Mareki Honma Director, Mizusawa VLBI Observatory, NAOJ

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Mareki Honma Director, Mizusawa VLBI Observatory, NAOJ

水沢VLBI観測所の目標(FY2016) VERAによる観測を継続して研究成果を挙げる。 2. 大学間連携・国内VLBI観測網の中核局として大学を支援し、大学間連携VLBIで研究成果を挙げる。大学連携VLBI観測の体制および事業内容を検証する。 3. VERAの観測が6年後に終了することを想定し、日本の電波コミュニティ等の意向に沿う形の水沢VLBI観測所の将来計画を検討する。 4. 東アジアVLBI観測網を運用し、研究成果を挙げる。また、東アジアの関連機関と連携し、ALMAを含むVLBIについてこの地域のユーザーが必要とするサポートを提供する。 5. 中央標準時の決定と現示を行う。 自己評価はいずれも当初予定通りと判定させていただきました。

10年後の状況は? 国際的には、 大型電波干渉計の時代 (ALMA & SKA phase-I) 国内では、 VERAは建設後25年経過 山口、茨城、鹿島等は建設後30~45年経過 国内望遠鏡の超高齢化社会!? 天文学、測地、技術開発などの観点から 国内に次世代の観測網は必要か?)

Wavelength - Angular-resolution angular resolution: Θ~λ / D cm wave mm wave IR optical AKARI 1 arcsec Connected array Resolution in mas SKA HST SUBARU VLBI Single dish ALMA VERA 1 mas VLBA (VSOP-2) Submm VLBI BH size λ

Radio astronomy in 2020’s and beyond: SKA era SKA (Square Kilometer Array) Next-generation big-project in radio astronomy Possible synergies with VLBI technical overlap (interferometer) frequency overlap, science overlap

Comparison of SKA, EAVN and other array +FAST EAVN+QT,FAST EVN VLBA+ GBT+ VLA Global VLBI (EA/Eu/US) SKA-1 (mid) SKA-2 Operating from 2018? 2022? Operating ? 2023? 2028?? Max. Baseline (km) 5000 2000-10000 8000 10000 150 3000 Collecting area (m2) 15000 86000 96000 20000 26000 61000 ~ 142000 32600 440000 FAST 500m corresponds to an effective diameter of 300m QT: Planned new 110m in Urumqi

水沢における今後の議論の方向性 現在運用中のVERA/JVN/KaVAと現在準備中のEAVNを発展させて、将来の国際大型干渉計(SKA等)への展開が可能かを当面の優先課題として検討する。 以下のコミュニティと協力しつつVLBI運営委員会で検討をすすめる。 VLBI懇談会、SKA-JP、宇電懇など ※国際的な電波コミュニティの動向も考慮 国内アレイ VERA JVN アジア地域アレイ KaVA/EAVN グローバルアレイ SKA? (EHT)

SKA時代の日本とアジアのVLBIの役割 Pre-study for SKA Global VLBI with SKA Science target maser Astrometry/Galaxy AGN (継続性の担保)  +新たな展開も UV for EAVN+SRT+Hobart+SKA (Dec +12 deg) 最長基線はKaVA-SKAが提供

1つの可能性 SKA-VLBIを将来の方向性に据えた場合、次のような展開が現実的に考えられる SKA Phase-Iに追加機能(22G RXやVLBI phase-up機能など)を提供することで、SKAに(まず)minor partnerとしてcommit 国内VLBI局やEAVNの科学的重要性が十分高ければ、将来的に国内観測局をSKA相当の望遠鏡に置きかえつつ長期的にVLBI観測を継続することも可能