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All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi 目次 1 ビジネスプロセスとは All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi ビジネスプロセスの事例 <ダイレクトモデル> 1.インターネットによる直販 2.BTO(注文生産) 3.サプライヤーとの戦略的提携 顧客 注文処理 生産依頼 注文 物流予約 ・調達見通しをリアルタイム公開 ・部品サプライヤ倉庫(在庫日数は数日分) ・ホームページによる注文受付 ・注文、問合せに基づく顧客リレーション管理 納品 工場 サプライヤー まず、インターネット時代の企業情報システムの課題について述べます。 ご存知のように、1990年のバブル崩壊までは、物を作れば売れる時代であり、企業は自らのコアコンピタンスに沿って次々と新製品を企画し、顧客に提供してきました。これはインサイドアウトのビジネスモデルと呼ばれています。このビジネスモデルでは製品変化は比較的緩やかなものでるため、固定した情報インフラで十分でした。 ところが、インターネットが急激に普及し、顧客と企業とがオンラインでリンクされるようになると、ビジネス形態が様変わりしました。すなわち、顧客のニーズが最優先となり、それに沿って企業のコアコンピタンスとアウトソーシングをうまく融合するアウトサイドインのビジネスモデルが主流となりました。このビジネスモデルでは、きまぐれな顧客ニーズに対処するために柔軟な情報インフラが不可欠となります。 従って、インターネット時代の企業情報システムの課題は、短期的に見ると様々な顧客ニースにリアルタイムにレスポンスすることであり、長期的に見ると顧客ニーズの変化に応じて進化していくこととなります。 物流 物流 センター 完全受注生産 出荷情報 参考資料: 週刊東洋経済 2000年4月1日号 「eビジネス勝利の手法」 All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi ビジネス環境の変化 製品ライフサイクルの短縮 コンカレントエンジニアリング、アライアンスによるコンセプト・トゥー・キャッシュの短縮 製品のバリエーション増大→顧客個別仕様の提供 見込み生産(プッシュ)→注文生産(プル) ビジネス環境の変化 物理的製品→サービス製品 ハードウェアは新たな情報とサービスを提供する手段 以上の事例にあるように、インターネットを初めとする情報技術の発展により、ビジネスモデルは大きく変化しました。 まず第1に、製品ライフサイクルは大幅に短縮されました。例えば、PCのライフサイクルは3ヶ月足らずと言われています。 第2に、製品のバリエーションが増大し顧客ごとの個別仕様を提供するものも出現しました。 第3に、物理的な製品よりもそれに纏わるサービスの方に価値がシフトしてきました。例えば、乗用車市場では車のメンテナンスに払う金額は本体価格を越えます。 第4に、交通や通信技術の発展により企業間の競争と協調の機会が増大してきました。これまでのように系列企業だけでなく、独立した企業同士の取引が盛んになってきています。 交通や通信技術の発展→企業間の競争と協調 海外拠点、アライアンス、仮想企業、M&A All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi

ビジネスプロセス構築の課題 急激な環境変化に適応してビジネスを成功させるには 「構造」の変更ではなく、「プロセス」の変更で対処 最適化 顧客ニーズにマッチしたサービスを提供するように、プロセスの活動系列を最適に設計する 柔軟性 ビジネス環境の変化に追従するように、プロセスの活動系列を適宜変更する しかも、現代はなかなかモノが売れない時代であり、いかにユーザニーズに合ったものを提供するかが重要となっています。それには、リアルタイムレスポンス、すなわち、顧客のニーズになるべく早く対応することと、フレキシビリティ、すなわち、ニーズの変化に柔軟に対応することが必要となります。この2つが、情報システムを開発する際の大きな課題です。 All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi ビジネスプロセスの定義と観点 [定義] 1つ以上の入力をもち顧客に対する価値となる出力を生成する活動の集まり。(Michael Hammer) 活動に関係する人々の行動の調整。(Fernando Flores) [観点] 入出力:業務を実行するために、どのような要求を入力し、どのような成果物を出力するか。 活動系列:業務をそのような活動群に分割し、誰に分担し、いかなる順序で実行するか。 相互作用:業務の依頼者(顧客)と実行者は、業務の開始から終了までにどのような意思疎通を行うか。 All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi ビジネスプロセスの定義と観点 依頼者 実行者 入力 活動 活動 活動 相互作用 活動 活動 活動 出力 All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi APQCのビジネスプロセス 基幹業務プロセス 市場と顧客 の理解 ビジョンの 構築と戦略の策定 製品とサービスの設計 マーケティングと販売 製造と出荷 (製造業) サービスの提供 (サービス業) 顧客への 請求と サービス 1 2 3 4 7 6 5 支援業務プロセス 8.人材開発とマネジメント 11.環境管理プログラムのマネジメント 提言の第1はシステム統合の上流工程に関わるものであり、目標概念に基づいてビジネスプロセスを設計すること。 企業の業務は、ポータも述べているように、顧客に対して価値を提供する一連の活動すなわちビジネスプロセスとして見ることができる。 この図にあるように、業務は9つのビジネスプロセスに分類でき、さらに、それぞれのビジネスプロセスがいくつかのサブプロセスにより構成される。 9.情報マネジメント 12.外部関係のマネジメント 10.財務と有形資産のマネジメント 13.改善と変革のマネジメント APQC(米国生産性品質センタ)資料 http://www.apqc.org All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi ポータの価値連鎖 全般管理(企画、財務、経理) 人事労務管理 支援活動 マージン 技術開発 調達 購買物流 製造 出荷物流 販売 マーケティング サービス マージン 提言の第1はシステム統合の上流工程に関わるものであり、目標概念に基づいてビジネスプロセスを設計すること。 企業の業務は、ポータも述べているように、顧客に対して価値を提供する一連の活動すなわちビジネスプロセスとして見ることができる。 この図にあるように、業務は9つのビジネスプロセスに分類でき、さらに、それぞれのビジネスプロセスがいくつかのサブプロセスにより構成される。 主活動 M. E. ポータ, 競争優位の戦略, ダイヤモンド社 (1985)より一部抜粋 All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi バランススコアカードのプロセス イノベーション (企画・開発) オペレーション (調達・販売) ニーズの 認識 ニーズの 充足 学習と成長 (教育・連携) All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi 第2回 課題 成蹊大学の学食の販売プロセスについて、次の項目を明らかにしてください。 入出力(要求と成果物) 活動系列(活動と順序) 役割(依頼者と実行者) 同様の作業を、次のビジネスプロセスに関して行ってください。 インターネット書籍販売 インターネット証券販売 インターネット入試 インターネット自動車販売 All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi