■夢洲地区の候補地・候補圏域としての優位性

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2.一極集中と多極分散. 連携の在り方 都市の発生 分業の発生規模の経済 ・地域特化の経済 ・都市化の経済 集積 大都市の形成.
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カジノ合法化の是非. カジノとは? ギャンブルを行う施設の一つでルーレッ トやブラックジャックなどのゲームで金 銭を賭ける場所。日本では、現在、刑法 185 条および 186 条 ( 賭博及び富くじに関す る罪 ) において賭博行為が禁止されている ため、国内でのカジノの設置は認められ ていない。
長田・片山・長田・保立. そもそもカジノ合法化と は・・・ 「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する 法律案」において、特定複合観光施設内にカジ ノ施設の導入を公認することである。 前提条件 「第 183 回 衆法 29 号 特定複合観光施設区域の整備の推 進に関する法律案」の内容を肯定派の案とする。
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■夢洲地区の候補地・候補圏域としての優位性 統合型リゾート(IR)立地による影響調査 調査報告書 -概要版- (1/3) 統合型リゾート(以下、「IR」という。)は、観光振興、地域振興、産業振興等に資することが期待できるとして、政府が発表した「日本再興戦略」(2016年6月)の一つにも位置付けられている。その一方で、IR立地による ギャンブル依存症の増加や治安・犯罪面の影響等も懸念されている。 このことから大阪府では、大阪市・夢洲地区にIRを立地した場合の経済効果や懸念される課題と対策等について、具体的な情報やデータを整理・分析することを目的として本調査・検討業務を実施した。 本調査の目的 本調査は、以下の既存施設が夢洲   地区に立地すると想定 前提条件 ■立地効果 夢洲のIR立地上の優位性 ■夢洲地区の候補地・候補圏域としての優位性 項目 内容 開発拡張可能性 広大な土地に将来的な拡張可能性を有する。 近隣の市場性 大阪近郊に住む成年人口は約1,800万人であり、市場性に富んでいる。 周辺観光資源 京都や奈良をはじめ、近隣府県に多くの観光都市が集中している。 交通アクセス 国際空港から1時間以内、梅田・天王寺等の都市部から30分で到達できる好立地にある。 雇用供給可能性 大阪近郊に住む生産労働人口は約1,400万人で あり、豊富な雇用供給力を有する。 パターン① パターン② 2024年の開業を 想定する施設規模 Marina Bay Sands /  シンガポール  (約16ha) ●早期利用可能 エリア内への立地 を想定 パターン①の開業 済施設に加え、 2030年の新たな 開業を想定する 施設規模 MGM Grand / アメリカ(約50ha) Wynn & Encore アメリカ(約87ha) ●全体利用可能 エリア内への立地 を想定 想定される国の区域指定基準への合致性 「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」(以下、IR  推進法案)及び「特定複合観光施設区域整備法案(仮称)~IR実施法 案~に関する基本的な考え方」(以下、基本的考え方)を踏まえると、   国が認定するIR区域は、地方公共団体が申請する区域構想のうち、   優れた区域構想と認められる区域のみが認定を受けると想定される。 認定基準については、現時点で不明であるが、IR推進の目的や基本 理念が尊重されることが想定される。IR推進法案第1条(目的)及び  第3条(基本理念)の規定内容を整理すると、「観光振興」「地域振興」 「財政改善」、「国際競争力」の4要素に分解でき、これら4要素と夢洲 IRとの関係性を整理すると以下のとおり。 (2030年における年間効果) ■集客見込数 本調査では各種前提条件をベースに、夢洲地区へのIR立地 が起点となり創出される2024年及び2030年における新たな 生産増加額や雇用創出を”経済効果”と捉えて試算 パターン①の開発による経済効果は、累計5,600億円の  生産増加、4.1万人の雇用創出。また、事業運営による   開業後の経済効果は毎年3,000億円の生産増加、3.2万人 の雇用創出 パターン②の開発による経済効果は、累計13,300億円の 生産増加、9.7万人の雇用創出。また、事業運営による   経済効果は毎年6,300億円の生産増加、7.0万人の雇用  創出 税収効果は、カジノ事業 から試算されるカジノ 納付金・カジノ入場料と、 IR事業での経済効果 (大阪府)から試算   国税・府税・市税を加算 パターン①税収効果 は1,200億円 パターン②税収効果 は2,500億円 本調査は、政府の『観光先進国』への 新たな国づくりに向けた「明日の日本 を支える観光ビジョン」(2016年3月) や、大阪府・大阪市の「大阪都市魅力 創造戦略2020」(2016年11月)などの 旅行者数を前提として、夢洲地区にIR が立地した場合の集客見込数を推定 集客見込数は約2,200万人であり、 観光振興に寄与することが見込ま れる。 観光振興 IR開業に伴う経済波及効果は   約19,600億円になる見込みであり、 地域経済の振興に寄与することが 想定される。 地域振興 2024年 2030年 集客見込数 約1,300万人 約2,200万人 内、訪日 外国人 旅行者数 約400万人 約700万人 内、 内国人 旅行者数 約900万人 約1,500万人 パターン① パターン② 経済効果 税収効果 生産増加 雇用創出 開発 (開業前までの累計) 5,600億円 4.1万人 600億円 13,300億円 9.7万人 1,300億円 事業運営 (開業後 毎年) 3,000億円 3.2万人 6,300億円 7.0万人 1,200億円 IR開業に伴う税収効果はカジノ  特有の納付金等含め、約2,500億 円になる見込みであり、財政改善 に資することが想定される。 財政改善 国際競争力 外国人観光客の集客見込数は  約700万人であり、国際競争力の 高い区域になることが見込まれる。 1/3

統合型リゾート(IR)立地による影響調査 調査報告書 -概要版- (2/3) ■懸念事項・課題とその対策                                     はじめに IR導入により我が国にとって魅力的な効果が見込まれる一方、IRを構成する施設の一つであるカジノ施設導入にあたっては、様々な課題・懸念事項が想定されている。そのため、IR 議連が想定する5つの懸念事項・課題について、諸外国(シンガポール、ネバダ州、韓国)の対策事例や、日本でIRが実現した場合に考えられる対策等の調査・分析を実施した。             懸念事項・課題(社会的関心事) 地域風俗環境 悪化、 公序良俗の 乱れ マネー・ ローンダリング 青少年へ の悪影響  暴力団組織の   介入や犯罪の   温床になること 賭博依存症患者の増大 社会的 関心事 推進法案可決後に施行が想定されるIR整備法案に関する基本的な考え方について、IR議連は特定複合観光施設区域整備法案(仮称)~IR実施法案~に関する基本的な考え方(以下「基本的な考え方」という。)をIR議連総会にて発表している。 この基本的な考え方において、IR議連は左記の5つの懸念事項・課題を「社会的関心事」として挙げており、これら社会的関心事に対する必要な措置(対策)について整理している。 懸念事項・課題対策については、各国・地域とも主としてカジノ 関連法令に基づき講じられており、各国・地域のカジノ関連法令を中心に、対策事例の調査を実施した。 懸念事項・課題対策の現状・実態 我が国としては刑法において ギャンブル行為に規制を設け ているが、個別の法律により 規定されている競馬・競輪等 の公営競技については、特例 で認めている。 公営競技は地方公共団体等 により運営が限定されており、 カジノ導入による懸念事項に 係る対策については確認でき なかった。 