歯科健診で、 健康寿命を延ばそう! (健診概要) 熊本県歯科医師会 地域保健委員会
本日のメニュー 1.日本の現状 2.後期高齢者者歯科健診
1.日本の現状(社会構造)
超高齢化社会の日本! 高齢化社会(こうれいかしゃかい)は、総人口に占めるおおむね65歳以上の老年人口(高齢者)が増大した社会のことを指します。その65歳以上の高齢者人口(老年人口)が総人口に占める割合を高齢化率(こうれいかりつ)が、21%以上になると超高齢化社会と言い、日本では平成19年に超高齢社会になりました。
高齢者人口の割合の推移 厚労省ホームページより抜粋
平均寿命と健康寿命の違い 平均寿命は寿命の長さを表していますが、健康寿命は日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間を表します。健康寿命が高いほど、寿命に対する健康寿命の割合が高いほど、寿命の質が高いと評価され、結果として医療費や介護費の削減に結び付きます。
前期高齢者と後期高齢者 65歳から74歳までの人を「前期高齢者」といいます。前期高齢者は、64歳までと変わらず国民健康保険や被用者保険の給付を受けることができます。現状、日本では、労働人口が減っており、前期高齢者に含まれる65歳から69歳までの男性の約半数が働いています。その一方で、そして75歳の誕生日から後期高齢者となり、国民の8人に1人が後期高齢者といわれています。75歳を過ぎると入院や長期療養が多くなり、後期高齢者の約4分の1が要介護認定を受けています。
2.後期高齢者者歯科健診
75歳以上の方への健診の重要性!① ・75歳以上の者(後期高齢者)については、医療機関に通院していない場合、生活習慣病を軽症のうちに発見し、医療につなげ、重症化を予防することが重要である。
75歳以上の方への健診の重要性!② ・75歳以上の者の生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果は、75歳未満の者より大きくないと考えられ、生活習慣の改善が困難な場合も多く、体重減少や低栄養リスクが増すことから、QOLを確保し、自立した生活習慣を営むために、生活機能低下の予防が重要となってくる。
75歳以上の方への健診の重要性!③ ・75歳以上の者については、身体状況等の個人差が大きいことに留意し、生活習慣病の予防に加えロコモティブシンドローム、口腔機能の低下及び低栄養や認知機能の低下予防のため、対象者の状況に応じた生活習慣の改善支援を行うことが重要である。
(1)目的 熊本県後期高齢者医療歯科口腔健康診査(以下「歯科健診」という。)は、後期高齢者の口腔機能低下による誤嚥性肺炎や生活習慣病等の重症化予防を図るため、歯・歯肉の状態、口腔内の衛生状態や咀嚼を含む口腔機能をチエックすることにより、被保険者の健康の保持増進を図ることを目的とします。
(2)対象者 後期高齢者医療制度の被保険者(75歳以上又は65歳以上で一定の障がいがあると認められた者)です。(ただし、長期入院患者や施設入所者等の一部の除外対象者を除く。)。また、歯科健診の支給対象となるのは、対象者あたり各年度1回です。
(3)実施方法 各自治体が地域の実情に応じ実施期間や実施方法を設定することとします。実施機関は、県内各郡市歯科医師会の会員診療所または病院、個別歯科医療機関又は健診専門機関が行います。また健診費用として、400円(1割分負担)を患者本人が、窓口で支払います。ただし市町村によって異なります。尚、保険者証と受診券をお持ちください。
健診の(お口の中の)チェックポイント むし歯の有無 歯の欠損の有無 義歯の有無とその清掃状態 歯肉・軟組織の状態 食物残渣の有無 舌苔の有無 口腔の乾燥状態(唾液分泌量) 口臭 口腔運動機能の状態(麻痺・嚥下障害) 口腔内感覚の状態(知覚低下・過敏)
受付で質問票にお名前を書いて、9個の質問に答えてください。 歯科口腔健診【質問票】 受付で質問票にお名前を書いて、9個の質問に答えてください。
健診表でお口の状態をェックします。これは、コピーをお渡しします。 歯科口腔健診【健診票】 健診表でお口の状態をェックします。これは、コピーをお渡しします。
また下に、簡単にできるセルフケアも記載しております。 歯科口腔健診【指導票】 健診表に基づいた指導票をお渡しします。 また下に、簡単にできるセルフケアも記載しております。
お口の健康を維持することは、全身の健康につながります。そのためには、歯科健診へ行きましょう! 最後に お口の健康を維持することは、全身の健康につながります。そのためには、歯科健診へ行きましょう!
ご清聴ありがとうございました。