尾久土正己 和歌山大学 学生自主創造科学センター okyudo@center.wakayama-u.ac.jp インターネットを使った天文教育 尾久土正己 和歌山大学 学生自主創造科学センター okyudo@center.wakayama-u.ac.jp
まずは自己紹介を 履歴書はいつも行が足りない 大学→院中退→高校教師→院再入学→高校教師→天文台その1→その2→(社会人院)→その2→大学教員→? 一言で言えば、「勝手気まま、わがままな人生」
インターネット天文台の誕生秘話 1994~1995の迷い 和歌山の過疎の町の天文台には絶対に行きたくなかった! 1990~1995 兵庫県立天文台 かつては真面目な観測者 次期大型望遠鏡の夢→震災で中断 説得交渉の中で突きつけた条件の1つがインターネット ベテラン町長の決断
インターネットが引けない? 1995年前半、インターネット山村に導入するのは大変だった 役場の人はインターネットを知らない 人口の98%の意味 政治力 地元大学の協力 このときの出会いが今に続いている
インターネットで昼間に天体観測! 1995年秋、渡辺さん@元和歌山大が見せてくれたオモチャ 衝動買いしてすぐに渡辺さんとTV会議 一瞬でぴーん「カメラを望遠鏡に!」 「昼間に星が見えない(除く電波望遠鏡)」は過去のもの? 半月後のJAIN@沖縄でデビューしよう 世界初の日食中継は1995年だった(朝日新聞に小さな記事とコメントが残っている)
みさと天文台、全米デビュー 1995年11月土星の輪の消失を本格的に中継 1996年2月附属中学への遠隔授業 NHKの19時のニュースとメディアミックス!(今では考えられない) 1996年2月附属中学への遠隔授業 1996年7月ストックホルムでHOU会議 1996年8月シカゴへ星の出前授業 トリビューン紙で大きく報じられる 1997年和歌山大と共同で遠隔操作システム ブラウザから制御、観察
地域が学校が元気なってきた 1997年2月町内の100%の小中高がインターネット接続、LAN整備 大成高校美里分校の希望者増 学校が有志によるパソコン講習の会場に 脱サラで農産品の通販をする町民誕生 1999年自治体ネットワーク事業で情報センター設置 1999年末、美里中学で自主的な公開研究授業 全教員が使いこなす 美里町の子どもたちに自信が出てくる 2000年学校インターネット2の和歌山センター誘致 2001年地域イントラネットでファイバ網整備 2002年自治大賞優秀賞
日食はインターネットで楽しもう! 1996年秋に日食ファンから1通の手紙 1997年1月、ライブ!エクリプス実行委員会を結成(ボランティア集団) 1997年3月、シベリアから生中継 170万ヒットという当時のレコードを記録 日食は人気コンテンツ? 負荷分散の研究の実験に向いている? 1998年1月、米天文雑誌Sky&Telescopeで「日食はインターネットで楽しもう!」の記事
世界のファンが待っている 1998年2月ベネズエラ 1998年8月マレーシア 1999年2月オーストラリア 1999年8月ヨーロッパ~南西アジア イギリス~イランに9カ所の観測隊 1400万ヒット 日:英=1:4の国際コンテンツ
子どもたちに夢を 広島の小学生・高校生との交流 エンターテイメントだけでなく理科教材に 教育専用インターネット望遠鏡の実現 2001年ジンバブエ 2002年高大連携遠隔講義 エンターテイメントだけでなく理科教材に 実験授業 教材向けコンテンツの開発 教育専用インターネット望遠鏡の実現 兵庫県三田市
ブロードバンド時代の日食中継 TVの素材として利用できる? 2001年ジンバブエからニュースステーションに生出演 太陽像の中継から番組の放送へ 2002年オーストラリア日食では、関西の民放で番組素材に使う 2003年11月、南極日食でNHKと真っ向勝負?
TVとの差別化 太陽映像の中継→周辺情報の提供へ 世界のファンがいる限り私たちは月の影の下にパラボラをもって地球上のどこへでも遠征 南極日食では、広視野カメラと気象情報 今後3年間、科研費で研究 日食現場の環境を再現へ 世界のファンがいる限り私たちは月の影の下にパラボラをもって地球上のどこへでも遠征 天文専門チャンネルへ→ライブ!ユニバースの結成(皆さん、ぜひご支援、ご入会を) http://www.live-universe.org/ 2009年7月、国内から皆既日食中継を! 離島にファイバーを
おまけ 2004年6月8日の金星の太陽面通過 インターネットを使って両目を10000km離して、現象を立体視 多くの高校生が参加 今秋の天文学会ジュニアセッションが楽しみ
インターネットと天文教育 相性のいい関係 地球の大きさ、丸さをうまく活用できる 皆さんも、相性のいい組み合わせを探しましょう