SFN 282 No.1-5 20160704 担当 内山.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
SSA22 領域の過大な Lyα 輝線の EW を示す LAEs 大塚 拓也 1 山田 亨 1 、松田 有一 2 、林野 友紀 1 1 東北大学、 2 国立天文台.
Advertisements

硬 X 線で探るブラックホールと銀河の進化 深沢泰司(広大理) 最近の観測により、ブラックホールの形成と 銀河の進化(星生成)が密接に関係することが わかってきた。 ブラックホール観測の最も効率の良い硬 X 線で 銀河の進化を探ることを考える。 宇宙を構成する基本要素である銀河が、いつ どのように形成され、進化してきたか、は、宇宙の.
COBE/DIRBE による近赤外線 宇宙背景放射の再測定 東京大学, JAXA/ISAS D1 佐野 圭 コービー ダービー.
オリオン星形成領域における 前主系列星の X 線放射の 長期的時間変動 京大理 ○ 兵藤 義明 中嶋 大 高木 慎一郎 小山 勝二 /23 天文学会 秋季年会 P39a もくじ  星の長期的変動  今回行った解析  まとめ.
かなた望遠鏡による NGC2264の可視赤外同時観測
星形成領域NGC2264における AA Tau 型星の可視赤外同時観測
仲野 誠(大分大学) 杉谷光司(名市大)、渡辺誠(北大)、福田尚也(岡山理大)、石原大助(名大)、上野宗孝(JAXA)
「あすか」による 超大光度赤外線銀河(ULIRG)のX線観測 II
スケジュール 火曜日4限( 14:45-16:15 ),A棟1333号室
W31A領域に付随する 水蒸気メーザーによる3次元的速度構造
研究の背景:大質量星と形成メカニズム 太陽の8倍以上の質量の恒星 星風、紫外線、超新星爆発により 莫大なエネルギーを放出
衝撃波によって星形成が誘発される場合に 原始星の進化が受ける影響
第6回 制動放射 東京大学教養学部前期課程 2012年冬学期 宇宙科学II 松原英雄(JAXA宇宙研)
DECIGO ワークショップ (2007年4月18日) 始原星の質量、形成率、連星度 大向一行  (国立天文台 理論研究部)
山口大学電波グループ ブレーザー電波データの紹介
Hyper Luminous X-ray Source in ESO
The formation of a Keplerian disk around a late-stage protostar
AOによる 重力レンズクェーサー吸収線系の観測 濱野 哲史(東京大学) 共同研究者 小林尚人(東大)、近藤荘平(京産大)、他
銀河物理学特論 I: 講義3-3:光度関数の進化 分光探査サンプルによる Lilly et al. 1995, ApJ, 455, 108
電離領域の遠赤外輻射 (物理的取り扱い)      Hiroyuki Hirashita    (Nagoya University, Japan)
Damped Lya Clouds ダスト・水素分子
宇宙物理II(9) Planetary Formation
スケジュール 水曜3限( 13:00-14:30 ),A棟1333号室 10月 11月 12月 1月 2月 10/08 11/5 や②
東京大学理学系研究科 天文センター M2 江草 芙実
Virgo Survey: Single Peak Galaxies
神戸大大学院集中講義 銀河天文学:講義6 特別編 観測装置の将来計画
Taurus-Auriga association
近赤外線サーベイによるマゼラニックブリッジの 前主系列星探査
ブラックホール連星系のlow/hard stateの最近
星間物理学 講義3資料: 星間ガスの力学的安定性 星間ガスの力学的な安定性・不安定性についてまとめる。星形成や銀河形成を考える上での基礎。
Virgo CO Survey of Molecular Nuclei Yoshiaki Sofue Dept. Phys
論文紹介 Novae as a Class of Transient X-ray Sources K. Mukai, M
COSMOSプロジェクト: z ~ 1.2 における星生成の環境依存性 急激な変化が起こっていると考えられる z ~1 に着目し、
村岡和幸 (大阪府立大学) & ASTE 近傍銀河 プロジェクトチーム
X-ray Study of Gravitational Lensing Clusters of Galaxies
銀河・銀河系天文学 星間物理学 鹿児島大学宇宙コース 祖父江義明 .
棒渦巻銀河の分子ガス観測 45m+干渉計の成果から 久野成夫(NRO).
高エネルギー天体グループ 菊田・菅原・泊・畑・吉岡
星形成時間の観測的測定 東大天文センター M2 江草芙実 第4回 銀河shop 2004/10/19.
ANIRによるM型星まわりの トランジット地球型惑星の観測 国立天文台 成田憲保.
星間物理学 講義1: 銀河系の星間空間の世界 太陽系近傍から銀河系全体への概観 星間空間の構成要素
論文紹介 Type IIn supernovae at redshift Z ≒ 2 from archival data (Cooke et al. 2009) 九州大学  坂根 悠介.
天の川銀河研究会 天の川銀河研究会 議論の種 半田利弘(鹿児島大学).
星間物理学 講義4資料: 星間ダストによる散乱・吸収と放射 2 銀河スケールのダスト、ダストの温度、PAH ほか
M33高密度分子ガス観測にむけて Dense Cloud Formation & Global Star Formation in M33
塵に埋もれたAGN/銀河との相互作用 今西昌俊(国立天文台) Subaru AKARI Spitzer SPICA.
「すざく」であばく超光度X線源 (P4-7) rikne
銀河物理学特論 I: 講義3-5:銀河の力学構造の進化 Vogt et al
セイファート銀河中心核におけるAGNとスターバーストの結び付き
大井渚(総合研究大学院大学) 今西昌俊(国立天文台)
クエーサーの内部構造はどうなっているのか? マグナム望遠鏡の威力
超高光度赤外線銀河(ULIRGs)中に埋もれたAGNの探査
Spiral銀河における星形成史について
宇宙の初期構造の起源と 銀河間物質の再イオン化
星間物理学 講義1の図など資料: 空間スケールを把握する。 太陽系近傍から 銀河系全体への概観、 観測事実に基づいて太陽系の周りの様子、銀河系全体の様子を概観する。それぞれの観測事実についての理解はこれ以降の講義で深める。 2010/10/05.
東京都立大学大学院 理学研究科 物理学専攻 宇宙物理実験研究室
COE外国出張報告会 C0167 宇宙物理学教室 D2 木内 学 ascps
銀河系内・星形成・系外惑星 系内天体の観点から
スターバースト銀河NGC253の 電波スーパーバブルとX線放射の関係
ALMAへの期待 -埋れたAGNの探査から-
10/19 GMCゼミ.
COSMOS天域における赤方偏移0.24のHα輝線銀河の性質
LMXB の統一描像 NS-LMXB の簡単な描像
Z~1の星形成銀河の性質  小西.
形成期の楕円銀河 (サブミリ銀河) Arp220.
Z=0.24 の Hα輝線天体でみるSFR(UV), SFR(Hα), SFR(MIR) 相互の関係
BH science for Astro-E2/HXD and NeXT mission
すざく衛星によるSgr B2 分子雲からのX線放射の 時間変動の観測
磁場マップstudy 1.
中性子星/ブラックホール連星の光度曲線の類似性
Presentation transcript:

