土砂災害について
(財)消防科学総合センター 災害写真データベース 1 土砂災害とは 土砂災害は,山や崖などの斜面を構成する岩石や土などが重力によって下方に移動することで生じる災害です。 土砂災害は,山や崖などの斜面を構成する岩石や土などが重力によって下方に移動することで生じる災害です。 住民の生命,身体,財産等に被害が生じることがあります。 (財)消防科学総合センター 災害写真データベース
大雨・融雪 重力 地震 土砂災害 摩擦力 岩盤の強度 地下水 2 土砂災害発生のメカニズム 摩擦力 岩盤の強度 2 土砂災害発生のメカニズム 大雨・融雪 重力 地震 摩擦力 岩盤の強度 地下水 土砂災害 山の斜面の岩や土には,常に斜面下方に引き落とそうとする重力が働いています。しかし土の内部の摩擦力や岩石の強度により支えられているので崩れません。 (クリック) ところが,大雨や雪どけによって地下水が上昇したり,地震などの力が加わったりすることで,崩れやすくなり土砂災害が発生するのです。 大雨が降ったり,あらかじめ大雨が予想される場合には山間部や斜面が崩れることを想定して避難することが大切です。 摩擦力 岩盤の強度
国土交通省 平成25年に発生した土砂災害より抜粋 3 平成25年の土砂災害発生件数 941件 平成25年の全国における土砂災害発生件数は941件です。 国土交通省 平成25年に発生した土砂災害より抜粋
「土砂災害の危険箇所は全国に52万箇所!土砂災害から身を守る3つのポイント」 4 1年間の土砂災害発生件数 過去10年間の土砂災害発生件数を見ると, 平均して,1年間におよそ 1,000件 発生している。 過去10年間の土砂災害発生件数を見ると, 平均して,1年間におよそ1,000件発生していることになります。 政府広報オンライン お役立ち情報 「土砂災害の危険箇所は全国に52万箇所!土砂災害から身を守る3つのポイント」
5 日本の土砂災害危険箇所 土砂災害が発生するおそれのある 危険箇所は,日本全国で 箇所もあります。 (2013年6月末現在) 5 日本の土砂災害危険箇所 土砂災害が発生するおそれのある 危険箇所は,日本全国で 約52万 箇所もあります。 (2013年6月末現在) 土砂災害が発生するおそれのある危険箇所は, 日本全国で約52万箇所もあります。
8,482箇所(2014年2月現在) 1,132箇所(2013年3月現在) 6 宮城県の土砂災害危険箇所 宮城県の土砂災害危険箇所は 6 宮城県の土砂災害危険箇所 宮城県の土砂災害危険箇所は 8,482箇所(2014年2月現在) 国土交通省 砂防情報室 都道府県別土砂災害危険箇所http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/05/050410_2/04.pdf#search='1841%E7%AE%87%E6%89%80+%E5%AE%AE%E5%9F%8E%E7%9C%8C' 宮城県の土砂災害警戒区域は 1,132箇所(2013年3月現在) 宮城県の土砂災害危険箇所は8,482箇所 土砂災害警戒区域は1,132箇所もあります。 以下補足 この情報は更新される可能性があります。必ず宮城県のWebサイトで最新の情報をご確認ください。 http://www.pref.miyagi.jp/ 宮城県 防災砂防課 土砂災害危険箇所(急傾斜地)分布図http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/sabomizusi/shitei.html
「土砂災害の危険箇所は全国に52万箇所!土砂災害から身を守る3つのポイント」 7 土砂災害の種類①がけ崩れ 斜面の地表に近い部分が,雨水の浸透や地震等でゆるみ,突然,崩れ落ちる現象。 人命を奪うことが多い 次に土砂災害の種類についてです。 まず,がけ崩れです。 がけ崩れは,斜面の地表に近い部分が,雨水の浸透や地震等でゆるみ, 突然,崩れ落ちる現象のことです。 崩れ落ちるまでの時間がごく短いため,人家の近くでは逃げ遅れも発生し, 人命を奪うことが多い土砂災害です。 政府広報オンライン お役立ち情報 「土砂災害の危険箇所は全国に52万箇所!土砂災害から身を守る3つのポイント」
・がけにひび割れができる。 ・小石がパラパラと落ちてくる。 ・がけから水が湧き出る。 ・湧き水が止まる・濁る。 ・地鳴りがする。 7 土砂災害の種類①がけ崩れの前兆現象 ・がけにひび割れができる。 ・小石がパラパラと落ちてくる。 ・がけから水が湧き出る。 ・湧き水が止まる・濁る。 ・地鳴りがする。 がけ崩れが発生する前には, がけにひび割れができる。 小石がパラパラと落ちてくる。 がけから水が湧き出る。 湧き水が止まる・濁る。 地鳴りがする。 等の現象が起きます。
