2017. 06. 15 有機バイオ材料化学 6. ニトリルの反応 7. まとめ~多段階合成~
ニトリルとは ニトリル( nitrile ) 別名:シアノ基 -C≡N と表される 1価の官能基の総称 ・ 無機化学の分野では、NO2の原子団をニトリル(nitryl)と呼ぶので注意! ・ HCN(シアン化水素 別名:メタンニトリル、青酸)は弱酸性の無機イオンである。 ・ CH3CNが最も小さなニトリル有機化合物である。 製造法 X = Cl, Br, I etc 工業的利用 アクリロニトリル ポリアクリロニトリル(PAN) アクリル繊維 : セーターなど
ニトリルのアルキル化 ・ シアノ基(電子吸引性)の隣のプロトンは塩基により引き抜きが起きやすい ハロゲン化アルキル etc ・ シアノ基(電子吸引性)の隣のプロトンは塩基により引き抜きが起きやすい ・ 塩基、ハロゲン化アルキルが過剰に存在する場合はさらに反応が進む
ニトリルの求核付加反応 ・加水分解(強酸+加熱) ・加水分解(塩基性)
ニトリルの還元反応 リチウムアルミニウムハライド(LAH)によるアミノ化 イミノアナラートA イミノアナラートB 反応停止(クエンチ操作)による加水分解 ※実際は水でも可能
ニトリルのGrignard反応 Grignard 試薬によるケトンへの変換 反応停止:酸性水過多 脱離能 NH3 > H2O
まとめ~多段階合成①~ 1.グランジソールの合成 (ウォーレン有機化学 p652-653 参照) グランジソール
まとめ~多段階合成②~ 1.コーリーラクトンの合成(抜粋)