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家庭で取り組むネット社会のABC 現在は、全ての小中高等学校でパソコンを導入した授業も行われるようになり、自宅でもインターネットのできる環境をお持ちの御家庭が多いのではないでしょうか。インターネットは、非常に便利で有益な情報も豊富な反面、暴力、麻薬、殺人、アダルト、出会い系、ドラッグ等、保護者として見せたくない有害サイトが氾濫しています。 これから、家庭におけるインターネットの活用について、保護者としてどのようにしていけばよいか、お話しいたします。         画像は、財団法人全国防犯協会連合会「少年がインターネットを安心して利用するために」 より引用

小5、中2がインターネット 経験率で保護者を上回る 小5、中2がインターネット    経験率で保護者を上回る 日本PTA全国協議会(赤田英博会長)のアンケート調査では、昨年11~12月、無作為抽出した小5と中2の各3050人とその保護者6100人に郵送で実施したものです。小5の80%、中2の87%、保護者の82%から回答を得ました。8割近い家庭にパソコンがあり、子供専用があると答えた保護者も6%いました。小5の約1割、中2の約3割は携帯電話を持っていました。 このグラフはからインターネットの利用経験がある小学5年生は69%、中学2年生は80%に上り、その保護者の経験率(約6割)を上回ることが分かりました。保護者よりも子どもの方がインターネット経験がある時代になってきました。 日本PTA全国協議会のアンケート調査より

「子供が自宅でネットを使う際、保護者は一緒にいるか」の意識調査  子供が自宅でネットを使う際、保護者はどうしているか。小5の場合、保護者の44%は「一緒にいる」と答えましたが、子供の回答では「親が一緒」は24%で、むしろ51%は「自由に使わせてくれる」と認識していました。中2でも同様の隔たりがあり、親の目の届かない所で子供がインターネットを使っている実態が浮かび上がりました。 日本PTA全国協議会のアンケート調査

小学生でも15%もの子供達が携帯電話を利用しています。別の調査では、小学校高学年では携帯電話の所持率が約30%という報告もありました。 中学生で58%、高校生では91.6%という高い所持率でした。 平成15年版 情報通信白書・青少年の意識・行動と携帯電話に関する調査研究より作成

この調査は平成15年9月1日から11月10日までに都内の中学3校、高校4校の2030名を調査した結果です。 インターネットへはパソコンからだけでなく携帯電話からも簡単につながる時代になってきています。 今使われている携帯電話の約半数がインターネットにつながるといわれています。携帯電話は、電話機能だけではなく、メールやホームページ閲覧など、インターネット機能として利用している割合も高いことが分かります。 「携帯電話と非行少年の関係」の調査より

インターネットでできること 情報検索閲覧 電子メール 電子掲示板(BBS) チャット オンラインショッピング オンラインゲーム テレビ会議 ネットニュース 音楽と映像 メーリングリスト インターネットでどんなことが出来るのでしょうか。 インターネット上では、様々なサービスが展開されており大人にとっても子どもにとってもなくてはならないものとなっています。教育コンテンツも充実してきており、利用の仕方によってはとても大きな教育効果が得られます。 一方、掲示板・チャット・メーリングリストへの参加は、最もインターネット特性を活かした、非常に魅力的な活動です。子供も、これらに参加したがるでしょう。しかし、これらの活動を子供に行わせるには、問題点が多いのも事実です。文章のちょっとした勘違いなどによる喧嘩やトラブル、プライバシー情報や個人情報などの流出、インターネット依存症と呼ばれる症状などの多くは、これらの活動が主な原因となっているのです。子供をトラブルから守るためには、教師や保護者の監視のないところでのこれらの活動への参加は禁止した方がよいでしょう。トラブルが起こってからでは遅いのです。

こんな危険があります インターネットの世界 こんな危険があります                                 インターネットの世界 アダルトサイトは意図して探さなくても簡単に接続してしまいます。 インターネットでは、匿名でコミュニケーションを取ることができます。 不快なメッセージや誹謗中傷を受け     ることがあります。 ときに法を犯していることもあります。 インターネットにおける危険性を知ることが大切です。 アダルトサイトは意図して探さなくても簡単に接続してしまいます。 たとえば、検索サイトでなどで「アイドル」と入力してみると、ポルノサイトがたくさん見つかります。 インターネットでは、匿名でコミュニケーションを取ることができます。 インターネットでお子さんに友達ができた場合、相手は本当に少年でしょうか? 匿名である以上相手が30歳でも、50歳でも簡単に少年になることができます。外国では、少年になりすました相手に呼び出され、凶悪事件に巻き込まれるといったことも起きています。 不快なメッセージや誹謗中傷を受けることがあります。 顔の見えない相手から、心ない発言をされる場合があります。誹謗中傷、差別表現の記述が多い掲示板サイトなどで不快な発言を受けると、心に深い傷を負うことがあります。 ときに法を犯していることもあります。 市販のCDやソフトウェアなどを皆で共有できるシステムがあります。欲しい物を手に入れるには交換が条件になっていて、著作権で保護されたものを配布していることもあります。

