仮想評価(仮想市場)法 CVM(Contingent Valuation Method) 12章 調査に基づく影響の評価 仮想評価(仮想市場)法 CVM(Contingent Valuation Method) 14/06/26
13.1 仮想評価の役割 <仮想評価CV(Contingent Valuation)の例> レクリエーション地の水質 分譲地周辺の樹木 鴨狩り 野外でのレクリエーション 14/06/26
13.2 仮想評価法の概要 母集団から回答者の標本を特定 回答者にある財の評価を質問 回答から標本のWTPを推計 母集団の総WTP Willingness-to-Pay (支払意思額) 14/06/26
質問方式 (支払意思額)自由回答方式 (open-ended willingness-to-pay method) 限定反復付け値方式 (closed-ended iterative bidding method) 仮想ランキング方式 (contingent ranking method) 二項選択法 (dichotomous-choice method) 最初の提示額に賛成 ⇒ 反対の回答がなされるまで提示額と上げていく。 複数の質と提示額の組を提示 Referendum Method 14/06/26
ランダム効用理論を用いた分析は13章で行う。 14/06/26
14/06/26
13.3 支払手段(payment vehicle) 仮想的な支払の「現実性」を高めるために、支払手段を特定化する必要がある。 <支払手段の特定化の具体例> 当該財のための目的税(基金) 公共料金の値上げ 所得税・消費税の増税 製品価格の値上げ 14/06/26
13.4 調査における一般的問題 調査の実施:面接、電話、郵便、インターネット サンプルデザイン(sample design)の注意点 13.4 調査における一般的問題 調査の実施:面接、電話、郵便、インターネット サンプルデザイン(sample design)の注意点 潜在的利用者も含む 「個人 or 世帯の代表」の理解 消極的利用者を含むか含まないかの明示 地理的範囲は広く (3) 標本と無回答バイアス 回答拒否 & 回答不能 存在価値 回答拒否=ランダム 14/06/26
13.5 仮想市場評価法への批判 仮説、意味、背景の問題 中立性(neutrality) 意思決定バイアスと判断バイアス 13.5 仮想市場評価法への批判 仮説、意味、背景の問題 中立性(neutrality) 意思決定バイアスと判断バイアス WTP vs. WTA 戦略的反応問題 現状維持バイアス 確率的評価バイアス 14/06/26
意思決定バイアスと判断バイアス 不履行バイアス(non-commitment bias) 順序効果(order effect) 包含効果(embedding effect) 開始点バイアス(starting point bias) 仮説バイアス vs. 判断バイアス 予算制約式 仮想ランキング方式 20,000羽 vs. 200,000羽 限定反復付け値方式 存在価値 現実的予算制約式 14/06/26
WTP vs. WTA(受取意思額) WTPに比べWTAは4倍から15倍になるという結果が報告されている。 Willingness-to-Accept WTPに比べWTAは4倍から15倍になるという結果が報告されている。 基本的にCV調査ではWTAではなくWTPの質問形式を用いるべきである。 0<CV<EV WTP= CV & WTA= EV CV<EV<0 WTP= -EV & WTA= -CV 14/06/26
戦略的回答に関する問題 調査結果が回答者に影響するケース 調査結果が回答者に影響しないケース ⇒メカニズム・デザインに関する一連の研究が回答者の回答を予想する際に適用できる。 調査結果が回答者に影響しないケース ⇒経済理論は回答者の回答を予想できない。 ただ乗り(Free Riding)問題 14/06/26
13.6 仮想市場評価の正確性 CVのWTPはTCMから得られるWTPにほぼ一致する。 CVはヘドニック価格法の結果にもかなり近い。 13.6 仮想市場評価の正確性 CVのWTPはTCMから得られるWTPにほぼ一致する。 CVはヘドニック価格法の結果にもかなり近い。 CVの回答は実際の行動をやや過大評価する傾向がある。 2項選択方式のCV手法の評価は大きな上方バイアスをもつときがある。 14/06/26
14/06/26
14/06/26