反社会的組織の排除 (国・大阪・民間)暴力団員による不当な行為の防止等に 関する法律 等 地域風俗環境の悪化対策 場内の秩序の維持、競争の公正・安全の確保 等 ギャンブル依存症 (国)厚生労働省によるギャンブル依存症に関する研究等 (府)大阪府立精神医療センターを「依存症治療拠点機関」に指定し、依存症の治療・回復支援事業を実施 (国のモデル事業:2014年~2016年度) 等 必要な措置義務(対策) 諸外国における対策概要 対策の効果・実態 日本(想定) 事業者として選定されないための措置  監視システムの導入 等 反社会的組織の関与対策 個人・法人の清廉潔癖性と遵法性を厳格に要求 施行に係わる規則等も厳格にその履行と遵守・監視 入場者全員に対する本人確認の実施 暴力団組織等に関係する者の入場禁止 等 清廉潔癖性・遵法性(ライセンス審査) 規制当局等による監視 入場制限(本人確認・入場禁止) 等 各国・地域ともに、事業者の誠実性・高潔性に関する厳格な審査を経てライセンスが付与されることから、事業者が反社会的組織であるリスクが相当程度低減されているものと考えられる。 本人確認・記録 疑わしい取引の調査、届出 内部統制構築 等 マネー・ローンダリング対策 疑わしい取引の届出 現金取引の報告 内部統制及びその他 等 賭け金が一定額以上の個人に対する本人確認の 実施 疑わしい行動等の規制当局に対する報告 等 各国・地域のマネー・ローンダリング対策は、FATFの勧告に基づき、関連法規制や指針が定められており、カジノ事業者は、類似金融機関として他の金融機関と同様、マネー・ローンダリング対策規制への準拠が求められる。 IR施設内外の監視・巡回 警察との連携・協力 等 地域風俗環境の悪化対策 施設内外の監視・警備警察との連携、協力 等 監視 地域風俗環境悪化を計る指標の一つとして、地域の犯罪・逮捕件数に着目した。2010年にIR(カジノ)を2施設開業したシンガポールについて、IR開業前後の犯罪件数を比較すると、人口1千人あたりの犯罪件数はいずれも約6件程度であり、大きな変化は生じていない。 教育制度の設定 入場禁止 啓発用パンフレットの配布 等 青少年への悪影響対策 入場者全員の本人確認 青少年による入場禁止 等 入場制限(本人確認・入場禁止) 依存症問題対応の機関創設 カジノ広告規制 等 カジノ導入が青少年の健全育成に悪影響を与えたことを示す事例・定量データについては、各国・地域では確認できなかった。 入場制限等 依存症に対応する専門機関や治療・カウンセリング体制の 構築 ギャンブル依存症の理解・回復に向けた取組 公営賭博分野を含めた調査・ 実態把握、調査研究の推奨 等 ギャンブル依存症対策 公営賭博分野を含めた調査の実施と実態の把握 依存症問題対応のための専門機関の創設 中長期的な対応策や短期的対処プログラムの策定 調査研究の推奨 治療やカウンセリング体制構築支援 内国人への入場制限(入場料、排除プログラム、 成人等)の設定 ギャンブル依存症対策等社会的セフティーネット構築のため、カジノ収益の一部を納付 等 調査研究・研究の推奨 入場制限(入場料・排除プログラム・成人等) 治療・カウンセリング体制構築支援 金銭入手手段の制限 カジノ広告規制 等 シンガポール、ネバダ州、韓国のいずれの国においても、国・カジノ事業者によってギャンブル依存症対策が実施されており、有病率が減少している ことがうかがえる。なお、シンガポールの2014年の有病率は0.4-1.0%の間であり、IR開業前の2008年の2.1-3.5%の間から減少している。 各国・地域でカジノは法令により規制されており、厳格な規制の下、管理・監視されている。また、カジノの導入により周辺地域が負の影響を受けた事例については確認できなかった。 2/3