「土砂災害の危険箇所は全国に52万箇所!土砂災害から身を守る3つのポイント」 7 土砂災害の種類②地すべり 斜面の一部あるいは全部が地下水の影響と重力によってゆっくりと斜面下方に移動する現象。 甚大な 被害発生 次に,地すべりです。 地すべりは,斜面の一部あるいは全部が地下水の影響と重力によって ゆっくりと斜面下方に移動する現象のことです。 土塊の移動量が大きいため甚大な被害が発生します。 政府広報オンライン お役立ち情報 「土砂災害の危険箇所は全国に52万箇所!土砂災害から身を守る3つのポイント」
7 土砂災害の種類②地すべりの前兆現象 ・地面がひび割れ・陥没。 ・地面に亀裂や段差が発生。 ・がけや斜面から水が噴き出す。 ・井戸や沢の水が濁る。 ・地鳴り・山鳴りがする。 ・樹木が傾く 地すべりが発生する前には, 地面がひび割れ・陥没。 地面に亀裂や段差が発生。 がけや斜面から水が噴き出す。 井戸や沢の水が濁る。 地鳴り・山鳴りがする。 樹木が傾く 等の現象が起きます。
「土砂災害の危険箇所は全国に52万箇所!土砂災害から身を守る3つのポイント」 7 土砂災害の種類③土石流 山腹や川底の石,土砂が長雨や集中豪雨などによって一気に下流へと押し流される現象。 時速 20~40㎞ 最後は,土石流です。 土石流は,山腹や川底の石,土砂が長雨や集中豪雨などによって 一気に下流へと押し流される現象です。 時速20~40kmという速度で一瞬のうちに人家や畑などを壊滅させてしまいます。 政府広報オンライン お役立ち情報 「土砂災害の危険箇所は全国に52万箇所!土砂災害から身を守る3つのポイント」
7 土砂災害の種類③土石流の前兆現象 ・山鳴りがする。 ・急に川の水が濁り,流木が混ざり始める。 ・腐った土の臭いがする。 ・降水が続くのに,川の水位が下がる。 ・立木が裂ける音・石がぶつかり合う音。 地すべりが発生する前には, 山鳴りがする。 急に川の水が濁り,流木が混ざり始める。 腐った土の臭いがする。 降水が続くのに,川の水位が下がる。 立木が裂ける音・石がぶつかり合う音。 等の現象が起きます。
「土砂災害の危険箇所は全国に52万箇所!土砂災害から身を守る3つのポイント」 7 土砂災害の種類③土石流から逃げるには 土砂の流れる方向に対して直角に逃げる。 土石流はスピードが速いので,流れる方向に走ってもすぐに追いつかれます。 土石流から逃げるには,土砂の流れる方向に対して直角に逃げましょう。 政府広報オンライン お役立ち情報 「土砂災害の危険箇所は全国に52万箇所!土砂災害から身を守る3つのポイント」
住んでいる地域を知る。 ・土砂災害危険箇所か確認! ・近くに「がけ地」「小さな沢」が ないか確認! ・避難所・避難経路を確認! 8 土砂災害から身を守るために① 住んでいる地域を知る。 ・土砂災害危険箇所か確認! ・近くに「がけ地」「小さな沢」が ないか確認! ・避難所・避難経路を確認! 土砂災害から身を守るためには, まず,住んでいる地域を知ることが大切です。 住んでいる地域が,土砂災害危険箇所か確認しましょう! 近くに「がけ地」「小さな沢」がないかも確認しましょう! 避難所・避難経路を確認しましょう!
土砂災害警戒情報に注意する。 8 土砂災害から身を守るために② 土砂災害警戒判定メッシュ情報 気象庁 土砂災害警戒判定 メッシュ情報 8 土砂災害から身を守るために② 土砂災害警戒情報に注意する。 土砂災害警戒判定メッシュ情報 次に,雨が降り出したら,「土砂災害警戒情報」に注意しましょう。 土砂災害警戒情報は,大雨による土砂災害発生の危険度が高まったときに, 都道府県と気象庁が共同で発表する防災情報です。 また,気象庁のHPからは,土砂災害警戒判定メッシュ情報を見ることができます。 雨の後に,自分の住む地域に土砂災害の危険がないか確認するのに役立ちます。 気象庁 土砂災害警戒判定 メッシュ情報
早めに避難する。 ・お年寄りなど避難に時間がか かる人は,移動時間を考えて 早めに避難! ・避難が困難なときは,近くの 8 土砂災害から身を守るために③ 早めに避難する。 ・お年寄りなど避難に時間がか かる人は,移動時間を考えて 早めに避難! ・避難が困難なときは,近くの 頑丈な建物の2階以上に避難! 最後は,早めに避難することです。 災害が予測される場合にはあらかじめ安全な避難所に避難するように習慣づけておくことが大切です。特に夜間に豪雨が予測される場合は,実際に豪雨になってからの避難は危険が伴うので,できれば前夜から避難しておくことが必要です。特に子供やお年寄りなどの災害弱者は自主的に避難しておくことが大切です。 お年寄りなど避難に時間がかかる人がいる場合は,移動時間を考えて早めに避難する必要があります。 土砂災害の多くは木造の1階で被災しています。どうしても避難場所への避難が困難なときは, 次善の策として,近くの頑丈な建物の2階以上に避難しましょう。 それも難しい場合は家の中でより安全な場所(がけから離れた部屋や2階など)に避難しましょう。
<終わり>