い金利の住宅ローンを選んでしまう
レジでのぼったくり クレジットカードの役割 クレジットカードの影響 顧客にもっと買い物をさせるように促すこと ⇒買い物する量は「カード払いか、現金払いか」という条件には左右さ れないという人々の思い込みが基盤になっている クレジットカードの影響 クレジットカードを持つ人は支出が増える ‣チップを支払う額 現金払い<カード払い(+13%) ‣デパートでの買い物の量 現金払い<カード払い ⇒クレジットカード使用による支出パターンの違いが影響している
クレジットカードは消費を促すⅠ ファインバーグの2つの実験 〈概要〉 〈結果〉 被験者群,対照群に対し ①7個の商品の写真を提示 ②1つの商品を画面に表示 ①では支払意思額,②では支払意思額と反応時間を調査し,被験者群と対照群を比較 被験者群に対してのみ,机や画面の端にカード会社のロゴマークなどのヒントを与えた 〈結果〉 ①,②ともに,すべての商品に対し,ヒントありの被験者群のほうが,ヒントなしの対照群より もかなり高い値段を付けた ・テント 対照群より11%+ ・ドレス 対照群より50%+ ・トースター 対照群の3倍金額
クレジットカードは消費を促すⅡ ドレーゼン・プレレックとダンカン・シメスターの実験 クレジットカードは人々に大量の消費を促す 〈概要〉 MBA学生に対して,セルティックスの試合チケット,レッドソックスの試合チケット, 各チームのペナントをめぐるオークションを行った 学生たちを無作為に現金払いとカード払いに振り分けた 現金払いには面倒がないよう支払い途中にATMがあるように配慮 〈結果〉 セルティックの試合チケット 現金<カード(+50%) レッドソックスの試合チケット 現金<カード(+75%~) 各チームのペナント 現金<カード(+60%) クレジットカードは人々に大量の消費を促す
クレジットカードの代償 クレジットカード規制:アメリカ人口の40%、10州のみ 3つの方向(クレカの費用の高さ) ・Ⅰ【総額】:1500億ドル(主要な必需品に使用) ・Ⅱ【費用】:内訳(1/2延滞金、1/3手数料、1/6罰金) ・Ⅲ【手数料】:コンビニ年間利潤の2.25倍、雑貨利潤上乗せ分 の1/5近くかっさらう
クレジットカードのカモ釣り 現状 ・1980年~2006年で個人破産7倍↑ ・破産者の33%がクレカの負債・濫用(失業21%、医療16%) カモ釣りまとめ ・手数料 ・楽観的な見通しの消費者から利子吸い取り ・罰金