6.粉体の粒度分布 炭酸カルシウム(CaCO3) 粉(粒子) アンドレアゼンピペット
教科書106ページ (2)理論 液相沈降法は、液中を重力によって沈降する粒子の沈降速度がその粒子の密度が同一であれば粒径によって定まることに基づいている。 Stokesの法則によると式(1)が成り立つ。 h / t = d 2 (S - L) g / (18) (1) ここに h:液中を粒子が沈降する距離[m] t:粒子が距離hを沈降するのに要する時間[s] S:粒子の真密度[kg/m3] L:液の密度[kg/m3] g:重力加速度[m/s2] m:液の粘度[Pa・s] d:試料の粒径[m]
沈降速度 h / t ∝ d 2 d:粒子直径
沈降速度 h / t ∝ d 2 d:粒子直径 同じ大きさの粒子 なら 同じ速度
もしも 同じ大きさの 粒子だけが 存在したら
濃度=0個/m3 濃度= 最初の均一な 状態での値と 同じ
深さh 経過時間t h / t = d 2 (S - L) g / (18) (1)
最初t=0s d1 d2 d3
t=100s d1 d2 d3
t=200s d1 d2 d3 h / t = d3 2 (S - L) g / (18) (1)
t=400s h / t = d2 2 (S - L) g / (18) (1) d1 d2 d3
教科書106ページ 粒子は沈降開始の初めから終末速度で沈降すると仮定すれば、 液面よりhの深さの位置では時間tにおいて 粒径dより大きい粒子は存在せず (すでに下方に沈降してしまっている)、 dより小さい粒子はt=0の時と同じ濃度で存在している。 最初の試料濃度をC0 [kg/m3]、 液面よりの深さhの位置での時間tにおける粒子濃度をCt [kg/m3] とすれば、 Ct/C0は粒径がdより小さい粒子の質量の全粒子質量に対する比R である。