社会基盤保全工学 ガイダンス コンクリート工学研究室 岩城 一郎
シラバス-1 単位 2 授業の概要 <教育目標> (1)高度成長期に集中整備された社会基盤施設(インフラ)の一斉老朽化時代に備え,インフラを適切に保全し長寿命化させることの重要性を理解できる.(2)インフラの劣化に影響を及ぼす主な要因について,主としてコンクリート構造物を例に挙げ,その現象,機構,対策(補修・補強方法)を理解できる.(3)インフラの維持管理の基本と主な内容・手順を理解できる.(4)コスト最小化・平準化のもとでインフラの延命化を図るマネジメント手法を理解できる. <授業の概要> はじめに,本科目の目的と意義を理解させるため,全体概要を示す.次に,インフラの劣化に影響を及ぼす要因として,コンクリート構造物の中性化,塩害,凍害,アルカリシリカ反応,化学的侵食,疲労,ひび割れを取り上げ,その現象の把握,機構の解明,対策の提案に関する講義を行う.さらに,インフラの維持管理にあたっての基本とその主な内容・手順を教え,最後にコスト最小化・平準化の下でインフラの延命化を図るインフラマネジメント手法を理解する.
シラバス-2 授業計画 1.序論(社会基盤保全工学概論) 2.中性化 3.塩害 4.凍害 5.アルカリシリカ反応 6.化学的侵食 7.疲労 8.ひび割れ 9.授業内試験(中間試験)および解説 10.維持管理の基本 11.点検,計測・モニタリング 12.劣化予測,性能評価,対策(補修・補強) 13.インフラマネジメント概論(ライフサイクルコスト評価) 14.橋梁維持管理の実践(外部講師) 15.授業内試験(期末試験)および解説
シラバス-3 <受講にあたっての留意事項> 本科目の講義資料は下記URLにアップするため予習復習を欠かさないこと. <達成度評価の方法> 3回の小テスト(10点×3回=30点),中間試験(40点),期末試験(30点)にて評価を行う.各教育目標に対する成績評価の割合は,(1)約10%,(2)約50%,(3)約20%,(4)約20% <プログラムの達成目標と対応>この科目は土木工学教育プログラムの学修・教育目標のうち,(D)の達成に寄与する.また,7年生以上は,土木工学教育プログラムの学修・教育目標のうち,主として(D-1)の達成に寄与する. 授業を受ける前の準備学習等 本科目は構造材料学,コンクリート構造学の基礎知識に基づき講義を行うため,これらの科目を履修しておくことが望ましい. 成績評価 中間試験(40%),期末試験(30%),小テスト(30%)を総合し,60点以上を合格とする.出席率2/3以上を成績評価の前提とする.
シラバス-4 教科書 土木学会編:社会インフラメンテナンス学,丸善出版 参考書 三浦尚著:土木材料学(改訂版),コロナ社 土木学会編:社会インフラメンテナンス学,丸善出版 参考書 三浦尚著:土木材料学(改訂版),コロナ社 A. M. Neville 著,三浦 尚 訳:ネビルのコンクリートバイブル,技報堂出版 オフィスアワー 月-金:9:30-18:00 ただし,出張等で不在の場合があるので,事前に連絡を入れることが望ましい. 備考 講義資料や連絡事項は下記URLに掲載するため,情報収集を怠らないこと. http://www.civil.ce.nihon-u.ac.jp/~concrete/index.html 講義中の私語厳禁!!