ハロン湾、ハイフォン港の水環境問題に関する海岸工学的研究 ハロン湾、ハイフォン港の水環境問題に関する海岸工学的研究 梅山 元彦 Tokyo Metropolitan University
アジア大都市ネットワーク21 「新しいアジアとの交流事業」 2006 8月 ANMC21参加都市の大学との共同研究開始 9月 ハノイ水利大学学長に国際交流協定の締結を提案 11月 ハノイ水利大学海岸工学部との共同研究を開始 「ホン河における塩水浸入に関する研究」 2007 2月 ハノイ水利大学学長の首都大学東京訪問 学術交流に関する協定書の調印 (西澤学長とHoc学長) 4月 ハノイ水利大学海岸工学部との共同研究 (2年目) 「ハロン湾における流動および水質に関する研究 」 11月 ISSUE2007にハノイ水利大学Cat海岸工学部長が講演
「アジア高度研究」 2008 9月 アジア高度研究採択 11月 ハノイ水利大学海岸工学部5周年式典参加 2009 9月 アジア高度研究採択 11月 ハノイ水利大学海岸工学部5周年式典参加 2009 5月 「アジア高度研究」留学生面接のためハノイ水利大学へ 9月 Nguyen Hoang Duc (専門:水工学)来日 「ホン河デルタで発生する塩水遡上現象の数値解析」 2010 5月 留学生面接のためベトナム国家大学へ 9月 Nguyen Kim Cuong (専門:海洋物理学)来日 「ハイフォン港における流動・漂砂・水質に関する研究 」
ホン河における塩水浸入に関する研究 (2006-2007)
ホン河における塩水浸入に関する研究の内容 河口域の塩水侵入のデータ収集 風速と風向、水位、流量、水質、塩分データ。 b) 塩水進入のデータ解析 塩分濃度分布を定式化。 塩水進入と潮汐の特性を関連付ける。 河口域の支流での塩分分布を調べ、塩水侵入長を決定する。 c) 現地観測 平成19年1月3日-18日、ホン河の16地点で塩分、濁度、溶存酸素量、BOD等の現地観測を行った。 d) 参加メンバー ハノイ水利大学 (Vu Minh Cat 海岸工学部長、Le Xuan Roanh 海岸工学副部長、Bui Du Duong 他2名のスタッフ)
ハロン湾における流動および水質に関する研究 (2007-2008) ハロン湾の悪化する海洋環境についての原因を追究し、ベトナムの国民にとっても、首都大学東京とハノイ水利大学にとっても有益で実行可能なプロジェクトを創生していく。
ハロン湾の位置
ハロン湾内観測地点
ハロン湾における流動および水質に関する研究の内容 ハロン湾の地理情報や既存データ収集 地理情報としては、地図、海図、既存データとしては、風、温度、降雨、波、潮汐、河川流水量、水質と塩分等を収集 。 b) 既存データを使った流れ解析 ハロン湾内と湾外の流れ場と温度場に関して三次元数値解析モデル(ROMS)を使って計算する 。 地形、現地データから得られる潮汐の特徴と流れとの関係を調べる。 c) 現地観測 平成20年1月8日-16日、湾内の6地点で、1日4回 ( 1、7、13及び 19時)、水位、速度、温度等の現地観測を行った。
沿岸流速分布 1:00 上げ潮 7:00 満潮 13:00 下げ潮 19:00 干潮
数値計算結果
数値計算と現地観測データとの比較 (Dau Go Cave)
ハイフォン市ドーソン海岸における流動・漂砂・水質に関するベトナム国家大学海洋学部との共同研究 (2010 -) ラックウェン港予定地 Lach Huyen Gateway Port ドーソン海岸 Do Son Beach
ハイフォン市ドーソン海岸の研究内容 a) ラックウェン港開発調査計画 コンテナ 50,000DWT - 14.0m x 300m x 4バース バルク 50,000DWT - 13.0m x 250/300m x 2バース 雑貨 30,000DWT - 12.0m x 200~260m x 5バース b) プロジェクトによる環境へのインパクト 航路の増深による水象に与える影響。漂砂の影響。 c) 数値モデルの構築 航路浚渫・埋立てによる汚濁拡散シミュレーションの実施。 ドーソン海岸付近の漂砂による海岸侵食、堆積問題。 d) メンバー ベトナム国家大学海洋学部長 Dinh Van Uu教授 他 首都大学東京留学生 Ngyuen Kim Cuong