インターネット上の危険への対処 いやな物を見たり、メールを受け取った場合は、すぐに保護者に相談させましょう。 インターネット上に、自分や家族に関する個人情報は、絶対に出さない。 インターネット上で知り合った人と直接会う約束はしない。 インターネットショッピング、オークションは子どもだけでさせない。 Webページの中には、アダルトサイトや暴力、薬物についてなど、子供に有害なものもなどたくさんあります。これらにいとも簡単にアクセスできてしまうのも、インターネットの「影」の部分といってもよいでしょう。もし、子どもたちがいやなものをみたり、知らない人からメールが送られてきたらすぐに親にしらせるよう話しておきましょう。常に子供の活動には目を配り、子供を有害な情報から守ってあげてください。 インターネット上のアンケートや懸賞のページに氏名、住所、電話番号などの個人情報を流さないように注意させましょう。 インターネット上で知り合った人はどんな人か分かりません。年齢、性別を偽ったりすることがありますので、保護者が認めない人には会うことはさせないようししましょう。特に出会い系サイトは危険がいっぱいであることを理解することが大切です。 オンラインショッピングのお店には、いろいろな商品がとても魅力的に紹介されています。自宅にいてもインターネットでお買い物ができるオンラインショッピングはとても魅力的ですが、まだまだトラブルが多いのが現状です。 また、オンラインショッピングの仕組みをよく理解していない子供が、勝手に商品を注文してしまうこともあるかもしれません。オンラインショッピングはとても魅力的に商品を紹介しているので、どうしても欲しくなって、親のクレジットカードの番号を流してしまうかもしれません。 ここでも、「子供のやったことだから」といういいわけは通用しません。子供がオンラインショッピングにアクセスして勝手に商品を注文してしまったりしないように、十分に気をつけてください。

子どもにこんな傾向が見られませんか (インターネット依存傾向のチェック) 保護者との会話が少なくなる。 夜更かしが多くなる。 友人関係がおかしい。 ネットをいつまでもつなぎ続ける。 友達と遊ぶよりネット接続を好む。 利用内容を尋ねても隠すことがある。 携帯電話の通話料が急に増えた。 子さんは次のような行動がみられますか。 保護者との会話が少なくなる。 夜更かしが多くなる。 友人関係がおかしい。 ネットをいつまでもつなぎ続ける。 友達と遊ぶよりネット接続を好む。 利用内容を尋ねても隠すことがある。 携帯電話の通話料が急に増えた。 インターネットの掲示板やチャットでトラブルが起こると友人関係がぎくしゃくしてきます。 お子さんの様子をよく観察してみてください。

インターネット依存と人間関係 保護者と子供のコミュニケーションがうまくとれている。 インターネット依存傾向が低い インターネット利用のプラス変化が多い。 子供同士の人間関係に問題がある。 インターネット依存傾向が強い インターネットのマイナス変化が多くなる。 家族とのコミュニケーションがうまくとれインターネットを適度に活用していると、インターネットのよい点を上手に活用するようになります。しかし、人間関係がぎくしゃくし、依存傾向が強いと、親とのコミュニケーションも少なくなります。そして、インターネット利用の悪い面が強く出てきます。例えば、インターネットを長時間使い自分部屋に閉じこもり、親との会話が少なくなったり、チャットにはまり夜遅くまでインターネットをつかい、朝起きられないなど、生活が乱れてきます。

インターネットを家庭で利用するときには コンピュータの使い方について話し合いましょう。 保護者の目の届くところにパソコンを置きましょう。 子どもがパソコンで、何をしているのかを把握しましょう。 有害なホームページを見れないようにする、フィルタリングソフトを利用しましょう。        家庭でパソコンを使うルールをつくりましょう。 子どもがインターネットや携帯電話をどのように使っているのか関心を持つことから始めましょう。そして、ネット社会の危険性を理解させた上で、コンピュータの使い方について親子で話し合いましょう。子どもがインターネット社会について十分理解ができていないときは、親の目の届くところでコンピュータを使わせましょう。 時々、子どもがパソコンで何をしているのか聞いてみましょう。また、一緒にインターネットをやってみましょう。 有害なページを見せないようにするために、フィルタリングソフトを導入したり、アクセスできるサイトを限定したりすることも必要でしょう。まだまだ、子供が自由に活動するには、インターネットは危ない場所なのです。それを十分に意識して指導してください。また、もし、子供が有害なページをみていた場合、そのページがなぜ「有害」なのかを説明してあげてください。 ※フィルタリングソフト インターネット上の情報を分類し、特定の情報にはアクセスできないようにする技術のこと。例えば、アダルト情報などの有害情報に、学校からアクセスできないようにするために使われます。 子どものパソコンやインターネットの技能の習得は速いので、子どもの技能を評価し、子どもから学ぶことも大切です。その中から親子でインターネットの健全な利用について話し合い家庭におけるルールを決めましょう。 「夜遅くまでやらない」、「ホームページを公開する前に親に見せる」などといった家庭内のルールを決めましょう。

インターネットで大切なこと 「相手を思いやること」です。 「自分の身は自分で守る」ことです。 ネットの先にいるのは自分と同じ人間であることを、常に意識させてください。どのように振る舞えば、ネットの先の相手に迷惑をかけないか、不快な気分にさせないか、こう考えれば、マナーは自然と理解できるはずです。 「自分の身は自分で守る」ことです。 インターネットに潜んでいる危険からは、自分で自分の身を守るしかないのです。しかし、子供は「自分で自分の身を守る」ことができません。そこで、大人が常に子供の活動に目を配り、トラブルや危険から子供を守ってあげるようにしましょう。 インターネットで大切なことは2つあります。 1つは、相手を思いやる心です。日常の生活マナーと同じです。常に相手を意識し、人に迷惑をかけないこと、相手に不快な気持ちを与えないことを十分理解してインターネットを楽しみましょう。 2つめは、自己責任、自己防衛の原則です。インターネットにはいろんな危険が潜んでします。しかし、この危険からは自分で自分のみを守るほかありません。知識がないために過ちを犯しても、インターネット上では罰せられることがあります。 インターネットに関する知識をいろいろなところで学習していくことが大切です。

学校ではこのように指導してます