銀河物理学特論 I: 講義1-3:銀河性質と環境依存性 Park et al. 2007, ApJ, 658, 898 2009/05/11
環境による銀河の形態別の光度関数の違い(古典的)。 SDSS前: 環境による銀河の形態別の光度関数の違い(古典的)。 Binggeli et al. 1988, ARAA, 26, 509
環境毎の銀河の形態の割合。Concentration parameter (C) などを用いて銀河を形態分類。 SDSS初期: 環境毎の銀河の形態の割合。Concentration parameter (C) などを用いて銀河を形態分類。 Goto et al. 2003, MNRAS, 346, 601
密度が高い、宇宙初期に銀河が形成される、領域では選択的に楕円銀河が形成される? 環境依存性: 生まれ (nature) か? 密度が高い、宇宙初期に銀河が形成される、領域では選択的に楕円銀河が形成される? 育ち (nurture) か? 密度が高い領域では形成された後で楕円銀河になりやすい? 銀河相互作用? 合体・衝突? 高速のすれ違い? 銀河団内のホットガスによる銀河内ガスのはぎとり?(S0=anemic spiral ?) ローカルな密度場の影響からグローバルな密度場の影響。
SDSS: Park et al. で用いた銀河の「形態」分類(赤 E/S0, 青 S, 緑 Irr)。カラー、カラー勾配(ディスク銀河では外側が青い、楕円銀河では少しだけ青い)の情報も用いていることに注意は必要。 Park & Choi, 2005, ApJ, 635, L29
SDSS: Park et al. で用いられたサンプル。 Choi et al., 2007, ApJ, 658, 884
Spline kernel ?:
銀河団の中での銀河の進化: Butcher-Oemler 効果? 銀河団の中の「青い」銀河の割合を調べると、赤方偏移が大きい銀河団では青い銀河の割合が高いようだ。 Van Dokkum, 2000, ApJ, 541, 95 Buther & Oemler , 1984, ApJ, 285, 426
銀河団の中での銀河の進化: Butcher-Oemler 効果? ただし銀河団の性質にもよるので注意が必要である。 Smail et al. 1998, MNRAS, 293, 124
銀河団の中での銀河の進化: Butcher-Oemler 効果? HST のデータを用いて形態別に調べると、早期型銀河の割合も赤方偏移に依存して小さくなっている。 Van Dokkum, 2000, ApJ, 541, 95
銀河の相関関数 : SDSSのデータから求められた銀河の相関関数(空間方向につぶした)。ダークマターハロー同士の相関だけでなくハロー内の小さいスケールの銀河の相関も検出した。ダークハロー(モデル)と銀河(観測)の理解をつなげる上で重要。 One-halo term: Correlation between galaxies inside same halo Two-halo term: Correlation between dark-matter halos Zehavi et al. 2004, ApJ, 608, 16