データ構造とアルゴリズム論 第7章 再帰処理 平成17年12月6日 森田 彦
基礎課題提出状況(11/29) 54%が全課題を提出 17名(12.5%) このままでは危険! 58.8%が36題以上を提出 昨年とほぼ同じペース
応用課題提出状況(11/29) 全課題提出は5名 昨年より若干多い! 13題以上提出は約61%
再帰とは? 自身の定義(の一部)に自身を含むこと。 日常的な例 鏡を持って鏡に向かった場合→鏡の中に鏡が映る・・・鏡の列が続く 鏡を持って鏡に向かった場合→鏡の中に鏡が映る・・・鏡の列が続く プログラムの世界では メソッドの再帰的呼び出し、あるいはデータ構造の再帰的定義に用いられる。
本章(本日)の学習のねらい メソッドの再帰的定義(呼び出し)の例を学習する。→“再帰”の概念を理解する。 再帰処理の応用例としてフラクタル図形の描画を学習する。
7-1 再帰処理 例:階乗の計算 5!=5×4×3×2×1 一般的には・・・ n!=n×(n-1)×(n-2)×・・・×2×1 7-1 再帰処理 例:階乗の計算 5!=5×4×3×2×1 一般的には・・・ n!=n×(n-1)×(n-2)×・・・×2×1 これを書き直すと・・・ n!=n×(n-1)! → 再帰的定義 プログラムで表現するためにn!を計算するメソッドFact(n)を定義 階乗:factorial → Fact(n)=n×Fact(n-1)
n!の計算(メソッドの再帰的定義による) 終了条件が必要! メソッド呼び出しの連鎖→p.112参照 Fact(n) n≧2 X ←n*Fact(n-1) Xの値を返す 戻る X ←1 No Yes 開始 nの入力 Ans ←Fact(n) Ansの表示 終了 メソッドの呼び出し 値を返す 終了条件が必要! メソッド呼び出しの連鎖→p.112参照 プログラムの作成→【基礎課題7-1 】(p.113)
【基礎課題7-2】-コラッツの予想 コラッツ(Collatz)の予想 ある数字が偶数なら2で割る 奇数なら3倍して1を加える という操作を繰り返すと必ず1になる。 例:5→16→8→4→2→1 <課題の内容> コラッツの操作を再帰的に繰り返すことで、上の予想を実際に確かめるプログラムを作成する。
7-2 再帰処理の応用 フラクタル図形 どの一部をとっても全体と同じパターン(形)になっている図形 7-2 再帰処理の応用 フラクタル図形 どの一部をとっても全体と同じパターン(形)になっている図形 コッホ(Koch)曲線→【応用課題7-A】 (p.119) 植物(!?) → 【応用課題7-B】(p.123)
今後の予定 12/6 第7章 再帰処理 12/13 第8章 連結リスト 12/20 第9章 木構造 12/6 第7章 再帰処理 12/13 第8章 連結リスト 12/20 第9章 木構造 12/27 第2回目テスト(13:15~14:15) ★範囲は第9章まで ★実施要領は第1回目と同様 ★プリントをどれだけじっくり読んで理解しているかがポイント 1/10 終章 補足 & 課題最終チェック 欠席回数が3回以上の人は出席率に注意して下さい。
鏡の中の鏡 ずっと際限なく鏡の列が続く。 「鏡に映す」という操作の再帰的呼び出しの例