統合型リゾート(IR)立地による影響調査 調査報告書 -概要版- (3/3) M:Meeting(企業等の会議) I:Incentive Travel(企業等の行う報奨・研修旅行) C:Convention(国際機関・団体、学会等が行う国際会議) Ex:Exhibition(展示会・見本市) Ev:Event(イベント) ■MICE施設の需要調査・整備検討                                          はじめに MICEビジネスの競争環境は厳しく、国内外の競合都市は、MICE誘致のための戦略の策定と、実行に向けた各種施策の設定、MICE施設の機能強化に向けた拡張などの取組を行い、MICE都市としての競争力を高めている。  大阪は、今後MICE都市としての競争力を高めるため、現状の課題を特定し、他都市との差別化に向けた施策等を検討した上でそれらを実行する必要がある。その上で、MICE施設の新設が必要な場合は、IR誘致を前提とすると 集客効果が見込め、敷地面積を確保できる夢州への設立を検討したい。 調査結果 ア・イ 世界・日本・大阪市内のMICE分析 ウ   大阪MICEの目標 成長を続けるMICE市場において、国内外のMICE都市は 自都市の強み(産業・学術・観光資源等)を基とした戦略 を策定・実行している。 国内外のMICE施設は、以下のような取組も進めており、 MICE誘致の競争力を高めている。 宿泊施設、飲食店、リゾート等が一体となった「オール  インワン型MICE施設」の運営(シンガポール、韓国等) 世界第一級のMICEを呼び込むための、巨大会議場・ 展示場の運営(シンガポール、ラスベガス等) 開催費用の柔軟な料金体制(シンガポール等) 会議場・展示場の隣接による連携(神戸市、福岡市等) 大阪は産業・学術機関の集積、豊富な観光資源、大規模 MICE施設(大阪府立国際会議場、インテックス大阪等)を 強みに、MICE開催実績を重ね、2014年には253件のC (JNTO基準)を開催し、2010年~2014年の年平均成長率 は13%となっている。 大阪はMICE開催件数に加え、独自目標として「MICEを 通じた大阪重点産業(ライフサイエンス、環境、新エネル ギー、生活支援、クリエイティブ)の振興」を設定する。 エ MICE別の需要 オ 具体的な施策等の検討 MICE件数(国内・大阪・ベイエリア)・需要予測(2015年⇒2024年) 開催件数は増加傾向。特に大阪 Iの年平均成長率は18%と、大阪のM・I・C・Ex・Evの中では最も成長率が高い。 大阪MICEの課題 近隣都市との連携 大阪のMICE施設間での連携 他都市との差別化 大阪のMICE施設の課題 利用料金 展示スペースの面積 予約の取りやすさ 大阪MICE施設は、国内の競合都市と比較すると条件面で 必ずしも優位ではない。また、「オールインワン型MICE施設」「隣接する会議場・展示場でMICEを一体的に 運用する連携」といった世界のトレンドに対応できていないため、会議場・ 展示場の新設も検討の余地があると考えられる。 カ ベイエリア(夢洲)におけるMICEのあり方についての検討 IR誘致に伴う集客・敷地面積の確保の観点から、新会議 場・展示場は夢洲に設立することを検討する。 新会議場・展示場は「オールインワン型MICE施設」として、 大阪MICEの競争力向上を期待する。 目指す方向性に応じて、新展示場の規模は「①200,000 ㎡ ②120,000㎡ ③30,000~50,000㎡」、新会議場の最大 収容人数は「①12,000人 ②5,000人 ③2,500人」が想定 され、以下の規模が必要と思慮される。 世界第一級の巨大C・Exの誘致を目指す場合   ・新展示場の規模:200,000㎡程度   ・新会議場の最大収容人数:12,000人程度 東京で実施されたExを大阪で横展開、かつ機能面で の充実を図ることで、「アジアを代表するMICE都市」を 目指す場合    ・新展示場の規模:120,000㎡程度    ・新会議場の最大収容人数:5,000人程度 ③ 中小規模のC・Exを中心に誘致し、新MICE施設が遊休   するリスクを最小限にする場合   ・新展示場の規模:30,000~50,000㎡程度   ・新会議場の最大収容人数2,500人程度 * C件数はJNTO統計(2010-14年実績値)を元に推計 MICE件数(大阪)・需要予測(2015年⇒2024年) 227 4,295 441 9,548 3,130 51 267 51 73 5,368 M I C Ex Ev 参考:世界・日本の主要MICE施設 3/3