SFN 282 No.1-5 20160704 担当 内山

Low-mass YSOs:0.1pc filament -> prestellar cores High-mass YSOsではどうか? Herschelでは空間分解能が 足りない APEX/ArTeMiSでNGC6334の 350μmの観測 -> Herschelとcombine

Dense filament: 500-2000Msun/pc 10-pc size Width ~ 0.15 +- 0.05 pc (assuming dust temperature of 20K) Width ~ 0.15 +- 0.05 pc Within a factor of < 2 of low-mass forming regions NGC 6334が確実に大質量星 を形成するかは不明だが、 Gould Beltよりも100-1000倍 Dense な領域でも似たfilament を初めて検出した ->共通のメカニズム?

Debris disk systemsの未解明問題 Thermal emissionとscattered starlightを 同時にSEDモデルで再現できない β picのdebris diskのデータをHST, Spitzer, Herschel, ALMAから取得 diskのparent body belt (40-150 AU)と halo領域(~1800 AU)のfittingを試みる

Astronomical silicates だけでは放射強度分布を 再現できない (Fig. 9) Silicates & Organic Refractory material が 良いfit結果 (Fig.10) Ice & vacuumは 効かない Thermal SEDと散乱 の色も再現できた

星の年齢に伴ってdiskのdustやgas質量はどう変化していくのか? 若い領域はTaurus(1-2Myr)のサーベイ結果(179天体)がある やや年老いた領域としてUpper Scorpius OB(5-11Myr)をALMAでサーベイ(106天体) これまでの結果(20天体)よりサンプル数が増え、Taurusと比較可能に 0.88mmと12CO J=3-2

31個のdebris/evolved diskで 76個のprimordial diskのうち 53でdust cont.検出 26でCO検出 31個のdebris/evolved diskで 5でdust cont.検出 CO検出はなし 半分以上CO未検出 中心部(<40AU)にoptically thickな分布 Heavily depleted & optically thin Mdust∝M*1.67+-0.37 Taurus の結果とslopeはおおよそ一致 Dust mass evolutionは星質量と無関係か Mdust/M*はTaurusの~1/4.5

Protoplanetary diskのg/d~100という仮定は妥当なのか 2つの成分を独立に観測から求める必要がある CO line modeling & SED fitting 特にdisk midplaneについてC18Oの観測をALMAで行い調査 天体はHAe HD 163296 CO snowlineよりも内側(<90 AU)の領域について今回は調査

Snow lineの内側でgasとdustを独立に 決定するのに有望な手法 g/d< 20が示唆された C18Oのabundanceが極端にISMと異なり、 Sub-micron grainがdepletedしていないと 説明できない⇔散乱光観測と矛盾 Snow lineの内側でgasとdustを独立に 決定するのに有望な手法

Chandraで見つけたfaint X-ray sourceが可視・近赤外線で5年以上の 変光現象を起こしていることを発見 ダストからの赤外線再放射が支配的な天体のようだ ダストの温度は年スケールで変動なし アウトバースト前は可視・赤外で未検出 Outflow speed ~ several hundreds km/s ->nova, AGNではなく、YSOが最有力

既知のYSO outburstであるFU Ori型と違う傾向 COの振動遷移が検出されない Outflow speedが約2倍 より重力ポテンシャルの大きな天体? 脱出速度を考慮すると >1Msun 既知の星形成領域から離れた位置にあった ->これまでの星形成outburstとは違う傾向の 現象を初発見したか