末期がん 【症例2】 ・口腔衛生不足 ・歯科疾患(う蝕・歯周病) ・口腔乾燥、口内炎、出血、 味覚異常など ・摂食嚥下機能低下

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実践編 次のような処方箋と簡単な患者情報とともに在宅訪問依頼が来 た。 さて、何を準備し、何をチェックし、どのように多職種と連携 をとることが求められるか。 ワークシートを参考に考えてみましょう。
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学習目標 1.栄養代謝機能に影響を及ぼす要因について説明することができる. 2.栄養代謝機能の障害による影響を,身体,精神機能,社会活動の三側面から説明することができる. 3.栄養状態をアセスメントする視点を挙げることができる. 4.栄養状態の管理方法について説明することができる. SAMPLE 板書.
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末期がん 【症例2】 ・口腔衛生不足 ・歯科疾患(う蝕・歯周病) ・口腔乾燥、口内炎、出血、 味覚異常など ・摂食嚥下機能低下 歯科における予測課題 ・口腔衛生不足 ・歯科疾患(う蝕・歯周病) ・口腔乾燥、口内炎、出血、  味覚異常など ・摂食嚥下機能低下 身体機能面での 着眼点  末期がん  →少量の経口摂取が可能 →口腔内トラブル 歯科の役割 ・口腔衛生管理 ・必要な歯科治療(除痛含め) ・摂食嚥下機能評価 ・口腔機能管理 ・口腔乾燥・味覚異常への対応 ・経口摂取の維持 歯科としての身体機能面での着眼点は、少量の経口摂取が可能であること、末期がんの口腔内トラブルである。予測課題としては口腔衛生不足、歯科疾患、口腔乾燥などの口腔内トラブル、摂食嚥下機能低下である。歯科の役割は、口腔衛生管理、必要な歯科治療、摂食嚥下機能評価、口腔機能管理、口腔乾燥・味覚異常などの口腔内の問題への対応、それにより経口摂取を維持することである。

家族介護 【症例2】 ・口腔衛生不足 ・嚥下機能低下 ・咀嚼機能低下 ・食事摂取環境の悪化 →在宅介護 希望:食べる楽しみ →医療用麻薬 歯科における予測課題 ・口腔衛生不足 ・嚥下機能低下 ・咀嚼機能低下 ・食事摂取環境の悪化 生活環境面での 着眼点  家族介護 →在宅介護   希望:食べる楽しみ →医療用麻薬 歯科の役割 ・口腔衛生管理 ・必要な歯科治療(除痛含め) ・口腔環境(乾燥など)の確認 ・口腔機能管理 ・適切な食事環境への介入  (家族との連携)  歯科としての生活環境面での着眼点は、家族介護・在宅介護において食物を少しでも口から摂ることを楽しみにしていること、医療用麻薬を静脈内投与されていることである。歯科における予測課題は、口腔衛生不足、嚥下機能低下、咀嚼機能低下、食事摂取環境の悪化が考えられる。歯科としての役割は、口腔衛生管理、除痛を含めた必要な歯科治療、乾燥などの口腔環境の確認および対応、口腔機能管理および維持、家族と連携しての適切な食事環境への介入することである。

口腔衛生管理・口腔機能管理 口腔衛生管理 口腔機能管理 最期まで美味しく口から食べる ご家族とともに 痛みのない、快適な口腔内へ 最期まで美味しく、口から食べるために 口腔乾燥 舌の乾燥と潰瘍  歯科医師の指示のもと、口腔ケア後の嚥下開始用ゼリーでの摂食嚥下機能評価 最期まで美味しく口から食べる 歯科専門職の口腔衛生管理は、痛みのない快適な口腔内づくりが目標となる。全介助での口腔ケアを行う場合は、姿勢の確保・開口を維持・適切な歯ブラシやスポンジブラシを選択し水分や汚れは良く除いてから使用する。口腔用保湿剤なども利用できる。また吸引歯ブラシを使用して、口腔ケアで誤嚥させない配慮が大切である。BP製剤服用に伴う下顎骨壊死の一因となる抜歯を避けるためにも口腔衛生に留意する必要がある。口腔機能管理として、最期まで美味しく口から食べることを支えることが目標となり、摂食嚥下機能の再評価を行い、ご家族と連携しながら、お好きな物を食べて頂けるような支援を優先する。 口腔内出血 下顎骨壊死 ご家族とともに 口腔用保湿剤(ジェル) スポンジブラシ 吸引歯ブラシ

人生の最終段階のケアへの 歯科のかかわり *積極的な延命処置は希望されず、在宅での看取りを希望 人生の最終段階のケアへの  歯科のかかわり *積極的な延命処置は希望されず、在宅での看取りを希望 *「口から食べたい」と希望された。「歯肉からの出血」「口 腔乾燥」の主訴が多い 口腔乾燥や疼痛などの苦痛を除くための口腔衛生管理・ 口腔機能管理が必要 無理なく、苦痛のない口腔ケア指導をご家族にも行う 最期まで、少しでも口から食べることができるような支援が 重要 在宅医と訪問看護師等との連携強化が不可欠 家族への支援とねぎらい、グリーフケアを念頭においた対 応が必要 家族・在宅医・訪問看護師等と連携を強化し、口腔内の乾燥が進むことから、口腔内の苦痛を除くためにも保湿を中心とした口腔ケアを行い、最期まで少しでも口から食べる支援することは重要である。また、食事介助や口腔ケアはご家族にも行って頂くことが大切だと思います。緩和ケアを主体とする療養方針のもと家族・多職種の協力のもと在宅療養を行ってもらうにあたり、口腔衛生管理・機能評価・訓練により機能に合った「味わい」を提言した。「食べる」ことへの支援・口腔領域のケアを通じて、医療介護関係者と連携・協働しての看取りまで関わる、生涯を通してのかかりつけ歯科医でありたいと考える。