管理的側面 管理者に必要な経営知識 経営学の基本 ②環境と戦略と競争優位
外部環境分析 マクロ環境分析 ミクロ環境分析 人口構成、人口移動、政治、経済、社会、 文化など、その国や地域全般の状況を分析 市場規模・構造、消費者の好みなど、 マーケットの状況を分析 業界分析 競争状態、新規参入者・代替品の脅威、 供給業者の交渉力、買い手の交渉力などを分析
内部環境分析 自社の経営資源や能力の状態を分析 自社の強みと弱みを描き出すこと SWOT分析 市場占有率(シェア) 売上高の推移(成長率) 人的資源 技術力、品質水準 生産性、コスト 商品力、ブランド力 販売力・・・ SWOT分析 環境に適合させる
戦略とは 戦略とは ・・・ Strategy 競争優位をいかにつくるか 市場の中の組織活動の長期的な基本設計図 市場、組織、活動、長期的、基本という視点 伊丹敬之(2003)『経営戦略の論理 第3版』日本経済新聞社 競争優位をいかにつくるか ドメインの決定~基本戦略を描く 事業の選択をする 情報化が競争戦略の成否のカギになる
ドメインの決定 ドメイン(domain:領域、所有地、分野) 独自の事業活動の領域(得意分野を決める) 経営戦略を立てる場合の基盤 =会社の運命を決める 広く決めなおす(ドメインの再定義) ・・・活動分野の拡大 重なり合う事業の見直し(ドメインの再整理) ・・・活動分野に専念
経営戦略 企業戦略 事業戦略(競争戦略) 機能別戦略 会社あるいは企業グループ全体の発展方向とそれに必要な経営資源の配分を決めるもの さまざまな手法がある 機能別戦略 生産、販売、研究開発、人事、財務などの 基本方針
看護における経営戦略 環境分析 ドメインの決定 地域の人口構成、医療提供体制など 自施設の特徴、強みと弱み(機器、能力・・・) 施設、サービスの特色をどのように出すか ただし・・・ 医療分野は他施設と協調的に連携する
競争優位の確保 価値連鎖(Value Chain) SWOT分析 原材料調達 → 製品製造 → 出荷物流 → 販売・マーケティング という価値の創造において、高付加価値の活動を維持しつつ低付加価値の活動の改善を行う SWOT分析 企業内部の強み(Strength)と弱み(Weakness) 外部環境の機会(Opportunity)と脅威(Threat) 強みを生かして事業機会を探索 弱みを克服して脅威に対抗する
競争優位の確保 ポジショニング・ビュー 資源ベース・ビュー ポジション優位(差別化による競争優位の実現) 先行企業、競合との比較によって成立 魅力ある産業構造、業界内の多様性、ネットワーク 先行企業、競合との比較によって成立 資源ベース・ビュー 企業の内側に競争優位の源泉を求める戦略論 コアコンピタンス 持続的競争優位の源泉、独自性があり代替不可能 模倣が難しい経営資源や能力、見えざる資産
看護における競争優位 看護の強みをどこに見いだすか 競争優位のマネジメント 価値連鎖 資源ベース・ビュー 部門間の連携による強み 資源ベース・ビュー 高い技術による強み 競争優位のマネジメント 組織全体の強み → リーダーシップの課題 個々人の能力の向上 → 継続教育の課題